のりりんの京都日和

京都府在住ののりりんの徒然ブログ

ブラック・レイン

noririn_06102013-05-03

TSUTAYAのGW旧作レンタル¥100セールで借りた「ブラック・レイン」。
もちろん何度もみている大好きな映画です。

松田優作がカッコイイ!
高倉 健さんがちょ〜シブい!
マイケル・ダグラスアンディ・ガルシアイカス!

何度みてもそう思うんですが、この映画の一番好きなところは。
タイトルの「ブラック・レイン」の所以のシーン。

若山富三郎(故人)扮するヤクザの親分がニューヨーク警察の刑事(マイケル・ダグラス)に幼少時を語る。

10歳のとき、B29がやってきた。
防空壕で3日過ごして外に出たら街がなくなっていた。
熱が雨を降らせた。
真っ黒な雨ブラック・レインを。
お前らは黒い雨を降らせ、日本に自分たちの価値観を押し付けた。

※映画では英語で語られていますので上記は字幕をみた記憶に基づく記述です。

このシーンをみるたびに、ボク自身の心の奥底にはアメリカに対する憎悪があることを痛感するのです。

昨今の尖閣諸島竹島の問題、中国や韓国に対する非難の声。
それと同時に憲法改正日米安保の強化ということも国会の大多数を占めた自民党政権が遠慮なしに公言するようになってきました。
そんな中でもボクにはどうしてもアメリカという国に信頼をおくことができない。
日米安保があるからといって、アメリカが日本をまともに守ってくれるわけがない。
所詮は日本を植民地にしようとしているのではないか。
いや、すでに植民地であることを、日本人に認識さないまま維持しようとしているのではないか。

先日結婚した我が兄は、学校で原爆のことについて授業できかされた感想文に「将来の夢はアメリカに原爆を落とすこと」とかいて先生に呼び出しを食らったそうです。
原爆の悲惨さを知れば知るほどそうなるのが自然な流れだという気がします。
そんな悲惨なモノを日本に叩き落した者に対して、特に子供ならば、憎悪を抱いて当然だと思います。
日本の大勢はこれまでそうなりませんでした。
これからも中国や韓国、北朝鮮を非難の対象として日米同盟強化が訴えられるでしょう。
それが現実的であるということは頭では理解できます。

しかし、心の奥底で、なぜ日本人は先の大戦でここまで牙を抜かれてしまったのか。
日本人の真の敵はアメリカではないのか。
真の大和魂を持つ者は、アメリカをこそ憎むべきなのではないのか。
この映画の件のシーンをみると、そういう気持ちがふつふつと沸いてくるのです。

本当は日米の警察官の国境を越えた友情の話のはずなんですがねぇw。

日本人にこんな気持ちを抱かせる映画をよくも日米合作で作ったものだと思います。
…ボクが天邪鬼なだけ、かな?