のりりんの京都日和

京都府在住ののりりんの徒然ブログ

なごり紅葉の平等院

そんなわけで、平等院に行ってきました♪
ウチからクルマで15分ほどで行ける一番手軽な世界遺産に国宝建造物w。

おや、8時半の開門前に数人並んでますね(^^;)
外出自粛はどうなってんだ…って、人のことは言えないかw。
そういえばきょうは日曜でしたね(^^;)
朝一番の開門後、さっそく鳳凰堂の参拝受付へ。
こちらは9時からの受付で、拝観そのものは9時半からとのこと。
どんなに早く来ても境内に入ってまる1時間待たなくちゃ堂内の参拝はできないということ。
ハッキリいって、めんどくさい(--;)
今回突然堂内の阿弥陀さまと須弥壇等に興味を持ったから参拝することにしましたが、自分が今まで拝観してなかったのが理解できますw。
拝観受付を済ませば30分ほど時間が空くので、その間に鳳凰堂周辺の写真撮影。
どんよりくもり空ですが、きょうの目的を考えればあまり気になりません。
夏に絶好の快晴で撮影してますしね♪
なお、国宝に指定されている鳳凰堂は1件4棟で構成されています。
ご本尊の阿弥陀さまのおわす中堂と、左右の両翼廊、そして尾廊。
プラモでは尾廊が再現されていません。なんでやねんw。

で、鳳凰堂内へ。
参拝は20人1セットで20分ほどの制限がかかっています。
だから堂内参拝にまた行列ができるわけですね(^^;)
真新しい朱塗りの建物ですが、やはり阿弥陀さまのおわす堂内は古いままです。
ミュージアム鳳翔館に創建当初のきらびやかな堂内が再現された一室があったのを今さらながら思い出しました(^^;)
柱は言うに及ばす、阿弥陀さまの両側、左右前方の壁は国宝の「中堂壁扉画・九品来迎図」が描かれており、お堂の外観のように真新しく修復できる代物ではありません。
それでも先日まで保存のための修繕工事が行われていたそうで、この数週間ほど中断されて足場等が撤去されているのだとか。
年明けにまた再開されるそうで、たまたまこのタイミングで堂内参拝したのがとってもラッキーだったようです♪
色があせて落ち、むき出しの木材の鈍色の堂内。
今回の最大の目的である須弥壇も同様で、ほとんど木材そのままの風合い。
中央の阿弥陀さまの真下は石材の土台が施されていますね☆
プラモは塗装で表現できるかどうか…(^^;)
おや、柱(?)の部分がやけにでこぼこ。
こういう細工なのかな?
…と思って、参拝者全員に向かって解説をされてたご年配の女性係員の方にうかがうと、でこぼこは螺鈿細工の螺鈿がはがれた跡だと教えてくださいました☆
阿弥陀さまの頭上の天蓋にはそんな螺鈿が残っているところがあるとのことなのでみあげてみると、確かに白く輝く部分がちらほら。
残ってたらきっときらびやかで美しかったことでしょうが、創建から1000年という歳月を感じさせてくれるこういう痕跡もまた貴いですね☆
そしてご本尊の阿弥陀さま(阿弥陀如来坐像、国宝)。
前回も紹介した通り、寄木造を創始し平安時代最高の仏師といわれた定朝(じょうちょう)の作。
のちの仏像彫刻に多大な影響を与えたという定朝ですが、この平等院阿弥陀さま以外に定朝作と確認できる仏像は残っていないそうです。
「仏の本様」仏像の理想像、お手本といわれた阿弥陀さま。
慈愛に満ちた静かな表情、光背の透かし彫りも美しく、プラモで再現できようはずもありません(^^;)
周囲の雲中供養菩薩像(国宝)も、単なる装飾ではない美しさ。
今は堂内の白壁に56体の観音さまが並べ掲げられているだけのようにみえますが、創建当時はどんなだったのでしょう?
ミュージアムの堂内再現ではそのあたりは再現されてませんが、察するに極彩色の堂内で金色の阿弥陀さまの周囲に宙を舞うように配置されていたことでしょう。
壁も当時から白かったんでしょうか?違う気がします。
1000年も前の世にあって、前面の九品来迎図同様、まさに極楽浄土かくやといわんばかりのきらびやかさだったのではないでしょうか。

堂内拝観のあと鳳凰堂周辺の風景もジオラマで再現するために資料となる写真を撮影してると、どんよりしてた空が晴れわたってきました☆
境内の紅葉はほとんど終わってすべて葉も落ちた樹が大半でしたが、なごりを惜しむように葉が残っている樹もいくつか。
ことしの京都でみる最初で最後の紅葉を楽しむことができました☆

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なごり紅葉の平等院鳳凰堂

帰りは少し遠回りして城陽方面へ。
昼食は個人的に京都ナンバーワンつけ麺店と思っている「麺屋たけ井(本店)」でつけ麺ではなく「特製ラーメン」濃厚な魚介豚骨スープにつけ麺と同じコシの強い極太麺、3種のチャーシューは前に食べた時と違って新しく導入されたようです\(^▽^)/ウマウマウマ~☆

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特製ラーメン@麺屋たけ井本店

堂内の参拝はもう何年ぶりかもわからないくらい久しぶりでしたが、ほとんどはじめての参拝の気持ちで細部にわたって眼に焼き付けられるように参拝しました。
しかし、去年の貴船口周辺ジオラマもそうでしたが、プラモ・ジオラマを作るにあたって実物を確認しないと作れないようではこの先が思いやられます(^^;)
いったいどれだけの場所に行かなきゃいけなくなるんだかw。