のりりんの京都日和

京都府在住ののりりんの徒然ブログ

ナポレオン

曇天の連休2日目は映画♪
当初ゴジラでもみにいこっかな~と思ってたんですが、以前映画館で予告編をみてみにいきたいと思ってたナポレオンをみにいくことにしました。

歴史的人物に興味を抱くようになったのはいつのことか忘れましたが、たぶんボクが最初に興味を抱いたのがナポレオンでした。
いやナポレオンその人ではなく「世界三大征服者」…だったかも(^^;)
すなわちアレクサンドロスチンギス・ハーン、そしてナポレオン・ボナパルトの3人。
よく覚えてないくらいむかしのこと。
ただ、中3の時にベートーヴェンの「英雄」を聴きながら「ナポレオンの戴冠」の2000ピースのジグソーパズルを作った記憶があるので、それより前なのは確実だと思います。
正直まだその時期はナポレオンの何が偉大であるのか、歴史的意義は、といったことはよく理解してなかったと思います。
現時点で思うのは、ナポレオンの征服が世界史に重要な意味を持つのは、ヨーロッパから世界に「民主主義の勝利」をもたらしたということ。
勝ったのはヨーロッパを征服したナポレオンでも、ナポレオンを打ち負かしたイギリスをはじめとするヨーロッパ諸国でもなく、ナポレオンによって世界に広められたフランス革命の意義である「自由・平等・博愛」という民主主義の理念です。
ナポレオン失脚後、いわゆるウィーン体制を基軸とした復古主義によってヨーロッパはナポレオン、いやフランス革命前の状態に戻されようとしましたが、それは失敗に終わりました。
ひと握りの人々によって支配される国は弱く、民主主義のもと団結する国は強い。
それを証明して見せたのがナポレオンだった、と。

そんなむかしから興味を持っていたナポレオンを描く映画。
字幕版でみたいので近所の映画館ではなく京都駅前、イオンモール京都内のT・JOY京都でみてきました。
映画はナポレオンの台頭から失脚まで、その生涯を妻・ジョセフィーヌとの関係の移ろいとともに描くストーリー展開。
フランス革命後からナポレオンの失脚までの最も重要と思われる事象が象徴的に描くのみなので、その事象に至る経緯など、映画をみるにあたってある程度の歴史的知識が必要かもしれません。
ですが、そうした歴史的背景などは映画にはあまり描かれません。
あっという間に皇帝になって、あっという間にヨーロッパを征服している状態。
描かれるのは妻・ジョセフィーヌとの関係に終始苦悩する人間・ナポレオン。
寡黙でさびしんぼう、ジョセフィーヌを強く愛しているのにそれをうまく表現できないナポレオンの姿に親近感を感じます。
そんな稀代の英雄を人としてみつめた監督のリドリー・スコットの演出とナポレオン役を演じた俳優ホアキン・フェニックスが秀逸。
ナポレオンが絶海の孤島セント・ヘレナ島でこの世を去った時に最期の言葉としてジョセフィーヌの名をつぶやいたという逸話が帰納法的に扱われているのだろうと思います。
純粋に歴史スペクタクルを楽しみたいという人には若干物足りないところがあるかもしれませんが、「アウステルリッツ三帝会戦」や「ワーテルロ-の戦い」といった戦闘シーンは迫力がありました☆
かつて歴史に興味を持つようになってそれとほぼ時を同じくして興味を持ったナポレオンとその時代、また改めて本を読んだりして学び直したい気持ちになりました。
人生は常に学びとともに♪

T・JOY京都にクリスマスツリー
「ナポレオン」