のりりんの京都日和

京都府在住ののりりんの徒然ブログ

泉州散策

いろいろ走り回ってた8月も最終日。
きょうあすと連休、9/1はいつもの母の通院サポート。
なのにきょうは曇天(--;)
行きたいところはいっぱいあるのに、なぜこうなる?
そうでなくてもミラーレスでスーパーブルームーンを撮影してみたかったのに。
まあいいか、曇天でもこのどっか行きたい欲は収まらない!

というわけで、早朝から行き先もロクに決めずに出発w。
とりあえず大阪・堺市大鳥神社へ。
和泉国一之宮で、2年ほど前に滋賀・大津市建部大社を参拝した時から行きたいと思ってた社です。
ヤマトタケルノミコト日本武尊)つながりです。
早朝に出発したので高速道路も混雑渋滞なくすんなり行けて、堺までおよそ1時間。
三種の神器たる草薙剣を振るい、西に東に赴いて戦った英雄、ヤマトタケル
景行天皇の第二子で仲哀天皇の父にあたる人物。
仲哀天皇神功皇后の夫なので、応神天皇の祖父ということになります。
この人(?)も歴史と神話のはざまの人物ですね。
ボクが最初にこの名を知ったのはたぶん小学1年生くらいの時。
兄(当時小学6年生)の雑誌の付録だった人物でみる歴史の小冊子(タイトル等は忘れましたw)の冒頭に登場する人物(?)でした。
最初が卑弥呼で、その次くらいだったかな?
見開き2ページで右ページが文章と写真等の史料で左がマンガでした。
マンガの内容は女装してクマソを倒した話だったのを覚えています。
思えばボクがむかしから歴史と神話、英雄譚が好きなのは幼少時にこのヤマトタケルを知ってからではないかとすら思えます。
そのヤマトタケル伊吹山の神と戦いに行って病にかかり、「能褒野(のぼの、「能煩野」とも)」で亡くなりました。
その地に陵墓が築かれましたが、そこに白鳥が現れ、大和を経由して河内国に行きつきその後天に昇って行ったそうです。
大鳥神社は、その白鳥が降り立った場所に建てられた神社といわれています。
過去に建部大社と、草薙剣を祀る熱田神宮にも参拝してるので、大鳥神社にもぜひとも参拝したいと思っていました。
白木の鈍色が荘厳な鳥居をくぐって本殿へ。
本殿は「大鳥造」と呼ばれる独特の様式で、出雲大社の「大社造」に次ぐ古い形式なのだとか。
でも、残念ながら透塀越しでしかみることができません(^^;)
でも、拝殿から新門、塀の向こうの本殿と千木がシャキンと立った社殿が立ち並ぶ様子がかっちょいいですね☆
二礼二拍手一礼。
となりには摂社・大鳥美波比神社(おおとりみはひじんじゃ)。
大鳥五社の一社で、近隣にあった社をもともとお寺だった場所に移したんだとか。
ご祭神が天照大神菅原道真公(天神)って、すごい取り合わせですねw。
この摂社の名前をみて、NHKの朝の連続テレビ小説でも活躍中の浜辺美波サンを思い浮かべたのはボクでけではありますまいw。
全然関係ないと思いますが(^▽^;)
奥に進むと「根上がりの大楠」というご神木「根上がり」=「値上がり」で商人にご利益ありだそうですが、特にここ最近の物価高は何とかしてもらいたい(^^;)

大鳥神社(鳥居)
大鳥神社
大鳥神社
摂社・大鳥美波比神社
根上がりの大楠

大鳥神社の参拝を終えて、まだ朝の8時すぎ(^^;)
続いて先ほどの大鳥五社のほかを巡るとか堺の名所を巡ったり海沿いの風景をみにいく、なんてことも考えたんですが、曇天でそういう気にもなれず。
でも、せっかく堺くんだりまで来たんだから、国宝建造物を拝観しよう☆
というわけで向かった先は貝塚市にある孝恩寺
大阪の国宝建造物巡りをしている中で、修復工事中というので後回しになっていました。
ん?あれ?お寺はあるけど駐車場がない…いや、通り過ぎちゃった(^^;)
Uターンして戻ると、6台分の駐車場の半分が工事車両で埋まってて。
まだ境内で工事が続いてるみたい。
入り口も真新しい階段に白木の門、これを作ってたんですね~。
境内はとても小さく、真ん中に国宝の観音堂(釘無堂)があって周りに小さな庭園やご住職の邸宅らしき家屋があるのみです。
観音堂の中には入れないみたいですね~。
「木積の釘無堂」と呼ばれる観音堂はもともと別個の観音寺というお寺だったそうで、その観音寺は奈良時代行基の開基といいます。
室町時代に兵火で焼かれその堂宇の大半を失い、その後紀州根来寺の傘下に入ったために羽柴秀吉紀州征伐で観音堂以外の建造物すべてを失ったそうです。
孝恩寺と合併したのは大正期に入ってからのことだそうで。
そんな数奇な運命をたどってきた観音堂大阪府下最古の建造物、鎌倉時代後期のもので国宝に指定されています。
さっと境内を撮影しておよそ20分ほどの拝観(^^;)

