のりりんの京都日和

京都府在住ののりりんの徒然ブログ

これぞ醍醐味(?)

noririn_06102009-09-11

きのうきょうと、朝晩「さぶっ!」というくらいの冷え込み。
秋ですね〜☆

というわけで、涼しくなったら行こうと思ってた西国三十三所めぐり、醍醐寺上醍醐に行くことにしました☆

9:00ごろ醍醐寺到着♪
駐車場はウチのクルマだけ♪
いつも桜の混雑してるシーズンばかりに参拝してるのでがら〜んとした醍醐寺は新鮮です☆
まずは下醍醐、結縁御開帳のため金堂(国宝)で公開されている准胝観音さまにお会いしに行きます。

ん?どこ?

…と思うくらい小さいです☆
そして、あまり近づくことができず細部までよくみえません(^^;)
大きな薬師如来さまのまえにちょんと座っておられる観音さま、薬師さまの手に薬ツボの代わりに載せたら面白そう…なんて考えるのはボクだけでしょうか?

ほぼ貸切状態で下醍醐を参拝したあと、いよいよ上醍醐へ♪
本来なら上醍醐・准胝堂で参拝することになってたはずということで、いい機会なので三十三所最大の難所のひとつといわれる山道を歩きます。
かつては女人禁制だった修験道の道。
「女性はここまで」という意味でしょう、女人堂、ここから入山します。
「二丁」「四丁」…との石の柱をみつつずんずん上ります。
深い森、肌寒いくらいのほの暗い山道。
確か屈指の難所といわれた第四番・施福寺でちょうど十丁くらいで頂上だっけ…なんて考えながら六丁すぎからほぼ平坦な道になります。
そして八丁、はじめよりさらに峻険な道に。
そろそろ十丁、道はずっと同じ感じで険しいまんままだまだ続きます(^^;)
ようやく「上醍醐」とかかれた立て札が出てるのは何と十四丁地点でした 。
そこから下って、また上って、ようやく最初の伽藍・清瀧宮拝殿(国宝)にたどり着きました。
ふ〜しんど(−−;)
しかしこれで終わりません。
准胝堂へはさらに上っていきます。
清瀧宮本殿を経て、落雷で焼失した准胝堂の場所は工事中の塀で囲まれていました。
来た道を下って、国宝の薬師堂五大堂へはまた上り坂(−−;)
薬師堂、スズメバチ出現のため参拝不可!?
なに〜、また来なくちゃいけないじゃん(−−;)
五大堂は不動明王など五大明王を祀る修験道のお堂です。
下醍醐の霊宝館でみた仏画そのままのの五大明王の像があります。
ここの不動明王さま…とても鋭い眼光に荘厳なたたずまいで、ひと目でとっても好きになってしまいました。
東寺の不動さまに匹敵するくらい☆
さらに上り坂を経て如意輪堂開山堂

上醍醐に入ってからの印象は圓教寺の境内の雰囲気に似た感じですが、アップダウンは圓教寺以上。
正直「この道をまた帰るのか…」とげんなりしそうでした(−−;)
でも、この達成感はやっぱり来てよかった☆

これで西国三十三所結縁御開帳・満願成就にまた一歩近づいた気がします。
10月からはまだ行ったことのない札所のご開帳がはじまり、さらに忙しくなりそうです☆


追伸
帰り道、下醍醐で落書きだらけの朱塗りの門をみてしまいました。
歴史ある建造物などをくだらない落書きで汚す行為、決して許せません。
なぜならそれらは修復しようが立て直そうが、決して元に戻らないからです。
100年前のものなら100年の風雪を乗り越えた味がある。
時計の針は決して元に戻せるものではないのです。
9月になって修学旅行生もまた増えだした京都ですが、彼らにはぜひともそういうことを学んで帰っていってほしいものです

落雷で焼失したお堂に落書きの門、決して元に戻らないこれらを偲ぶ思いがこみ上げてくるのでした。