のりりんの京都日和

京都府在住ののりりんの徒然ブログ

春色を求める旅・その3(土佐の社寺)

朝から絶好の快晴が続く中、高知城をあとにして向かった先は土佐国一之宮・土佐神社

土佐神社

海が近い土佐は高知なので海のそばにあるのかな~と思いきや、かなり内陸部にあります。
白木の鳥居の奥に同じく白木の社殿。
国の重要文化財という鼓楼の丹塗りが紅一点という感じで目を引きます。
鼓楼の脇に1本サトザクラらしき桜が咲いてますね~🌸
玉垣に囲われた本殿も美しい彩色。
拝殿と本殿の配置・形式はほかの神社ではボク的にはみたことのないおもしろい形状をしていますね~。
本殿を頭として左右に羽を広げたような十字形は「入蜻蛉(いりとんぼ)」形式と呼ばれる土佐神社独特のものだそうです。
現在の社殿は長曾我部元親による造営で、入蜻蛉は戦からの凱旋報告を意味するといいます。

土佐神社
土佐神社拝殿
丹塗りの鼓楼
鼓楼の脇のさくら
土佐神社本殿

ご祭神は味鋤高彦根神あじすきひこたかねのみこと)と一言主(ひとことぬしのみこと)。
味鋤高彦根神大国主神の御子だそうです。
事代主や武御名方とは異母兄弟ということみたい。
大国主同様、国土の開拓、農工商あらゆる産業の繁栄にご利益がある神さまとされています。
一言主は「葛城一言主」で有名ですが…なぜ奈良・葛城山から遠く離れた土佐の地に?
一言主は『日本書紀』では雄略天皇と一緒に狩りを楽しむ仲だったと記されていますが、『続日本紀』には天皇と獲物を争ったためその怒りに触れて土佐国に流されたとあり、それで土佐神社に合祀されたようです。
ボク個人的に一言主といって思い出すのは祇園祭役行者山にご神体として鬼のような形相の一言主が乗っかってる姿ですかね(^^:)
なかなか興味深い神さまです。
これも何かの縁なので、帰ったら葛城の一言主神社にも参拝してみよう☆
本殿の裏手には深い森。
森の中も散策できるみたいなので歩いてみよう♪

社殿裏手の森
磐座

土佐神社大国主一言主といった神さまとの縁を感じることができる神社でした。
やっぱり神社でも一之宮といわれる大きく古い神社を参拝するのは楽しいですね☆

続いては東に向かって南国市に入って国分寺土佐国分寺)。
四国八十八カ所第二十九番札所です。
その名の通り、奈良時代に全国に建てられた国分寺のひとつです。
国分寺周辺は古代から中世まで土佐国府の所在地であり「土佐日記」の作者紀貫之国司として4年間滞在したそうです。
こうした国府から離れて長曾我部の岡豊や浦戸、さらに山内の高知城と、高知の中心は時代とともにその位置を変えてきた変遷をうかがい知ることができますね。
国府紀貫之の居館跡といった遺跡もありますが、そろそろ夕暮れも近づいててみてまわる時間的余裕はないなぁ…(^^:)
こちらの堂宇も兵火による焼失を長曾我部家によって再建されたそうです。
土佐神社といい国分寺といい長曾我部の業績を伝えるモノならそのあと入った山内氏によって迫害を受けそうな気もするんですが…
あえて残して国人を刺激しない配慮とも考えられますね。
山門からまっすぐ伸びる参道が美しいですね~☆
鐘楼の脇にさくらも咲いてます🌸
ここまで高知各地ソメイヨシノの開花は進んでいないようですが、それより早咲きのサトザクラはそこかしこでみることができます。
そうそう、桜はソメイヨシノだけじゃいってこと(^ー^)
正面の金堂もみごとですが、光明殿前の庭園も端正で美しいですね☆
木蓮に…牡丹?もう咲いてるの?
よくみると庭園のそこかしこに牡丹が植えられていて、咲いてるのは一株だけだけど今にも開きそうなつぼみもたくさんあります。
そういえば道すがらすでに田植えが済んでる水田もみかけました。
さすが南国高知、季節の進み具合が一歩早いw。

土佐国分寺
国分寺金堂
鐘楼脇の桜
光明殿前庭園の木蓮
牡丹

そろそろ日が暮れてきました。
ホントはこの日のうちにもう1件参拝したいお寺があったんですがそれはあす以降ということにして、夕焼けスポットを探そう。
…とはいっても、もともと天気が下り坂で翌日は雨予報なので何もも考えてない(^^;)
最初の桂浜に行こうか?
それより西に視界が開けた展望台みたいなところがいいかなぁ?
ん?展望台?そういえば…
というわけで、再度竹林寺のある五台山展望台にいってみることに。
徐々に日が暮れていきますが、やはり西の空に少し雲がかかって、最後はお日さまが雲に隠れてしまいました。惜しい!

五色台公園展望デッキからの夕焼け

夕食はぜひとも土佐の郷土料理、カツオのタタキなんかが食べたい♪
はりまや橋から高知城までの間の商店街を通った時においしそうなお店がいくつも並んでたので再度はりまや橋方面へ。
老舗店「土佐料理 司(高知本店)」に入ったものの、メニュー的にも予算的にも何を注文しようか迷った挙句、ここでも「後悔しない」を最優先としてぜいたくな「土佐定食」をチョイス。
カツオとウツボのタタキにどろめ(カタクチイワシの稚魚)、鯨カツにカツオコロッケなど、土佐のおいしいもモノを詰め込んだ定食はどれを食べても絶品!\(^▽^)/ウマウマ~☆
特にウツボ、しかもタタキってはじめて食べましたが、旨いもんですね~☆
ウナギと白身魚の中間みたいな感じ?

土佐定食@土佐料理 司(高知本店)
カツオとウツボのタタキ
どろめ(酢味噌和え)
鯨カツとカツオコロッケ

お宿は高知駅前の温泉・朝食付きのビジネスホテル。
男女入れ替え制のお風呂、男の部開始早々に行くと混みそうな気がするのでしばらくしてから入ろう…と思ってたんだけど、強烈な睡魔に負けてばたんきゅ~。
いいや、早い時間(この時点で22時くらい)に寝たら絶対真夜中に眼が覚める。
男の部は朝6時半まで夜通しだから起きたら入ろう。それでいいや…zzz
こんな感じで高知旅行初日を終えたのでありました(^^;)

つづく。