のりりんの京都日和

京都府在住ののりりんの徒然ブログ

この世界の片隅に

noririn_06102017-01-17

夜勤明けであしたは休みなので、お昼寝のあとレイトショーへ。
ヨメさまに「君の名は。」とどっちがいいかきいたら、「この世界の片隅に」の方がいいというので観に行くことに決めました。
(ぶっちゃけボクもこちらを観たいとおもってたんですがw。)

能年玲奈改め「のん」ちゃんが声優を熱演しているというこの映画。
のんちゃんのみごとな声優ぶりもすばらしかったですが、やはり内容がすばらしかったです☆
…ネタバレ防止のために深く語りませんがw。

こういう映画をみると、例えば「火垂るの墓」なんかもそうですが、必ず考えてしまうのは、ここに出てくる子供たちというのが自分の父や母と同世代だということ。
父も母も、そしてその同世代の人々すべてがこの映画のような体験を多かれ少なかれしているか、身近に見聞きしているであろうということ。
つらく苦しい道のりを歩んで生き延びてきた人々。
しかし、我々からみたところ、彼らはそれをさらりと受け止め、乗り越え、今を生きているということです。
心中どうであるかはわかりませんが、少なくとも父母をみているとそう思います。
まさに「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び」戦後を生きてきたのでしょう。

戦争などもうとうの昔の話という時代に生まれ育ったボクたちにそれをどこまで想像できるのでしょう?

1月17日は阪神淡路大震災があった日でした。
東日本大震災からまもなく6年が経とうとしています。
日々の生活の中ではそれすら過去のこととして忘れてしまいそうになります。
でも、決して忘れてはいけないことがある。
戦争にしろ震災の被災者にしろ、亡くなった方々だけでなく、生き延びた人がどれだけの苦難を乗り越えてきているのかということを。
それはきっと遠い過去の遠い場所のことではなく、ごく身近にいるはずなのです。

父母にこの映画をすすめるのは一抹のためらいもありますが、やはりすすめたいと思います。

いい映画でした☆