のりりんの京都日和

京都府在住ののりりんの徒然ブログ

陽春の奈良逍遥

noririn_06102014-03-12

梅の香りを求めて、きょうは奈良へ。

菅原天満宮菅原道真の生誕の地であるとの伝承があるそうです。
…ん?
きのうの菅大臣神社も生誕の地じゃなかったっけ?
正しい歴史考証はそのスジの人にゆだねるとして、ボクは梅の花を楽しみましょう♪
こじんまりした境内に薫り高い梅の樹々。
盆梅展も催されているのですが…柵がかかってて、9時を過ぎても開けてくれる気配なし。

社務所(らしき邸宅)に「ピンポ〜ン」。
神職らしきおじいさんが出てこられました。

「盆梅展の拝観はまだですか?」
「もう入っていいですよ」
「拝観料は…」
「ああ、いいです」
「柵がかかってますけどどけていいですか?」
「はいはい、どけましょう」

…とまあ、こんな感じでなんとものんびりしたものです(^^;)

屋外の樹と違って室内で育てられていた盆梅はみごろ終盤、滑り込みセーフという感じでした。

菅原天満宮のすぐ近くに喜光寺というお寺があるようなのでまずそちらへ。
朱塗りの立派な仁王門(南大門)に大きな堂宇がみえます。
喜光寺の本堂は何でも東大寺の大仏殿のモデルになった由緒正しい建物だそうで、とても立派です。
堂内にはこれまた立派な阿弥陀さま、脇には勢至菩薩さまと観音さま。
どの仏さまもやさしい柔和な表情をされていますね♪
…が、境内そのものは真新しい雰囲気。
境内でお堂を新築中のようです。
現在絶賛再整備中、そんな感じの境内でした。
かつて菅原天満宮と共催で盆梅展が催されていたのが今はこちらでは開催されていないそうです。

梅をおいかけるのではなくこのまま近隣の社寺を参拝しようと思って西大寺へ。
東大寺は有名で幼少時の遠足から何度も参拝していますが、西大寺は実はこれがはじめてですあせあせ
菅原天満宮喜光寺からクルマで5分ほど。
駐車場から一番近いお堂は四王堂護摩供養の準備がされていますね。
初午厄除祈願だそうで、多くの参拝客が集まっていてお堂を拝観するのは難しそう(^^;)
午後からの開催ということで、それまで待ってられないので拝観せずスルーあせあせ
本堂の前には巨大な建物の建築跡は東塔の跡らしいですが、この規模、現存していたらさぞ巨大なものだったことでしょう。
で、本堂を参拝。
ご本尊は…どっかでみたことのあるお釈迦さま。
ああ、この感じは嵯峨釈迦堂の三国伝来のお釈迦さまですね☆
大きな弥勒菩薩さまと、獅子に乗る文殊菩薩さま。
文殊さまの周りの像も魅力あるみごとなものばかりです。
さらに愛染堂も参拝。
何の気なしに参拝しましたが、興味の尽きない境内でした♪

さらにこの近くにはどんなお寺があったっけ…と考えて向かったのは秋篠寺
こちらもはじめての参拝です。
苔むした森の中の、心が癒されます♪
奥に進むと整然とした伽藍、国宝の本堂が静かにたたずんでいます。
京都の社寺とはまた違った雰囲気でいいですね☆
こちらのご本尊は大きな薬師如来さまと日光・月光菩薩さま。
その脇に伎芸天帝釈天
女性的な美しさを感じる像に十二神将の猛々しさが渾然としてみごとな仏像群でした☆
なかなか歴史的に深い建立の経緯があるようで、こちらもまた興味深いところです。
門前に早良親王ら八柱を祀る八大御霊神社があり、その歴史的経緯を感じさせてくれます。

帰りは秋篠寺から20分ほどクルマを走らせて、昼食は新大宮駅前の「らーめん昊」で「チャーシューメン」すっきりした感じのとんこつスープと炙りチャーシュー、するする入る細麺が(^▽^)ウマー♪

遅れていた梅のシーズンを駆け足で巡りましたが、季節はもう桃の節句を通り過ぎて桜のシーズンへ。
時折みかけた河津桜はまだ咲いていませんでしたが、きょうの暖かな陽気で一気に開花が進むでしょう。
京都では14日から東山花灯路もはじまりますし、ボクものんびり散策モードから駆け足モードにギアチェンジしていこうと思います♪