のりりんの京都日和

京都府在住ののりりんの徒然ブログ

城とうどんと巡礼の国・その2

目覚ましなしでも朝6時に起きてしまうのりりん(^^;)
まあ、早寝したからよく寝たと思います♪
窓から真っ赤な朝の日差し。
…しまった、やっぱり日の出を撮りに行くんだった。
お宿のお風呂は残念ながらきょうは月に一度の休館日らしく、朝風呂には入れませんでした。
で、そそくさとチェックアウト。
その際、お宿の方と少しお話。
お宿のあるこの城山にも展望台があるらしい。
山頂展望台からは360度見渡せるだけでなく、山の中腹辺りにある電波塔?の展望台の眺めもイイらしい、
急ぐことはないので、ちょっと立ち寄ってみよう♪
まずは電波塔の展望台。
「綾北平野展望」とだけ立て札に書いてあります。
おお~、これはみごと☆
朝もやで遠くまで見渡せる感じではありませんが、幻想的な風景です。

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綾北平野展望

続いて城山山頂展望台。
駐車場から見晴らしのいいところまで少し歩くと大きな樹の下にわんこ1匹。
近づくとベンチに老夫婦がお散歩に来ていました。
わんこも若いころは毎日ここで散歩してたけど、わんこも私たちも後期高齢者になっちゃってたまにしか来なくなっちゃったと笑っておられました(^^;)

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わんこのいる風景
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城山山頂展望台からの眺め

展望台に「瀬戸内海の生い立ち」というパネルがあります。
瀬戸内海はもともと3つほどの山脈で中国地方とつながってたそうです。
何万年もの間に地盤の隆起と沈下を繰り返して、6000年ほど前に今の瀬戸内海の地形になった、と。
瀬戸内海の島々や起伏に富んだ香川の地形はその山脈のなごりなんですね☆
平地に突然近江富士のようなとんがった山がいくつも現れ、そして海へと連なる香川の風景はドライブしてるだけでも楽しいです♪

素泊まり宿で朝食がまだだったので朝うどんw。
早朝から開店してる「こだわり麺や(坂出川津店)」でシンプルに「かけうどん」これにかき揚げをのっけて(^ー^)ウマウマ~♪

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かけうどん+かき揚げ@こだわり麺や・坂出川津店

さて、城山をあとにして、丸亀城へ。
今回の旅のメインのひとつでもあります。
現存12天守のひとつで、「石の城」といわれる石垣の名城です。
豊臣秀吉の四国平定後、生駒親正によって築かれましたが、秀吉の死後、江戸期に入って一国一城令により、高松城が残され丸亀城は廃城となりました。
生駒氏が転封となり、代わってこの地を収めることになった山崎家治が城の再建を許され再建に着手、天守閣はその後の京極氏の時代に完成しました。
小さいながらも優美な天守閣、幾重にも重なる石垣が整然としていてみごとなお城です。
いたるところに櫓跡があって、ここに櫓が残ってたらもっとみごとだろうな~と想像しながら城内の坂、石段を上っていきます。
三の丸には紅葉が五分ほど色づいていて、二の丸には桜の樹がたくさんあります。
桜の季節もさぞかしキレイなんだろうな~♪
やっぱり丸亀城はイイ☆

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丸亀城戌亥櫓跡
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丸亀城天守

天守閣だけでも美しいのですが、個人的に石垣にそびえるこの位置からの天守閣が好きです♪

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石垣の上に天守

丸亀城の北側では現在石垣の修復工事が行われています。
巨大なクレーンを使っての現代の作業ですが、むかしの人はどうやってたんでしょうね?

丸亀城を満喫してたらもうお昼。
丸亀市内で評判の有名店「中村うどん」でこれまたシンプルに「ざる風うどん」もっちりコシを残しつつやさしい食べ応えで(^▽^)ウマウマ~☆
何よりとってもリーズナブル☆
こりゃ毎日でも来れるわw。

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つけ風うどん@中村うどん

それにしても、香川に入ってここまでとにかく移動時間が想定よりも短い。
展望台にお城に神社仏閣。
さらに前日はアクシデントでオートバックス探したりしたけど、さくさく進んでいけます。
イメージできていなかったけど、香川は日本の全都道府県の中で一番狭い県。
思った以上にスポット間の距離が近いんですね☆
そうした感覚ができてきて、どこに行くにもそう時間がかからないと思い、行けたら行こうと思ってた県西部に足を延ばすことにしました。
四国八十八カ所第七十五番・善通寺
単純に「善通寺市」があるくらいだからさぞかし立派なお寺なんだろうな~と思って行ってみよう、とw。
そんなくだらない発想で行ったものの、予想以上に大きな立派なお寺。
弘法大師生誕地として京都の東寺、和歌山の高野山と並ぶ弘法大師三大霊跡に数えられるお寺。
弘法大師が唐より帰られて、父「善通(よしみち)」から寄進を受けた邸宅跡地に建てたのが善通寺です。
その父の名を取って善通寺というわけですね。
大きく東院の伽藍と西院の誕生院に分かれていて、駐車場から参拝すると西院から入ることになります。
和風建築の間にパゴダや現代的な宝塔がある不思議空間。
西院の本堂ともいえる御影堂(みえどう)。
西院は弘法大師空海が生まれた佐伯氏の邸宅跡に建てられました。
江戸時代までは別の寺院として善通寺を管理していたそうです。

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善通寺御影堂(西院)

