のりりんの京都日和

京都府在住ののりりんの徒然ブログ

但馬花探訪

春と夏の間の季節、大好きな花の季節です。
賀茂競馬をみにいったきのうに続いてきょうもお休み。
きょうは兵庫県北部・但馬地区に花の風景を求めて行ってまいりました♪

ことしは「兵庫の年」。
4月の後半くらいから、兵庫県下でさくらのあとの花々の名所とその開花時期をずっと調査していました。
ねらい目は牡丹
ネットで検索しても例年の開花時期はだいたいわかるけど「今どれくらい咲いてるか」という情報はなかなかヒットしませんねぇ(^^;)
京都だったらJR東海そうだ京都いこう」のサイトなど京都に特化したページが数多くあるのですぐにわかるんですがw。
あとはTwitterInstagram、個人ブログなどで丹念に検索。
そういうところで調べると、突然「もうみごろ」みたいな情報が飛び込んできて慌てちゃいます。
きのう賀茂競馬をいっぱい撮影しましたが、のんびりしてはいられませんっ!

まず最初に向かったのは豊岡・日高町隆国寺
今回但馬地域を散策しようと思ったのは、実はここの牡丹がみごろになってるという情報を得たからです。
但馬のぼたん寺として名高い、関西花の寺二十五カ所第四番のお寺。
10年ほど前に参拝して境内の牡丹の美しさに魅了されてしまいました(^^*)
朝8時から参拝できるとのことで、それに合わせてウチを出て、着いたのは8時を少し過ぎたところ。
ほかに参拝客はみあたりませんね~♪
みごろという情報は4月末ごろのこと。
どうかな~と思いましたが、みごろ終盤でまだ何とか大丈夫でした☆
ただ、前回の記憶が鮮烈だったので少々残念(^^;)
花そのものは百花の王といわれる牡丹ですからとってもキレイです♪
牡丹の花は少なくなっているものの、境内にはほかにもおおでまりやひとつばたごなどの花が咲いていて華やかです。
ところで、前回の参拝の際の記憶にはありませんでしたが、隆国寺の三門は三たん(但馬・丹後・丹波)随一といわれる建造物で、彫刻がとてもみごとでした。
何で覚えてないんだろ?(^^;)

隆国寺の牡丹
牡丹
隆国寺三門

続いて向かったのは出石神社
但馬国一宮として尊崇を集める神社です。
ご祭神は天日槍命アメノヒボコノミコト)と伊豆志八前大神(イズシヤマエノオオカミ)。
天日槍は新羅の王子で、応神天皇の時代より前、一説に垂仁天皇期に日本に渡ってきたそうです。
この地域が古代から朝鮮半島との交易で栄えてきたことを象徴している神さまですね☆
ちなみにこの天日槍の子孫に神功皇后がおられるとのこと。
仲哀天皇の皇后で応神天皇の母。
京都では藤森神社に祀らていたり祇園祭の船鉾・大船鉾が彼女の三韓征伐の出征と凱旋をあらわしていたりとなじみ深い人物です。
本人が新羅の王族の末裔だったんですね、知らんかった(^^;)
そんな感じでなかなか興味深い神社です。
鳥居の「一宮」の文字と社殿の千木がかっちょいいなぁ☆

出石神社・鳥居
出石神社・拝殿と本殿
出石神社・本殿

せっかく出石に来たんだから出石城にも行ってみよう♪
出石城の城下町がこの辺りの一大観光拠点になっていますが、大学生のころ、部活の合宿で城崎に行ってその帰りにそばを食べに立ち寄ったくらいでマトモに散策した記憶はありません(^^;)
街のシンボルマークのような辰鼓楼は通りがかりによくみてるんですがね~w。
元々ここには有子山城という山名祐豊の居城がありましたが、織田信長軍の羽柴秀吉によって落城しました。
続いてこの地に入って出石藩の藩主となった小出氏によって有子山城の山上部分と天守が廃止されて麓の曲輪や館のみで出石城となりました。
さっそく辰鼓楼から登城橋を渡って城内へ。
まず平地の三の丸、石段を上って二の丸。
さらにその上、西櫓と東櫓があるのが本丸です。
階段状に曲輪が築かれていて、大きくはありませんがなかなかおもしろいお城ですね☆
本丸には天守閣はなく、感応殿という神社みたいな建物があって、明治期の廃城までここを治めた仙谷氏の始祖・仙谷秀久を祀っているそうです。

