のりりんの京都日和

京都府在住ののりりんの徒然ブログ

花と庭とミステリー

きょうから特に理由もなく4連休をいただきました♪
…が、当初台風接近のために4日間とも雨予報(--;)
不貞腐れてたら台風(12号)が熱帯低気圧になって4日のうち2日ほど晴れ予報に♪
さあさあ、どこに行こうかな~?
行きたいのは和歌山、熊野詣で
下鴨神社のご祭神タケツノミノミコトヤタガラス八咫烏)つながりで、正月にことし行きたいところリストに挙げていました。
ついでに、ことしの夏はまだ一度も海をみてないので、海もみたいな~、とw。
もうひとつ行きたいのは「ミステリースポット巡り・ふたたび」。
10年ほど前にいろいろ巡ってましたが写真が残ってないところやまだ行ってなかったところを中心に再開しよう、と先日思い立ちました(8/18の記事参照)。

しかし、台風12号熱低になったそばから13号発生、きわめて不安定な天候になりそう(--;)
そんな中で、さしあたって先に近い方に行くことにしました。
急な雨でもさっさと切り上げられますし(^^;)
そろそろ旬の花も咲いてる、かな?

というわけで、朝の通勤ラッシュに紛れてのんびり京都市街へ。
最初に向かったのは芙蓉の花が咲いてるかもと、上京区寺の内の妙蓮寺
…と思ってウチを出ましたが、まっすぐ行くと少し早すぎるので二条城の北側にある二条公園に寄り道。
ここに京都ミステリースポットのひとつ鵺池・鵺大明神があります。
宮中でみかどを悩ます妖怪・鵺を源頼政が退治して、矢じりについた鵺の血を洗ったという池。
前のミステリースポット巡りのごく初期に訪れて、写真が残っていなかったスポットです。
この鵺退治に用いたとされるのが山鳥の尾で作った矢なんですが、これには魔除けの霊力があるらしく、吉田神社の節分の追儺式や蘆山寺の鬼やらいでも最後に虚空に矢を放つ所作があります。
鵺退治のあった平安時代からすでにこの作法が一般的だったのか、それとも鵺退治からほかでも取り入れられたのか、そのあたりの経緯も今後掘り下げてみたいものです。
さすがに10年以上も京都で神社仏閣や祭事をみていると、いくらでも新たな気づき・発見があるものですね☆

二条公園の鵺池
鵺大明神

で、妙蓮寺
朝咲いた白い花が夕暮れ時に赤くなる酔芙蓉の名所として有名です。
…が、門前から境内ぐるり一周しても酔芙蓉はほとんど咲いてませんね~。
庫裏の前のいくつかの八重咲きの白い花、これはたぶん酔芙蓉かな?
咲いてるのは朝なのに真っ赤な芙蓉。
たくさん咲いてて、これはこれでキレイです☆
※後で調べてアメリカ芙蓉、ハイビスカスの一種だとわかりました。
で、久しぶりに「十六羅漢石庭」を拝観しようかな~と思いましたが、10時の拝観受付開始まで30分ほど待つ必要があったので今回はやめとくことにしました(^^;)

妙蓮寺の芙蓉(アメリカ芙蓉)
アメリカ芙蓉
酔芙蓉

続いて向かったのは北区の上品蓮台寺
桜の名所としても有名ですが、このお寺の境内のはずれの墓地に頼光塚(土蜘蛛塚)があります。
こちらも写真が消えちゃってたスポット。
源頼光朝臣」と石碑にありますが、実は妖怪・土蜘蛛が巣食っていた塚で、近くの街中にあったのを昭和初期にこの地に移したものです。
かつて塚のそばの木を伐採しようとしたところ、その者が謎の病気を患って命を落としたというので、それでこわさずにお寺に移したのかもしれません。
塚にそびえる椋の巨木、これがそうなのか?
はじめて訪れたときにお坊さんが「塚が盛り上がって塚を囲んでる柵が傾いたんで撤去しました。今も土蜘蛛が塚の中で生きてるのかもしれない…」なぁんて茶目っ気あるお話をしてくださったのを覚えています。
10年以上ぶりにみると石碑が少し樹に埋まってきてて、土蜘蛛ではなく樹が育ってるのがよくわかりましたw。
京都にはもうひとつ、北野天満宮のとなりの東向観音寺に「土蜘蛛塚」があるんですが、そちらはちゃんと写真が残ってて8/18の日記に貼っておきましたので、よかったら合わせてご覧ください。
ほかにも奈良・葛城の一言主神社にも「土蜘蛛塚」があるそうです。
彼岸花の名所で何度か行ったことがあるのに気づかなかったなぁ…
彼岸花の季節も近いし、また行って確認してこようかな?
ところで、鵺を退治した源頼政酒呑童子や土蜘蛛といった妖怪悪鬼を退治した逸話を持つ源頼光の玄孫にあたります。
お前の先祖は妖怪退治で有名だからお前もやれる」的な言われ方で鵺退治をさせられたとか何とかw。
やっかいな先祖を持つと面倒ごとに巻き込まれてしまうんですねぇ(^^;)
せっかくなので上品蓮台寺の境内も少し散策。
立派な百日紅の樹が花をつけているほか。秋明菊も咲いていました☆
小さい秋、みつけた♪

