のりりんの京都日和

京都府在住ののりりんの徒然ブログ

衝撃の事件・その後

衝撃の安倍元総理暗殺事件について。

まず大きな点は、容疑者が「特定の宗教団体」とそれに関係する安倍氏への恨みから殺害に至ったと逮捕後供述したとのニュース。
この情報を得た当初、宗教団体が旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)であるとニュースで伝えられていたのに、その後ぱったり名前が出なくなったように感じました。
そして選挙終了(選挙の翌日、開票終了)以降に徐々に改めて名前が出るようになった気がします。
このことをメディアが公表すると選挙に影響が出る可能性があることをメディア側が気にした可能性があります。

で、この統一教会
以前から自民党をはじめとした国会議員などと関係が取りざたされている宗教団体です。
自民党と宗教団体の関係はまず日本会議を連想しますが、統一教会について知れば知るほど自民党との関係が深いようです。
キーワードは「反共・親米」。
安倍総理の祖父である岸信介自民党の派閥「清和会」はこの傾向が特に強く、統一教会の傘下団体である「国際勝共連合」と利害が一致して接近したようです。
ちなみに勝共連合の発足当時、すでに岸は安保闘争の末に総理を辞職しています。
容疑者が「統一教会を日本に引き入れた岸の孫である安倍晋三」をねらったというのはこのあたりからくるもののようです。
安倍本人も同じく清和会系の派閥に所属し、本人の安倍派も同様清和会系です(福田派→安倍晋太郎派→三塚派森派町村派細田派→安倍晋三派)。
メディアが「容疑者が『逆恨み』」と表現することには少し違和感を覚えます。
旧民主党から政権を奪取した自民党・第一次安倍政権、その際のスローガン「美しい国へ」でしたが、日本統一教会の初代会長で勝共連合初代会長でもある久保木修己の言葉「(反共産主義政治団体である)勝共こそキリスト者の聖使命なり」それが「日本という『美しい国』の使命」とまったく同じ。
ご存じでしたか?ボクは知りませんでした。
統一教会は韓国諜報機関との関係から米国で問題視され、米国内でのロビー活動が困難になったほか韓国内でも朴正熙も暗殺されて政権交代したため活動がしづらくなった一方で、日本を「金のなる木」として資金集めの拠点としました。
日本国内での統一教会の信者はまず始めに全財産の額を教会に把握され、その後「地獄に行く、天国にいけない」と教えられ、莫大な献金を促されたそうです。
また統一教会2世の被害者によると、自民党への投票を求められるとのこと。
1980年代には姓名判断や印相鑑定と絡めたいわゆる「霊感商法」が大きな社会問題となり、1989年には霊感商法被害対策弁護師団が結成されました。
統一教会がらみの訴訟が1986年以降100件を超え、献金勧誘行為の違法性と賠償責任を認める判決が複数あります。
現代における「カルト新興宗教」の元祖ともいうべき存在ですね。
1994年に統一教会が宗教法人を所管する文化庁に団体名の変更を申請しましたが、過去の加害の事実の隠蔽することにつながるため団体名を変更することができませんでした。
それが申請から20年以上を経て2015年に許可され、統一教会は現在の「世界平和統一家族連合」となりました。
安倍政権下でのことです。
自民党安倍晋三統一教会が、浅からぬ関係にあったことはこの点からも明白でしょう。
自民党改憲草案にかかれた内容は統一教会の教義をそのまま反映ています。
そして先の選挙で改憲勢力が衆参両議会で議席2/3以上を獲得し、岸田政権はさっそく憲法改正の発議に意欲を示しています。

そして、今回の選挙初の議席を獲得した参政党ですが、この党の結党時メンバーの一人・渡瀬裕哉という人物が統一教会の関係者だそうです(統一教会機関紙「世界日報」の姉妹紙「ワシントン・タイムズ」エグゼクティブ・ディレクター)。
そしてこの人、そのまんま東(東国原英雄)が宮崎県知事選挙に立候補した際のスタッフだったそうです。
そのそのまんま東が「宗教にハマるのは自己責任」と統一教会を擁護…気持ち悪い話です。
統一教会の影響を受けているのは自民党だけに限らない可能性があります。

メディアは当初統一教会の名を伏せ、隠しきれなくなると「無関係」「逆恨み」といい、その後さらに自民党との関係が指摘されると「深い関係ではない」「数ある団体の一つにすぎない」、そして現在は「関係があって何が悪い?」と態度を変えています。
戦後最悪と言ってもいい事件を引き起こした宗教団体・オウム真理教
もしオウム真理教が事件後名称変更した「アレフ」が総理ほか閣僚と親密な関係だとしたら、皆さんはどう思うでしょう?
それと同じことです。
統一教会はハッキリ言ってオウムほかカルト宗教団体が手本としたような団体です。
高価なツボを売りつけるだの地獄落ちと脅してお布施を巻き上げるだの。
そんな団体がいまの日本の中枢に入り込んでいる。
気持ち悪くありませんか?

最後に、ボクの中学くらいのころの話。
5つ上でボクの兄と同い年のイトコのお姉さんが新興宗教にハマって家出したと聞かされました。
そのお姉さん、祖母の葬式に出てきてくれたところを家族に確保されました。
おばあさんの埋葬が済んだお墓からの帰り道で捕まえられたお姉さんが悲鳴をあげていたのを今でもよく覚えています。
その後教団関係者がお姉さんを取り返そうとやってきました。
それを追い返すために義理の叔父(故人、イトコの父親ではありません)がみたこともないような形相で包丁を持って玄関先に仁王立ちしていました。
その時の緊張感、恐怖感も今でもよく覚えています。
その際お姉さんを連れ去った新興宗教統一教会だったことを、きょう母からきかされました。
先にこれを母に聞いてきたのは兄だったようです。

改めて、こんな宗教団体と「きわめて」親密な自民党が先日の選挙で圧勝だそうです。
それでいいんですか?
彼らが政権の座にあって、我々日本の庶民に有益なことなど何一つありません。
「金のなる木」と思われているだけで、搾取されるだけなのです。
ボクには自民党とその周囲の者など映画『ゼイリブ』の宇宙人にしかみえません。

統一教会自民党の関係を知れば知るほどこれは大変なことになると思いました。
自民党という党は一刻も早く解党させなければいけない。
その気持ちを改めて強くしました。
急がねば日本は大変なことになる。
もうなってる。
もう手遅れかもしれない。
そうならないうちに。