のりりんの京都日和

京都府在住ののりりんの徒然ブログ

奈良の寺

ここひと月あまり「京都日和」のタイトルを変えなきゃいけないんじゃないかと思うくらい京都ネタを書いていない気がします(^^;)
ま、いっかw。

というわけで、きのうに引き続ききょうも奈良を散策。
薬師寺法隆寺ときてやはり奈良の特に有名なお寺を改めてじっくり味わいたい。
そう考えて東大寺に行くことにしました。
前日にすぐ近くの般若寺に参拝したのに素通りしちゃったし(^^;)
できればそのあととなりの興福寺春日大社を参拝して、そのあとずっと行こうと思ってた唐招提寺に行きたい♪
これらに元興寺を加えれば世界遺産古都奈良の文化財」をほぼ網羅できます。
元興寺は去年も参拝してますし、またの機会に…)

「奈良の寺」といって真っ先に思い浮かべるお寺というと、やはり東大寺ではないでしょうか?
奈良だけでなく京都や大阪の子どもならだいたい小学校の低学年くらいまでに遠足に行きますね。
南大門から中門、大仏殿とその中の大仏さまをはじめとする仏像群に至るまで、とにかくデカい。
京都のお寺にはないスケールを感じるお寺です。
朝一番からイイ天気、さっそく行ってみましょう♪

まず前日般若寺に行く際にも前を通過した、東大寺の北側にある転害門
「転害門」と書いて「てがいもん」と読むんですね。知らんかった(^^;)
いつも素通りしてしまうので改めてしっかり撮影。
転害門は平安末期の平重衡の兵火(1180年)、戦国時代の三好・松永の戦い(1567年)という二度の戦火にも焼け残った数少ない建物のひとつで、天平時代の東大寺の伽藍建築を想像できる唯一の遺構として国宝に指定されています。

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東大寺転害門

きょうは東大寺の国宝建造物に着目して周ってみようと思います。
続いて、大仏殿の脇を通り過ぎて一気に南側、南大門
運慶作という巨大な金剛力士像が待ち構えるこれまた巨大な門、これも国宝。

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東大寺南大門

南大門をくぐると中門、立派ですがこちらは国宝じゃないんですね(重要文化財)。
南大門の内も外も相変わらずシカがたくさんいますw。
で、大仏殿
朝一番の参拝で、これほど参拝客がいない大仏殿は初めてかもしれない♪
それでも遠足らしき小学生がたくさん訪れています。
大仏さま(金銅廬舎那仏坐像)だけでなく脇の勢至菩薩さまと如意輪観音さまも、そして後方の四天王・広目天さまと多聞天さまもとにかくデカいw。
個人的に多聞天さまがお気に入り♪
ほの暗い堂内に厳めしい四天王の姿は改めてみると子どもには少々コワいかもしれません(^^;)
それにしても建築物も仏像もひたすらみあげてばかりでクビが痛くなりますw。
そうそう、大仏殿の前の八角燈籠も国宝でしたね。

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東大寺大仏殿

お水取りで有名な二月堂も、となりの法華堂(三月堂)も国宝ですね。
二月堂からの眺めはみごとなものです☆
…しまった、二月堂に気を取られて法華堂を参拝するのを忘れてた。
ここの仏像もみようと思ってたのに(ーー;)

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東大寺二月堂

鐘楼も国宝。
南大門前に戻って、東大寺ミュージアムでは法華堂や四月堂に安置されていた仏像などの寺宝をたくさんみることができます。
仏像好きにはたまらない♪
個人的に、法華堂の美しい日光・月光菩薩像が印象的でした☆
開山堂戒壇も国宝建造物ですが、開山堂は年に1回のみの公開、戒壇堂は現在改修工事中で参拝することができません。
代わりに、ではないですが、戒壇堂のとなりの千手堂で特別公開が催されていて、そこで厨子の中の美しい千手観音立像と四天王像が拝観できます。
鑑真和上座像や愛染明王像などもあって、せまい堂内に仏像がひしめいていました。

これでようやくスタートの転害門に戻ってきました。
東大寺をあなどっていました(^^;)
広大な境内で各堂宇を丁寧に周ると午前中いっぱいかかっちゃって、もう昼前。
興福寺春日大社に行ってたら昼食をとるヒマがなくなってしまいます。
どうしようか迷って、移動することにしました。
とりあえず昼食はまたラーメンw。
またJR奈良駅前の「みなみ食堂」で「黒醤油らぁめん(チャーシュー増し)」大好きな濃い口醤油味にコショウを効かせて鶏チャーシュー・レアチャーシューと普通のチャーシュー三種がそれぞれ1枚ずつ増量、ストレート麺がするする入る\(^▽^)/ウマウマ~☆
おそるべし奈良ラーメン、どんどんおいしい店が増えてる気がする☆

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黒醤油らぁめん・チャーシュー増し@みなみ食堂

興福寺春日大社はまたの機会にということで、ずっと行こう行こうと思ってた唐招提寺
個人的に、日本史において最も尊敬する人物である鑑真和上のお寺です。
東大寺戒壇堂が工事中で参拝出来ず、一方で千手堂で和上の座像をみて、唐招提寺に行こうと決めました。
中国・唐の高僧で、日本に渡り、当時日本では確立していなかった授戒の制度を整えたことで有名です。
ほかでもなく日本と仏教の発展それだけのために、10年以上の歳月、5度の失敗を乗り越え、命がけで海を渡ってきた不屈の精神と信仰。
日本の歴史上こんな賢人はほかにはいないと思っています。
そんな尊敬する人物のお寺だから、素通りしていたのがとても心苦しかったわけです(^^;)
快晴の青空が午後から少し雲が多くなってきましたが、唐招提寺の静かで整然とした境内を歩いて、戒壇を拝観するととても清らかな気分になります。
特に鑑真和上御廟前の苔と杉の木の庭は大好きな場所です。
東大寺ほど広大で花などはあまりありませんが、唐招提寺の境内もまた国宝建造物や仏像がひしめいています。
廬舎那仏と千手観音さま、薬師如来さまが並ぶ金堂弥勒如来さまの鎮座する講堂、どれもみごとです☆
弥勒如来」?
普通は弥勒「菩薩」じゃないのかな?
今までに何度か参拝しながら特に何も思わなかったのに、突然気になって堂内の係の人と少しお話させていただきました。
通常、菩薩は如来のひとつ格下、将来如来になるであろう立派な仏さまのことだと認識しています。
弥勒は未来の仏さま、ここの弥勒さまは如来になったあとの未来の姿なのかもしれない。
そんな風に考えると納得がいく気がしたのでした。

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唐招提寺金堂
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唐招提寺戒壇
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苔と杉の木の庭

そんなわけで今回の奈良散策も宿題を残して撤収となりました。
次は興福寺に行かねば☆
「京都日和」をお休みして「奈良・大和路日和」の秋は続きます(^^;)