のりりんの京都日和

京都府在住ののりりんの徒然ブログ

よいこの徒然草・第七段

noririn_06102011-04-16

 露のような人の命がもし永遠に続くとしたら、煙のような人の命がもし消え去ることなくこの世に留まるのが定めだとしたら、この世のおもしろみもきっと無くなってしまうでしょう。命は限りがあるからいいのです。
 命あるものの中で、人間ほど長生きするものはありません。かげろうのように一日で死ぬものもあれば、蝉のように春も秋も知らずに一生を終えるものもあります。それと比べたら、人がたった一年でもゆったりと暮らせば、実に長く感じるものです。それに満足せず、足りないと思うとしたら、たとえ千年生きても一夜の夢のように短く感じることでしょう。どうせ永遠には生きられないのに、長生きして醜い老人になってどうしようというのでしょう。「命長ければ辱多し」と言うじゃないですか。長くてもせいぜい四十前に死ぬのが見苦しくなくてよろしい。
 もしそれ以上生きるようなことがあれば、人は外見を恥じる気持ちを忘れて人前に姿をさらすようになるし、死が近づくと子孫が大切になって、子孫の栄える将来まで長生きしたくもなるでしょう。さらには、この世に対する執着心ばかりが強くなって、風流も分からなくなってしまうでしょう。まったく嘆かわしい限りです。

※「命長ければ辱(はじ)多し」=『荘子』の言葉。

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ん〜、のりりんはあと1年以内に死ぬのがいいそうですw。
これを読んでる方々の中にはもう死んでいい歳の人も…あ、いや、失礼(^▽^;)
そうはいっても、作者の吉田兼好自身、自分の理想より30年も長生きしたみたいなので気にしないことにしましょうw。

※写真はイメージですw。