のりりんの京都日和

京都府在住ののりりんの徒然ブログ

2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

よいこの徒然草・第三十段

人の亡くなった後ほど悲しいものはありません。 四十九日の間、山里の寺に所を移し、不便で狭い所にじっと大勢が集まって追善供養がなされるのは、なんとも落ち着かない気分がしてなりません。この期間ほど日々が早く過ぎ去る気がするのは他にないでしょう。…

梅雨の休日

きょうはお休み。 今月この1週間は日勤・休みの繰り返しのゆるゆる勤務、雨なので出かけることもできずにのんびりウチで過ごしています。 実はきょうは坊主の学校の運動会だったんですが、雨で中止。 坊主はというと、お弁当を持って学校に行けるのが楽しい…

よいこの徒然草・第二十八・二十九段

第二十八段 天皇が喪に服す年ほど、どことなく張り詰めたような、そんな寂しさを感じることはありません。 お篭もりになられる仮御所は、板敷きを地面に降ろし、通常竹で編んでいる簾は葦の粗末なものをかけ、その上に引き渡す布も粗末にみえるほど地味なね…

よいこの徒然草・第二十七段

新しいみかどが即位する儀式が行われ、三種の神器が譲り渡される瞬間は、強い不安に襲われてしまいます。 退位して新院になる花園上皇が、その春に詠んだ歌。 誰彼も 他人になった 春の日は 掃除のなき庭 花の絨毯 (主殿寮の役人は皆、新帝のもとに移ってし…

よいこの徒然草・第二十六段

風も吹き去らないうちに花が散ってしまうように、人の心は移り変わっていきます。親しかった年月のことを思うと、しみじみと感動して聞いた言葉はどれもみな覚えているのに、人は自分から離れたところに行ってしまいます。それが世の習いとはいっても、別離…

よいこの徒然草・第二十五段

飛鳥川の流れのように常ならぬ世ですから、時はうつろい出来事は去り、楽しみと悲しみは行ったり来たりで、栄華を極めた貴人の邸宅のあたりもいつしか人の住まない野原になれば、昔からの家屋が残っていてもそこに住む人はもはや別の人です。桃やすももは物…

よいこの徒然草・第二十四段

斎宮さまが野宮で斎戒しておられる様子は、高貴でこの上なく美しいものだと思います。「経」「仏」という言葉をさけて、「なかご」「染紙」と言うところなども趣があります。 全て神社は、あなどりがたく上品で美しいものです。長寿に生きる森の色彩もみごと…

よいこの徒然草・第二十三段

落ちぶれた末世といっても、皇居・宮中の神々しい有様は、世俗じみておらず美しいものです。 露台、朝餉、何殿、何門などは、その名だけでも美しくひびきます。貧しい家にもある小蔀、小板敷、高遣戸も美しいひびきです。「陣の座に夜の用意をせよ」と言うの…

よいこの徒然草・第二十二段

何を考えるにしても、古き良き時代にばかり憧れてしまうものです。今時の流行は何事もひどく低俗になってゆくようです。有名な指物師がつくったかわらしい器なども、古代風のほうが見事です。 手紙の文言は、昔のものはたとえ書き損じたものであっても見事で…

リクエスト

葵祭の観覧を終えて賀茂川のほとりを歩いていたときのこと。 ヨメからのメール。 塩元帥 麺屋たけ井 極鶏 あんびしゃす花 せたが屋 くじら軒 京都龍旗信 新立麺館 影武者 …ラーメン屋の名前のようですが。 行きたいお店ってこと? そう♪ …まあ、ここ最近ボク…

賀茂祭

5/15は京の街をゆく平安絵巻、葵祭です☆ …とはいうものの、数日前から少々体調が下降気味(−−;) 咳がひどくて、前日の夜あまり寝られませんでした。 それでも朝から五月晴れのいい天気☆ この青空みたいに体調不良もぶっとばせ〜♪ 日曜の葵祭ということで、…

よいこの徒然草・第二十・二十一段

第二十段 なんという人だったか、ある世捨て人が「わたしはもうこの世には何も思い残すことはないが、ただ、この空と別れることだけはさびしい」と言ったといいますが、まったくわたしも同感です。 第二十一段 どんな時でも、月をみつめていれば心が慰められ…

よいこの徒然草・第十九段

うつろいゆく季節ほど趣深いものはありません。 「秋ほど素敵な季節はない」という人は多く、確かにそうかもしれませんが、それにまさるのが春の景色だとわたしは思います。鳥のさえずりも春めいて、おだやかな光が差し込み、垣根の下に草が生い茂りだす、そ…

宇治逍遥

さて、GWはあまり休めなかったものの、明けてからは休みが多いのりりん。 正直人混みの連休よりこの方がボク的に都合がいいですw。 春から初夏へ。 桜の開花が遅れた分、その後に控えていた百花繚乱の季節があわただしくなってきました。 きょうは藤が満…

新緑の奈良へ

ほんっとうに久しぶりにいい天気の休日☆ 桜のシーズン以来の肌寒い天候で、桜の次のシーズンのお花のみごろも遅れがちのきょうこのごろ。 そんな遅れたみごろを迎えた石楠花や牡丹を愛でに奈良方面に行ってまいりました♪ 一応平日のきょうは坊主は学校、ヨメ…

駈馬神事

GWなんてものと無縁の生活をしてきたこの1週間ですが、ようやくひと段落♪ 24勤務明けの5月5日の端午の節句、藤森神社の藤森祭、駈馬神事に行ってまいりました。 帰り道にいつもは近鉄に乗るところをJR奈良線に乗って藤森駅へ。 神社につくとちょうどお…

よいこの徒然草・第十八段

人は、自らを慎ましやかにし、おごりの心を捨て去って、財宝を持たず、栄達を求めないことこそ一番大切です。古来より、賢者で裕福な人はごくまれにしかいません。 いにしえの中国に許由という人がいました。彼は何も持ち物がなかったので、水は手ですくって…