のりりんの京都日和

京都府在住ののりりんの徒然ブログ

備後旅・その4(尾道絶景寺巡り)

鞆の浦をあとにして尾道へ。
尾道は以前に2度ほど訪れたことがあります。
1度目はまだフィルムカメラを使ってた頃。
呉に大和ミュージアムができたときに、帰りに「ついで」で立ち寄っただけ。
大和ミュージアム開館が2005年なので、18年前ということになります。
2度目は仕事の関係だったので観光はナシ。
むかしから映画のロケ地などで有名な街ですが、十分そのよさをわからないままでした。
今回の旅行で少しでもよさを確認したい☆
午前中からずいぶん歩いてますが、尾道もできるだけ歩いてそのよさを実感したい☆

とまあ、いろいろ考えてますが、鞆の浦から1時間足らずで到着して、まずは昼食(^^:)
尾道市役所の近所の「かき左右衛門」本来は生牡蠣も出してくれる牡蠣の専門店ですが海鮮丼や穴子丼もあるとのことで、迷わず穴子(^▽^)ウマウマ~☆
尾道名物ということで穴子食べたかったんです♪

穴子丼@かき左右衛門
穴子ど~ん

板前さんの話で市役所の屋上が展望テラスになっててそこからの眺めもイイとのこと。
お店の情報に「駐車場は市役所の駐車場を利用してください」とあって停めてたので、ちょうどいいから寄ってみよう♪

尾道市役所
展望テラス
展望テラスからの眺め

尾道でぜひとも行きたいと思ってるお寺が2つ。
ひとつは尾道で一番有名な展望公園のある千光寺
ここで夕景とできれば夜景を撮影したい。
もうひとつは国宝建造物のある浄土寺
ロープウェイがあるのが千光寺千光寺公園)ですね☆
その山の中腹に三重塔、これが天寧寺の三重塔ですが、伽藍はふもとにあるらしいし、きょう中に参拝できるかな?
展望デッキからの風景を眺めながらそんなことを考えます。
…おや?東の方に三重塔?五重塔?がある山がもう1つあります。
浄土寺の国宝建造物のひとつは多宝塔ですから浄土寺ではないようですねぇ。

展望デッキから、千光寺方面
東側(写真右側)の山の風景に仏塔が

ぐぐってみると西国寺というお寺らしい。
まずはそこから行ってみよう♪
西国寺は天平年間、行基菩薩の創建という尾道市内でも特に歴史の深い古刹です。
平安時代に火災によって伽藍や行基作というご本尊の薬師如来も焼失しましたが再建され、伽藍の規模が西国一という意味を込め、西国寺と名付けられたといいます。
本来なら山のふもとの仁王門から108段の石段を上って参拝するのが礼儀というものですが、時間が惜しいのとお寺の駐車場は上にしかないみたいなので、とりあえずクルマで上へ(^^;)
平安期以降もたびたび火災にあったそうですが、現在の金堂南北朝時代に再建されたもの。
境内に入ってまずお目にかかるのがこの金堂です。
石段を上ると大使堂毘沙門堂不動堂などの伽藍。
さらに上ると市役所の展望デッキからみえてた三重塔
室町時代の建造物で、金堂とともに国の重要文化財に指定されています。
いやみごとな建造物の数々、参拝しておいてよかった♪
そして境内からの眺めもなかなかのものです☆

西国寺金堂
三重塔がそびえる境内
青銅の不動明王像と大使堂
右から持仏堂、不動堂、毘沙門堂
西国寺からの眺め

で、ふもとまでクルマで降りてって仁王門…ですが、周囲に駐車場がないので路肩にクルマを停めてちゃちゃっと撮影。
掲げられてるわらじがすごい☆

西国寺仁王門

続いて浄土寺
国道2号線からJRの高架橋をくぐって石段を上って山門をくぐります。
西国寺よりさらに古く、聖徳太子の創建という古刹…ですが、かなり廃れていたところを鎌倉時代に復興されたそうで、現在の堂塔もその際に建造されたものです。
どん、どん、どんっとまず大きな3つの建造物。
国宝の本堂と、阿弥陀堂をはさんでこれまた国宝の多宝塔
真ん中の阿弥陀堂もかなり見事ですが。国宝じゃないんですね(^^;)
2つの国宝建造物より後に建てられたそうですが、それでも南北朝時代の建造物、国宝でもいいと思うんですけどw。

浄土寺山門
浄土寺本堂
浄土寺阿弥陀堂・多宝塔

脇に小さな社、鎮守の社かな?
みると「丹生・高野明神」とあります。
高野山弘法大師と、大使を高野山に導いた神さま、紀伊国一之宮の丹生都比売神ってことですね☆
今回の旅はこうしてこれまで参拝してきた神社仏閣の知識を試されてるような気分になることが多いなぁ(^^;)
ちなみにさっきの西国寺が真言宗醍醐派、こちらの浄土寺は同じく真言宗泉涌寺派で、ともに京都にゆかりのあるお寺です。

