のりりんの京都日和

京都府在住ののりりんの徒然ブログ

出陣前夜

祇園祭がはじまっています。
ことしは3年ぶりに山鉾巡行が執り行われるとのこと。
宵山が土曜、巡行が日曜で、必ず例年以上に混雑することが予想されますが、万難を排して観覧にいこうと思います。
きょうから17日まで、4日間休みをとりました。
後祭の23日・24日も同様に休みをとりましたw。
まずはあすから鉾町散策をはじめようと思います。

気になるのは山鉾巡行以外の行事。
ボクの大好きなあの行事・この行事は以前のようにやってくれるのかな?
そう思って調べてみると…
残念ながら24日の花傘巡行は中止だそうです。
男祭の山鉾巡行に対して女性と子供が活躍する行列。
花街のキレイどころも参加するのでよく列を追っかけ、ストーカー的撮影をしていきました。
ただ、ぶっちゃけ花傘巡行はその催しの役割を終えた感があります。
高度成長期以降の道路事情等で前祭・後祭を分けてできなくなり、17日に集約されたのが1966(昭和41)年のこと。
元々山鉾巡行祇園祭の本当の主体であるお神輿が通る道を清める前座という意味合いがあります。
17日の神幸祭・24日の環幸祭ですが、これが一緒になっちゃうと環幸祭のお清めができなくなる。
そんなわけで、後祭の山鉾巡行の代わりにはじまったのが花傘巡行でした。
これがまた自治体等からの評判がよろしくなく、なんせ自治体の一本化の決定に反旗をひるがえしたようなものですから、公的なサポートをロクにしてもらえませんでした。
交通規制もテキトーで、デモ行進なみの沿道警備しかしてもらえません。
それでも続けられてきた花傘巡行がボクはたまらなく好きでした。
さすが判官びいきで天邪鬼w。
それが2014(平成26)年以降後祭が復活しました。
後祭の巡行の代わりだった花傘巡行はどうなるのかな~と思ったら、後祭山鉾巡行の後ろにオマケのように付き従う行列になっちゃって。
相変わらず交通規制・沿道警備の解除に追われるように御池通りから河原町通りに追い込まれちゃう姿をこれまでもみてきました。
前に一度「猛暑で中止」なんてのもありましたし、今回も依然コロナまん延が危惧される中で早々に中止となりました。
今後どうなっていくのやら…

花傘巡行(2019年)

花傘巡行とともに個人的に大好きなのが、16日に八坂神社能舞台で執り行われる石見神楽奉納です。
こちらは規模を縮小して実施されるようです。
はじめて観覧した時から虜になってしまいましたw。
しばらくぶりなのでぜひとも観覧したい☆
石見神楽はその名の通り、石見地方=島根県の民俗芸能です。
その中の演目の一つで大抵トリで演じられるのが「大蛇(おろち)」。
スサノオノミコトヤマタノオロチを退治するおはなし。
スサノオが八坂神社のご祭神でもある縁で祇園祭の際に奉納されているようです(この辺、明確には確認はしていませんw)。
神楽といっても舞台で繰り広げられるのはほとんどチャンバラのような舞で迫力満点♪
「大蛇」のほか、京都にゆかりのある演目が5~6つほど演じられますが、たいてい勧善懲悪のストーリーです。
京都の貴族的で格調高い代わりにわかりにくい芸能と違って、庶民にわかりやすく神さまの威徳を伝えるものなのかな~、と思います。
「天神」「大江山」「鵺」「牛若丸」「塵輪(じんりん)」「鍾馗」…これらがいままでにみたことのある演目。
それとお囃子が祇園囃子ともまた違って軽快かつ勇壮。
なんかこう、ボク的に魂を揺さぶられる音なんです(^▽^;)
あのお囃子を聞くと、自分の前世が島根県人なんではないかと思っちゃいますw。
いつか本場・石見で石見神楽をみてみたい♪
で、今回規模縮小ということですが…どうなんだろ?
演目を「鈴神楽」など冒頭儀式的に演じられるものと「大蛇」だけとか、演目を減らすのかな?
何にせよ、ことしの祇園祭宵山は八坂神社からスタートの方針です。
※写真は2016年のもので、これ以来拝観してません(^^;)

石見神楽「牛若丸」

ほかにも傘鉾の棒振りとか後祭宵山あばれ観音とかなんだかんだとみたいものがありますが、なんせ3年ぶりの巡行催行、できる限りいろいろみたいものです♪