一方の東院は真言宗のお寺らしい木造建築。
そして荘厳な金堂
創建期の建物は兵火によって焼失し、現在のものは江戸期に再建されたものです。
堂内のご本尊は大きな薬師如来さまで、金色に輝いています☆
五重塔は高さ43mで現存する五重塔で3番目に高いものだそうです。
1番は京都・東寺のものとして、2番目はどこなんだろ?w
京都のものと比べるとスリムな感じの五重塔です。
そして東院をぐるっと五百羅漢石像が取り囲んでいます。
西院がお堂がひしめいているのに対して東院は広々としています。
これも対照的でおもしろい♪

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善通寺金堂
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善通寺五重塔

お次も四国八十八カ所、第七十番・本山寺
こちらは国宝建造物を調べていて、本堂が国宝というので参拝。
ちなみに四国全体で国宝建造物は6件。
うち2つが香川にあるということです。
大きく「重要文化財」と掲げられた仁王門もさることながら、青い壁に囲まれた大門も印象的です。
仁王門が入り口で、大門はお遍路さんが次の七十一番札所(弥谷寺)に向けて旅立つ出発の門とのことです。
こちらにも立派な五重塔があります。
善通寺のものと似たスリムなスタイル、これが香川スタイルなのかな?
本堂は鎌倉時代に建造されたもので、ご本尊は厳めしい馬頭観音さま
そういえば、先日滋賀・栗東市の安養寺で四国八十八カ所巡りをしたときに馬頭観音さまがおられました☆
唯一厳めしいお姿なのでよく覚えています。
西国三十三所でもひとつだけ馬頭観音さまがおられます(京都・舞鶴、松尾寺)。
観音さまは六道にある人をそれぞれ6つのお姿でお救い下さる仏さま。
馬頭観音畜生道担当(?)です。
畜生道は六道の内の三悪道のひとつで「無智の者」が堕ちる道ですから、特に昨今は救いを求める人が増えている気がします。自分も含めて。
ボクは「無知の知」自分がおバカであることを自覚して日々学ぶことを誓う者。
驕る心を持たぬよう馬頭観音さまに厳めしい顔で見守っていただければと思う次第です(^^;)

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本山寺本堂・五重塔
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本山寺仁王門
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本山寺大門

あとは夕暮れを待って夕焼けをと考えていたんですが、このあたりから雲行きがビミョ~にあやしくなってきた(^^;)
雨が降ることはないでしょうが、雲が多くなってきて、キレイな夕焼けになるんだろうか?
夕焼けスポットと思ってたのは三豊市父母ケ浜
でもまだ少し時間があるから通過して、そのまま海沿いを南下。
観音寺市琴弾公園の砂浜にある銭形砂絵
砂浜に造られた巨大な寛永通宝の砂絵です。
子どものころみたテレドラマ『銭形平次』のオープニングでここでチャンバラをやるシーンがあったのをおぼろげながら覚えています。
ドラマのためにセットのように造られたと思っていましたがそうではなく、江戸時代にお殿さまがこの地に視察に来られるにあたって地元住民が歓迎の意味で造り上げたものなのだそうです。
東西120m、南北90mほどで、実は楕円形をしているそうです。
まあ、展望台から眺めるだけなので滞在時間は10~20分w。

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銭形砂絵

で、父母ヶ浜に戻りましたが、やっぱり西の空に雲が多いな~。
夕焼けにならなくても、とりあえず雰囲気だけでも撮影してみよう。
この父母ヶ浜はここ最近SNSで話題の撮影スポットです。
日本財団による「海と日本PROJECT in かがわ」キャンペーンで大々的に宣伝されたことがきっかけのようです。
鏡のような水面と空の間で人が水面を歩いているような写真。
それが話題となってみんなおんなじ写真を撮ろうとがんばってます。
ほとんど予備知識なく行くと…ふむふむ、なるほど☆
水面は実は海ではなく、干潮時に浜に残った水たまりなんですね。
水たまりの手前から向こう岸の人をできるだけ低位置から撮ると向こう岸の陸地の部分がほとんど写らないので水上を歩いてるようにみえるというカラクリ。
海じゃないから波もたたず、鏡のような水面に映る空と実際の空が幻想的な風景を生み出します。
夕焼け時などで人がシルエットになるくらい暗い方が陸地が目立たなくってなおよしというわけか☆
浜ではいろいろ試行錯誤してる若者のグループやカップルが多数。
…相方がいないボクにはあまり楽しめないかな(^^;)
夕焼け・夕陽にも期待できないから、ちょちょっと撮影して退散することにしました。
見知らぬ女性の後ろ姿だけ拝借w。

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父母ヶ浜
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父母ヶ浜にて

日が暮れて、夕食はラーメン「虎五右ヱ門」で「はまんどラーメン(チャーシュー増し)」魚介ダシの利いた醬油味のスープに豚背油でこってり感を追加、讃岐ラーメンの特徴の平打ち麺がからまって(^▽^)ウマウマ~☆
「はまんど」ってなんじゃらほい?と思ったら、このお店は「讃岐ラーメンはまんど」の系列店だそうです、

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はまんどラーメン(チャーシュー増し)@虎右ヱ門

きょうのお宿はこんぴらさん門前町、周辺は温泉街でにぎやかですね☆

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お宿からの眺め

あすこんぴらさんをお参りして今回の旅をシメようと思います。
温泉にしっぽりつかってここまでの疲れを癒しつつ、また早寝して備えるとしましょうか。zzz…