出石のシンボル・辰鼓楼
出石城・登城橋
出石城・西櫓

…おや、本丸の上に石垣がありますね。
有子山城だった時からのなごりでしょうか?
登城橋を進んで上る西側の石段とは別に東側の鳥居が立ち並ぶ石段を上るとその石垣の上に本丸をみおろすように有子山稲荷神社がありました。
ここが「稲荷丸」ですね☆
さらに上ると有子山城だったころの山頂の砦跡に行けるそうなんですが…キツそうだからやめとこう(^^;)

有子山稲荷神社
稲荷丸から本丸をみおろす

で、鳥居の石段を一番下まで降りると緒杉神社(もろすぎじんじゃ)という別の神社があります。
けっこう立派な神社だな~と思ってご由緒の立て札を読むとご祭神は多遅摩母呂須玖神(たじまもろすくのかみ)で出石神社の天日槍命の息子の神さまなんだそうです。
ということはこちらも神功皇后の先祖ということですね☆
出石神社に負けず劣らず鳥居がかっちょいい♪
本殿はけっこう近づいてみることができます。
精巧な彫刻がみごとですが…朱雀というか鳳凰というか、鳥と戦う戦士が描かれています。
扉の方は何だろ…騎馬武者と赤ん坊を抱いた、老翁?
なんか不思議な彫刻ですねぇ。
由来とかが分かればいいんですが(^^;)
ちなみに本殿は明治期に再建されたものだそうです。

諸杉神社
諸杉神社・破風部分
諸杉神社・本殿の扉部分

城下町・出石を少しぶらぶら。
てっせん寺・本覚寺
てっせんの花、咲いてるかな~と思ってのぞいてみましたがほとんど咲いておらず。
お堂の前に鉢が並んでるので咲いてたら華やかだっただろうな~。残念(^^;)
残ってくれてる花だけちょっと撮っとこうw。

てっせんの花(本覚寺

出石といえば名物の出石そばですが、そばを食べない代わりに観光センターのそばソフトクリーム
しっかりそばの風味が利いててこりゃウマい(^▽^)
すでに夏日になっていそうな暑さと強い日差しでソフトクリームはピッタリですw。

そばソフトクリーム@いずし観光センター

というわけで出石をあとにして昼食は意地でもラーメンw。
出石からクルマで20分ほど走って豊岡市街まで行って「麺や 楽」で「魚介清湯しょうゆラーメン・肉ダブル」和そばのような食感の麺、魚介ダシがしっかり利いた醤油味スープのスッキリ味に3種のチャーシューが全部ダブルで計6枚がボリューム満点\(^▽^)/コリャウマ~☆

魚介清湯しょうゆラーメン・肉ダブル@麺や 楽

豊岡から南東方面へ、最後に向かったのは朝来市白井大町藤公園
もともと兵庫県下随一の藤の名所と名高い白毫寺に行きたいと思ってたんですが、ことしもコロナ禍で開花時期の拝観謝絶。
じゃあほかには?と思って調べたらこの公園のことを知りました。
みごろは例年5月初旬~中旬とのことで、ちょうど帰り道の途上でもあるし行ってみよう♪
R9号を福知山方面へ、朝来市の公園は京都と兵庫の府県境近くにあります。
脇の農道に入って山あいへ…渋滞してる。すげ~クルマの数(^^;)
まあ、けっこう混雑するらしいとは知ってたけど、一応GWの谷間の平日なのにこれほどまでとは。
ちょっとびっくりだけど、藤の花はちょうど満開でみごろ☆
平成11年に開設されたそうで、比較的新しい公園ですね。
ことしここまでいろいろ藤の花をみにいってますが、『鬼滅の刃』で藤の花に鬼除けのチカラがあるとか何とかで、それも混雑の原因になってるみたいです(^^;)
それにしても見事な藤。
ひたすら藤の花の美しさを堪能。
甘い不思議な香りに酔ってしまいそうw。
公園奥の丘の上にこいのぼりがたくさんぶら下げられてますが、こどもの日を過ぎちゃってるので華麗にスルーしました(^^;)

白井大町藤公園の藤棚
白井大町藤公園の藤棚
白井大町藤公園
白井大町藤公園

但馬の牡丹と神社・お城、そして藤の花を堪能して、きょうはこれにて撤収。
福知山まで地道を走ってって、あとは舞鶴若狭道~京都縦貫道を爆走、2時間ほどで帰宅したのでありました。
それにしても兵庫は広いですね(^^;)
「兵庫の年」って言ってもたった1年で行きたいところを全部行くのは難しい気がしてます。
去年の「滋賀の年」も彦根城に行けなかったし、まだ全部終わったと思ってないんですがw。
まあ、行けるだけ行って、足りなかったら宿題ってことで来年再来年と続ければいいですね♪
また今月末くらいに兵庫に行きますよ~☆