孝恩寺(外観)
孝恩寺観音堂(釘無堂)

孝恩寺に参拝したんだからもうひとつの慈眼院多宝塔も参拝して大阪の国宝建造物をコンプリートしたい!
でも事前予約が必要とのこと。
飛び込みで行ったら参拝できないかな~?
いやそれでは礼を失すると思い、お電話することにしました。
きょういまから参拝できませんか?
大丈夫ですよ、お越しください
よかった~☆
というわけで、泉佐野市の慈眼院へ。
慈眼院は天武天皇勅願寺として開創され、その後弘法大師が諸堂を整備した真言宗の古刹で名前も「無辺光院」だったそうです。
南北朝の動乱による荒廃から再建され、羽柴秀吉紀州征伐でも堂宇を失ったものの再興され、江戸期に入って伽藍の「中の坊」が仁和寺の性承門跡から現在の院号「慈眼院」を賜り仁和寺の末寺となりました。
で、明治になって無辺光院及び諸塔頭は廃絶され、慈眼院のみが残され現在に至る、と。
貝塚市から30分足らず、到着するとまずコンクリ造りのお堂、これが本堂ですね。
本堂から左脇に進むと寺務所…といっても一般家屋みたいですが、多宝塔拝観はインターホンで呼び出し。
先ほどお電話で応対してくださった女性が出て来て多宝塔・金堂へと案内してくれます。
もちろんほかに参拝客などおらず、しばしの間のんびり一人で拝観、写真撮影。
三名塔の一つといわれる多宝塔鎌倉時代の建立で国宝、となりの金堂も鎌倉後期のもので重要文化財に指定されています。
両方とも国宝でもよくね?
真夏じゃなかったらもう少し緑がキレイだったかもしれませんが、それでも苔むした境内がキレイですね~☆
帰りに先ほどの寺務所に参拝終了のご挨拶にうかがうと、先ほどの女性から「この時間帯は逆光になるから写真撮影に向かないけど曇天でかえってよかったのでは?」と。
なるほど、そういえばそうだった。
朝一番の大鳥神社の鳥居もど逆光だったけど曇天がさいわいしたと思いました。
建造物をじっくり撮影するにはきょうのような曇天のほうがいいのかもしれない☆

慈眼院(本堂)
慈眼院多宝塔
慈眼院金堂と苔の庭
苔の庭

…しまった、となりの日根神社に参拝しようと思ってたのに満ち足りて忘れてた(^^;)
今回もちょっとずつ宿題残しちゃったな~。
まあでも最低限の目標達成ということで帰宅することにしました。
撤収前に昼食(この時点でまだ11時前ですw)。
慈眼院から15分ほどの熊取町らーめん麺虎」で「麺虎らーめんマル得トッピング」(マル得トッピング=チャーシュー3枚・煮卵・海苔追加)豚骨醤油味といいつつも豚骨が主役のまろやかなカプチーノスープにコシの強い細麺、チャーシューもやわらかくって\(^▽^)/ウマウマ~☆

麺虎らーめん・マル得トッピング@らーめん麺虎

これで大阪の国宝建造物コンプリート☆
…といっても4件8棟しかないんですがね(^^;)
全国一之宮巡りも着実に一歩前進♪
やっぱりピーカン青空が好きだけど、曇天には曇天の良さがあることを再認識したのでありました。

で、帰宅後。
ウチの近所の神社で恒例の八朔祭
屋台が出て参道がにぎやかです♪
子どものころは夏休み最後の日の恒例行事でしたが、今はもう夏休み最後の日じゃないんですね(^^;)
日が暮れる前に神社に行くと、ちょうどご神事の真っ最中。
国の重要文化財に指定されてる本殿はまだ修復工事中で、仮拝殿で執り行われていましたが、この祭りのご神事みるのはじめてだな~w。

近所の神社の八朔祭
神主さんと巫女さん
修復中の本殿
賑わう参道

※近所の神社のお祭はスマホ撮影です

泉州の初参拝の神社仏閣、そして地元でも夏祭と神仏にいっぱい触れた8月の最終日なのでした(^▽^)

※更新しました♪
noririn-0610.hatenablog.com