のりりんの京都日和

京都府在住ののりりんの徒然ブログ

残雪の鞍馬、貴船

ことしは寅年。
トラに縁があるお寺というと、毘沙門天さまのお寺を思い浮かべます。
聖徳太子毘沙門天から戦勝の秘宝を授かったのが寅年・寅の日・寅の刻だったという言い伝えから、京都の毘沙門天を祀るお寺には寅を象った像があったり寅年でなくてもトラの置物があったりしますw。
聖徳太子が秘宝を授かったことから建立したのが奈良の信貴山朝護孫子寺
京都の毘沙門天のお寺というと、山科の毘沙門堂鞍馬寺があります。


きのう今出川通りや賀茂川のあたりを歩いてて、比叡山などの山々がうっすら雪化粧をしていたのをみて、鞍馬あたりでも降ってるんじゃないかと思いました。
この冬ここまで京都で雪が降った時は仕事で雪景色がみられずくやしかったので、無理やり雪が降ってそうなところに行こう、とw。
寅年の縁とあわせて鞍馬に行こうと思い立たのであります。

期待をこめて朝一番に出発♪
本気で雪が積もってたらクルマでは近づけないので、京阪出町柳駅前までクルマで行って、そこから叡山電車で鞍馬に向かいます。
車窓からの風景は…思ったより雪がない(^^;)
市原から貴船のあたりまで来るとようやく家屋の屋根などに雪が残ってるところがちらほら。
山を上ればもう少し残ってるかな?
で、8時半ごろ鞍馬駅に到着。
大きな天狗さまが出迎えてくれます。

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鞍馬駅の大天狗さま

2019年の紅葉シーズン以来およそ2年ぶりになる鞍馬寺
屋根に雪が残る仁王門をくぐって、今回もロープウェイは使わずに歩いて山を上ります。

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鞍馬寺仁王門

上りはじめて10分ほどで由岐神社に到着。
何度か訪れていますが、厳かな雰囲気の山の社が好きで、ここに参拝するためにロープウェイに乗らずに山を上っちゃいます。
これまでの神社参拝で培った知識をもって改めて参拝する気で神社の説明が書かれた立て札を読むと…
ご祭神は、大己貴命(オオナムジノミコト)って、大国主神じゃないですか!
ボクが知らないだけで、京都にもあちこちにいるもんですねぇ大国さま(^^;)
もう一柱の少彦名命スクナビコナノミコト)は大国主に協力して国造りをした、大国主の相棒のようなお方。
これだから神社巡りはたくさんすればするほど楽しいですね♪

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由岐神社

ずんずん上ってって、30分足らずで鞍馬寺の本殿金堂に到着。
上醍醐こんぴらさんを上った経験からか、思ったより楽ちんに感じました♪
この金堂の脇に狛犬ならぬ阿吽の狛トラがおられます。
これをみに来たようなものでw。
トラの頭に雪が残ってたりしてないかな~と思いましたが、残念ながらそれはありませんでした(^▽^;)

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鞍馬寺本殿金堂
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阿吽の虎・阿形
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阿吽の虎・吽形

で、堂内を参拝。
厳かなろうそくの灯りが照らす堂内の雰囲気も好きです♪
日本三大毘沙門天のひとつにも数えられるという鞍馬寺ですが、ほかの2つはどこなんだろ?(^^;)
金堂ほか建物の周辺には屋根から落ちてきたと思しき雪だまりやつららがみられ、期待通りの雪景色の境内です。
境内から周辺の山々を眺めるとほんのり雪化粧。
あんまりドカ雪だと大変なのでこれくらいがちょうどいいw。
早くも目的を達成したのでさっさと下山しようか?
できれば山科の毘沙門堂にも行きたいし…
でも、山を上ってきたわりには余力があるので、せっかくだから奥宮~貴船神社まで行っちゃおう☆
というわけで、さらに石段をずんずん上っていきます。
源義経が修業したといわれる奥宮への山道。
杉の樹の根がうねうねと蛇のようで、修行する者の肝を試すような不気味な雰囲気。
でもそれがまたイイ♪

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木の根道

大杉社はじめ奥宮への参道は先の台風の被害でかなり傷んでいる箇所が見受けられます。
上醍醐准胝堂同様、山の中の堂宇や参道の修善はさぞ大変なことでしょう。
作業される方々の安全を祈るばかりです。
で、奥宮魔王殿に到着。
太古のむかし、護法魔王尊が降臨した磐坐・磐境として崇拝を受けている箇所です。
ちょうど到着したところにどんよりしていた空から日差しが。
魔王さまが笑ってる♪
そんな気がしました(^▽^;)

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鞍馬寺魔王殿

ここからは貴船への下り道。
たま~に石段に雪が残ってて滑りそうになります。
そういう場合、上りより下りの方が怖いですね(^^;)
そんなこんなで無事西門に到着。
前に一度通ったからか、それともそれなりに山に慣れてきたからかな?
本殿への山道だけでなくここでも思ったより楽ちんに感じる山道でした♪

西門から少し行けば貴船神社
かつては鬼の住処などといわれていた貴船ですが、そんな中で京都を貫いて流れる賀茂川の源流を祀る水の神さま。
お手水の社に掲げられた「水はいのち」という言葉に妙に納得してしまいます。

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貴船神社

本宮周辺はあまり雪が残っていませんねぇ。
元日の写真をみたりすると石段や灯篭にどっさり雪が積もってたんだけど(^^;)
でも、その先の結社奥宮にはかなり雪が残っています。
奥宮の前は一面真っ白☆
…ですが、カチカチの氷のようで、油断するとすってんころりんしちゃいそうw。
水の神さまであり、恋の神さまでもある貴船神社
もちろん可能な限り摂社末社全部を周るつもりで参拝したのでした。

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結社と天磐船
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白い奥宮

社伝によると、貴船神社神武天皇の母である玉依姫命が、黄色い船に乗って淀川・鴨川・貴船川を遡って当地に上陸し水神である高龗神(タカオカミノカミ)を祭ったのに始まるとされます。
社名の由来は「黄船」で、奥宮境内にある「御船型石」が玉依姫命が乗ってきた船が小石に覆われたものと伝えられています。
玉依姫って、下鴨神社のご祭神の玉依姫ですか?
貴船神社のご祭神に玉依姫の名はありませんが、一説には奥宮に玉依姫も祀られているとのこと。
神社を参拝するといろんなところでつながりが広がっていきますね~☆

ここまでで時刻はちょうどお昼時くらい。
というわけで、きょうの散策はこれにて終了。
午後から天気が良くなる予報が出てるのは知ってますが、夕方には実家に年始の挨拶と夕食に行かねばならないし、あすはまたお仕事なので(^^;)
帰り道、真新しくなった叡山電車貴船口駅から最初に電車に乗った出町柳駅の前に一乗寺駅で途中下車、昼食。
一乗寺ラーメンストリートでも一番人気の「麺屋極鶏」で「赤だく・チャーシュー増し」鉢一面真っ赤っかでどんだけ辛いのかと思いきや超濃厚スープと混ぜ合わせるとちょうどいい辛さになって、シコシコ麺にチャーシューにもからまって\(^▽^)/メチャウマ~☆
少し入店時に並びましたが待ってでも食べる価値があります♪

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赤だく・チャーシュー増し@麺屋極鶏

正月三が日に休みがなかったものの、きのうきょうと初春の風情を満喫できたと思います。
毎年のように参拝してた上賀茂神社はあえて外して16日の武射神事をみにいく計画。
同じく毎年のように参拝してきた城南宮にも遅くとも梅の季節には参拝したいですね☆