源頼光朝臣塚(蜘蛛塚)
上品蓮台寺百日紅
秋明菊

次に向かったのは大徳寺
塔頭黄梅院が公開中とのこと。
あ、そういえば国宝建造物巡りでも、まだ大仙院を撮影してなかったっけ。
南門から境内に入って、黄梅院の前を素通りして、先に大仙院方面へ。
勅使門、山門、仏堂、法堂の大きな伽藍の先に本坊。
本坊は通常非公開ですが、中で何やら工事してますね~。
外からみた場所からすると国宝の唐門の修復工事でもしてるんでしょうか?
終わったら一般公開してくれないかな~?
写真撮影もOKなら絶対参拝するんだけどw。
で、本坊の裏手に大仙院と真珠庵
真珠庵もミステリースポットの一つと認識している場所です。
かつて百鬼夜行があったという一条通り、いまその界隈にある一条商店街妖怪ストリートと言われていますが、そのモデルになっているのが真珠庵所蔵の重要文化財百鬼夜行」です。
古い道具等が歳月を経て妖怪になるという「付喪神」というのもアニメ等ですっかりなじみの言葉になってきてますねw。

大徳寺三門(金毛閣)
大徳寺仏堂内部
大徳寺真珠庵(入口付近)

真珠庵は通常非公開の塔頭ですので参拝できず、おとなりの大仙院へ。
大徳寺にある国宝建造物は3つ。
先ほど修復工事中かな?と述べた本坊の唐門で通常非公開、以前曝凉展で参拝した時は写真撮影不可でした。
塔頭龍光院も非公開で、しかも今まで一度も特別拝観等も実施されたことがないとのこと(書院が国宝)。
そして大仙院の本堂は常時参拝可能ですが、門内の写真撮影は不可。
どこもキビシいですね~。
写真撮ったところで減るもんじゃなしw。
というわけで、受付の外のお庭から本堂付属の建造物である玄関とその奥にちらっとみえる屋根だけ撮影しておこう(^^;)
大仙院の枯山水庭園は庭の国宝といえる特別名勝に指定されていて、ボク個人的に特に好きなお庭のひとつです。
写真撮影できなくってもたまに参拝しちゃうほどw。
もし撮影できるとしても、たぶんどこをどう切り取るかで悩みに悩んでロクに撮れない気がします。
東福寺龍吟庵と並ぶ、わが国最古の方丈建築として国宝に指定されており、襖絵も見事。
以前参拝した時には名物の先代ご住職(尾関宗園氏、テレビで人生相談とかをされてたお方)がお寺に居られたっけw。
今もお元気だそうで何よりです♪

大徳寺大仙院玄関、奥に本堂の屋根

そして黄梅院
織田信長が父・信秀の供養のために黄梅庵を創建したのが始まりで、続いて豊臣秀吉が信長を弔うために改築したものの、主の塔所としては狭いということで総見院が新たに建てられそちらに織田家の塔所が移されました。
黄梅庵は代わりに小早川隆景の庇護を受けて改めて整備され、名も黄梅院と改められました。
通常非公開で、以前参拝したのはもうかなり前になります。
入り口付近の苔の庭の緑にはじまり、境内をぐるっと回って建物の中に入ると伽藍の四方を取り囲むように枯山水庭園がが広がります。
海を表す白砂と苔の緑が常に半々くらいなのがココの枯山水の特徴ですね~☆
おや、前にはなかった(と思う)エアコンの効いたお庭(直中庭)の観覧室みたいな部屋がある。
こういうのを作って常時拝観OKにでもするのかな?
大仙院ではそれほどでもなかったけど、こっちはさすがに参拝客が多いですね~(^^;)
団体客が続々。
さすが京都でも特に有名な寺院である大徳寺の特別公開ですから、まぁこんなもんかw。
以前の特別公開で写真撮影不可という時もありましたが今回はそういうこともなく、のんびりお庭を眺めながらパシャパシャ撮影して撤収したのでありました。

大徳寺黄梅院(入口付近)
直中庭
破頭庭

ん~、やっぱり大徳寺枯山水はいいなぁ♪
穏やかな気持ちで満ち足りて、きょうの散策はこれにて撤収。
昼食は上京区に戻って北野白梅町あたり、知る人ぞ知る鯖ラーメンが食べられるお店「なぶら」で「らーめん(並)・鶏唐セット」ど~んと鯖の竜田揚げがトッピングされたラーメンはインパクト大でスープも魚粉を使わず鯖節で濃厚な魚介味、太平麺がパスタみたいで\(^▽^)/ウマウマ~☆
ただ、チャーシューがないので肉補充で唐揚げのセットにしましたw。
ラーメンもウマウマでしたが、店員のおねえさんがアイドル級にカワイイ!
ラーメン食べながらみとれちゃうほどで、お店を出るときに思わず「ラーメンもさることながらおねえさんのファンになっちゃいました!」って言ったら笑って(哂って?)くれました(*^▽^*)
ん~、歳をとるとこういうところでも遠慮がなくなってくるw。

らーめん(並)・鶏唐セット@なぶら

帰り道に前述の一条妖怪ストリートをクルマで通り抜けて、以前ほどたくさんないけど今も妖怪人形がお店の前に立ってるのを確認して帰宅したのでありました(^▽^;)。

あす以降の天候も不安定で、できれば7日に熊野から南紀方面に日帰り旅行に行く気でいるんですが…ちょっとビミョ~ですねぇ(^^;)
あすの夕方くらいに最終判断することにしますか。

※更新しました!
noririn-0610.hatenablog.com
※ミステリースポット巡りの過去の記事はこちら↓
noririn-0610.hatenablog.com