丹生・高野両明神

庫裏や方丈庭園なども拝観できるんですか?
それじゃ拝観させてもらいましょう♪

庫裏の屋根裏
浄土寺庭園
本堂と方丈庭園
浄土寺方丈

いや国宝建造物だけでなくみどころの多い浄土寺でした。
でも、ぐぐった時に「浄土寺山展望台」ってのがあったんだけど、境内から上れるところあるのかな?
あ、案内表示がある…けど、その先は断崖絶壁のような山。
これを上るのはちょっとムリ(^^;)
浄土寺の奥院と併設らしくこれもクルマで上まで行けるらしいのでクルマで行きましょうw。
一度浄土寺を出てクルマで尾道市街の北側をぐるっと回って細道を抜けて展望台へ。
ちょっと雑草等の整備まで手が届いてないようですねぇ。
でも垣間見える景色はみごと☆

浄土寺山展望台からの眺め
浄土寺山展望台

かなり陽が傾いてきました。
きょう最後に向かうのは千光寺
ふもとの市街地から千光寺山ロープウェイもありますが、夕景・夜景を撮影しようと思うと最終便に乗り遅れる可能性があるのでロープウェイに乗るのはやめておいてクルマで向かいます。
有料駐車場ですが24時間営業なので日が暮れても心配なしw。
お寺周辺はロープウェイだけでなく千光寺公園として整備されており、尾道市立美術館が併設されているほか、去年新たに展望デッキ「PEAK」が完成、尾道観光の際には欠かせないスポットになっています。
…以前来たときは全く知らんかった(^^;)
千光寺は弘法大師の開基といい、ご本尊は秘仏の千手観音さま。
境内中央の巨岩「玉の岩」は、かつてこの岩の頂に如意宝珠があって夜毎に海上を照らしていたとのことで、この地は「玉の浦」と呼ばれていたそうです。
断崖に張りつくように諸堂が設けられているのでお堂ひとつひとつの撮影は難しいですねぇw。
それでも眼下の尾道の風景はこれまたみごと☆
そして時折眼の前ををロープウェイが進んでいきます。
こんなお寺、他ではみたことないなぁ♪

千光寺本堂
千光寺からの風景
千光寺本堂と風景
尾道の風景とロープウェイ

ひと通り参拝を終えて、16時くらい。
クルマに戻って陽が落ちるまで少し休憩。
朝の鞆の浦からここまで散々歩き倒して足も腰もガタガタです(ー-;)
きのうより多分いっぱい歩いてるし、しかも坂道、石段階段。
それでもカメラ持ってると意地でも歩いちゃうw。
で、夕暮れが近づいてきて、件の去年できたという展望デッキ「PEAK」で夕景撮影。

尾道の夕景
陽が沈む
尾道の黄昏

思ったより陸の山側に灯が沈んでいきましたが、それでも十分すぎるくらいのキレイな夕陽でした♪
そして今回はこれで終わらない!
引き続き「PEAK」から夜景も撮っちゃおう♪
これまであんまり披露してませんでしたが、最近夕暮れ時に赤より青を強調してトワイライトブルーにするのがけっこう気に入ってますw。

トワイライトブルー
トワイライトブルーの尾道

最後にもう1カ所、天寧寺の三重塔の夜景を。
「MiTeMi」からずんずん坂道・石段を降りてって千光寺の入り口付近。
帰りにこれをまた上ってかなくっちゃいけないのかと思うと心が折れそうですが…(ー-;)
きょうこれがラストと思って踏ん張ります!

天寧寺の三重塔の夜景

踏ん張った甲斐があったと思える美しい夜景でした☆
2日目のお宿に向かう前に夕食は新しい尾道ラーメンと銘打つ「尾道鶏そば本店」でちょっと欲張って「塩あさびきとりわさ定食」=塩鶏そば・とりわさごはん・あさびきたたき肉のセット、やさしい塩味スープに細麺がおいしい塩鶏そばに香ばしく炙った鶏肉のたたきづくし、わさびの風味も\(^▽^;)/ウマウマ~☆

潮あさびきとりわさ定食@尾道鶏そば本店
塩鶏そば
とりわさごはん
さびきたたき肉

2日目のお宿は新尾道駅方面の温泉旅館「浦島」。
さすがに有名観光地の尾道、当初本館を予約しようと思ってたのに満室で別館に泊まることになりました。
お風呂もかなり人が多くって(^^;)
それでも格安で3人くらい泊まれる和室をおひとりさまでのびのび使っちゃいましたw。
明朝は日の出撮影するつもりもないので朝食付きプラン。
きのう以上に歩いてヘトヘトの二乗、起きるまで寝ちゃいます。
おやすみなさいzzz

もひとつ、つづく。
(次回、最終回!)