のりりんの京都日和

京都府在住ののりりんの徒然ブログ

三井寺の国宝

前回の散策で行く予定にしてた三井寺
取りやめたことでいろいろ予定が狂ってしまいました。
24、25日が11月最後の休日。
25日は天気がよさそうだけど、24日はイマイチっぽい。
さらに次の休み(12月1日)も天気が悪そうなので、この2日がことし最後の紅葉散策、最後の湖国散策になります。
締めくくりに、近江八幡周辺のまだ行ったことがない神社仏閣に行こうと思ってたんですが、取り残した三井寺にも行きたい。
三井寺から近江八幡、1日で両方行くとなると、行程がとても面倒だしせわしない(^^;)
さて、どうしたものか…

そんなことを考えて明けた24日の朝。
散策に行く気がなかったので7時起床。
…むちゃくちゃ天気イイじゃんw。
三井寺近江八幡、どっちか一方でも行っといたら25日の工程がすっきりする☆
というわけで、急きょ出撃することにしました。
夜明け前から出発したかったところですが出遅れたし、イイ天気といってもいつまで続くかわからないので、近い方の三井寺へ。
石山寺と同様おととし参拝してますが、その時はイベントの準備などで境内がごちゃごちゃしてて建造物を満足に撮影できなかった記憶があります。
今回の目的は紅葉ももちろんですが、三井寺の国宝建造物をいま一度確認すること。
朝イチはイイ天気でもたぶん昼までにはくもりがちになると思いますが、建物を撮る分には多少くもるくらいならOK。
行けるところまで行ってみましょう♪

三井寺も朝8時から参拝できるところを出遅れてしまいました。
地道では山科できっと渋滞すると思ったので、石山まで京滋BP。
これも結局浜大津あたりで渋滞しそうなんですが(^^;)
それでも9時までには到着できました。
まだ参拝客が少なくってよかった♪
仁王門前からとてもキレイな紅葉ですが、ここ2,3日の風雨と急激な冷え込みでかなり葉が散っちゃった感があります。

f:id:noririn_0610:20211124090537j:plain
紅葉と仁王門

門をくぐって、まずは国宝の金堂を改めてじっくり撮影します。
質素ながらも随所に美しい装飾が施されている金堂、好きな建物です。
屋根の曲線が相変わらず美しい☆

f:id:noririn_0610:20211124091834j:plain
三井寺園城寺)金堂

現在特別拝観で普段公開されてない内陣に入ることができるとのことなので、迷わず拝観。
ご本尊の弥勒菩薩さま厨子の中ですが、阿弥陀さま、薬師さまと西国三十三所の33の観音さまなどが立ち並びます。
どれもあまり大きな像ではありませんが、とても美しく華麗な像ばかり。
西国三十三所の観音さまは各所のものの形まで模したものではないようです。
さらに堂内の諸仏を鑑賞。
ここの仏像はホントどれもみごとです☆
続いて一切経蔵、三重塔、灌頂堂とならぶ諸堂を拝観。
確か前回境内でイベントをやってたのは灌頂堂の修復工事終了を祝う法要だったっけ。
今はどの建造物もしっかりみることができます♪

f:id:noririn_0610:20211124095113j:plain
灌頂堂と三重塔

で、三井寺の国宝建造物はあと3つ。
勧学院客殿光浄院客殿新羅善神堂
勧学院、光浄院はともに三井寺塔頭寺院で、ともに非公開で写真の撮影ができません。
それでもとりあえず門前まで行って確認したい。
あわよくば屋根くらいみえなかな?
そう思って境内地図を確認したところ、光浄院は金堂の北側で通り過ぎちゃってる(^^;)
いかん、金堂に目を奪われすぎてたw。
先に勧学院、さらに西国三十三所の札所でもある観音堂を参拝してから引き返そう。
で、勧学院
書院建築の代表的建造物で、室町時代武家住宅の典型である「主殿造」のたいへん貴重なものだそうです。
…が、入り口付近に植え込みがあって、ほとんど建物を確認することができません。
事前予約で拝観できるらしいので、またいつか拝観してみたいものです(その場合も写真撮影不可だそうです)。

f:id:noririn_0610:20211124100733j:plain
勧学院

紅葉の回廊を抜けて、三井寺にはじめて参拝したときから素通りできない衆宝観音さまの像に一礼、観音堂へ。
金堂と観音堂、釈迦堂、五別所寺院の水観寺と微妙寺の5ヶ所で「コロナ後の世界に向けて・希望と追善の祈り」と題して特別拝観が催されています。
金堂内陣の特別拝観もこの一環です。
なので観音堂から石段を下りて水観にも来たんですが、その先は出口で再入場不可。
金堂の裏側の光浄院に行くためにまた石段を上るハメに(^^;)
光浄院は勧学院のような植え込みなどがなく一応建物がみえます。
こちらも書院造の代表的遺構で、内部には狩野派による障壁画があり、室町時代後期の庭園も名勝史跡に指定されているそうです。
勧学院同様事前予約で拝観できるらしいので、勧学院と合わせてまたいつか拝観してみたいです。

f:id:noririn_0610:20211124110017j:plain
光浄院

ここらでかなり雲が多い空になってきました。
時折日が射すのでそのタイミングで撮影しますが、あとひとつだけでも。
新羅善神堂は金堂などがあるエリアから少し離れていて、北におよそ500mほどのところにあります。
京阪石山坂本線の駅ひとつ分ほど歩いて、大津市役所の裏の山のあたり。
このあたりを三井寺北院伽藍というそうです。
ここに祀られる新羅明神は、三井寺発展の基礎を築いた智証大師円珍が唐留学からの帰国の際に船中に現れ、円珍に伝えられた経法を永遠に守護することを誓った神さまだそうです。
「堂」といっても建物は神社建築そのものの三間社流造で、その典型として国宝に指定されています。
でもやっぱり日本の神さまではないので「社」「殿」ではないんですね(^^;)
すぐ近くに弘文天皇大友皇子)長等山前陵もあるので合わせて参拝しました。

f:id:noririn_0610:20211124112844j:plain
新羅善神堂

これで三井寺の、そして滋賀県の国宝建造物コンプリートです☆
延暦寺根本中堂は修復中でしたがw。)
当ブログ「<まとめ>滋賀の国宝建造物」にまとめてありますので、よかったら合わせてごらんください。
noririn-0610.hatenablog.com


お昼はJR大津駅前の「らーめん みふく」で「焼きあご醤油麺(大盛り)」香り高くあごだしが利いたスッキリしたスープに中太ストレート麺がするする食べられる(^▽^)コリャウマ~☆
ひとつ残念なのがチャーシューを増量できないので、代わりに大盛りにしちゃいましたw。

f:id:noririn_0610:20211124204000j:plain
焼きあご醤油麺@らーめん みふく

くもりというほどではないけど雲が多くなってきたので今回はこれにて撤収。
大津から国道1号線で山科を抜けて帰宅したのでありました。

あすはことしの紅葉シーズンと湖国・滋賀散策を締めくくるつもりで近江八幡方面に行こうと思います☆