のりりんの京都日和

京都府在住ののりりんの徒然ブログ

春色を求める旅・その2(高知の象徴)

土佐の高知の はりまや橋で 坊さんかんざし 買うをみた

有名な「よさこい節」です。
よさこい」は「夜さ来い」の意味です。
成立や普及については諸説ありますが、「カンザシ事件」と呼ばれる騒動がきっかけだったそうです。

安政のころ、竹林寺の僧・純信が、五台山長江の鋳掛屋新平の娘お馬と恋をし、はりまや橋でかんざしを買い与えた。
噂が広まって2人は国境の関を越えて讃岐に駆け落ちしたが、追手に捕らえられ市中にさらされた上、純信は藩外追放に、お馬は仁淀川以西へ追放処分となった…

幕末に土佐の志士たちが活躍するに至って京や大阪によって唄われ、明治初期には全国的に流行するに至る、と。
そんな高知の象徴ともいえるよさこい節と、そこに登場するはりまや橋
ボク的にその名をはじめて知ったのは、故・水島新司先生の漫画「ドカベン」で、高知代表の土佐丸高校のエースでキャプテンの犬飼小次郎が「土佐丸が優勝して深紅の大優勝旗はりまや橋を渡るんだ!」というシーンでした。
さぞかし立派な橋が架かってるんだろうな~と思って前回の高知旅行でまずここに行こうと思いましたが、なかなかみつかりません。
えっ!?コレ!?
…と、川もない街のど真ん中にある幅2mほど、長さ5mほどで朱色の欄干と太鼓橋を目のあたりにして思ったものです。
あとで知った「日本三大がっかり名所」のひとつ、と(^^;)
ただ、その時周辺を整備して公園化する工事が行われていたのを覚えています。
30年近い時を経て、それがどうなっているのか、今回の旅の要チェックポイントのひとつです。

竹林寺から高知市街地へ。
路面電車がいい風情ですが、クルマではけっこう走りづらい道です(^^;)
そんな路面電車が交差するはりまや交差点、和菓子屋さんの脇にはりまや橋があります。
コレのことですか!?」と怪訝な表情のほかの観光客の方に「30年ほど前と比べると水路も整備されてキレイになりましたよw」と案内しておきました(^^;)
橋には「平成10年」の文字が。
前回ボクが訪れた時の2年後くらいでしょうか。
遊歩道と水路が整備されてめでたく「橋」になったみたいですね☆

はりまや橋

ついでなので路面電車もちょこっと撮影♪

とさでんの路面電車、はりまや交差点

そろそろお昼時、はりまや橋の近くから高知城方面に向かって大きなアーケードの商店街が続くあたりにあるラーメン店「製麺処 蔵木」で「特製牛モツつけ麺」チャーシュー・味玉トッピングされた麺につけスープの中にはプリプリで口の中でとろけるようにやわらかい牛モツが\(^▽^)/ウマウマ~☆

特製牛モツつけ麺@製麺処 蔵木

はりまや橋近くの駐車場にクルマを停めて少しお城の方に来たけど、クルマを移動させようか、そのままお城に行っちゃおうか?
そのまま歩いて行っちゃえ♪
というわけで、今回の旅の最大のお目当てのひとつ・高知城へ。
土佐から四国一帯を統一した長曾我部元親でしたが、関ケ原の合戦後に長曾我部に代わって土佐の領主となったのが「功名が辻」で有名な山内一豊
長曾我部の岡豊城を廃して新たな土佐の中心地として建造されたのが高知城です。
享保年間に城下町の大火で追手門を残し天守はじめほとんどの建物を焼失しましたが再建、現在の天守閣はそれ以来のもの(寛延2(1749)年)。
江戸期以来の現存12天守のひとつです。
前に訪れた際はまだカメラ・写真撮影を趣味にしておらず「写ルンです」を持って歩き回りましたが、すでにその際の写真はウチでみあたらず(^^;)
以前から改めて訪れたいと強く思っていたお城です。
数日前にココの桜が開花して高知県の桜の開花宣言が出されたと聞いていましたが、その後まったくといっていいほど開花が進んでいない様子(^^;)
それでも端正な天守閣に野面積みの石垣が美しい、みどころの多いお城です☆
二ノ丸跡に花見ができる広場があるので桜がいっぱい咲いてたら城内はごった返していたと思いますが、咲いてない分まだ花見客・観光客が少なめで、かえってよかったのかもしれませんw。
山内一豊の騎馬姿の銅像と、内助の功の逸話で知られる奥さんの千代と馬の像、眼に訪れた時からよく覚えています。
像と大河ドラマの役者さんのイメージはずいぶん違いますけどw。

高知城
山内一豊
千代と馬「内助の功」像
天守閣とちょっぴり開花した桜

もちろん天守閣の内部も拝観します。
端正な書院建築の本丸御殿、前に訪れた時の記憶がないなぁ(^^;)
まあ、そういうことは深く考えずに、初めて訪れた気分で中から外からひたすら城内を撮影しまくりw。

天守
本丸御殿、対面所(山内容堂の書)
高知城ミニチュア
天守閣からの眺め
黒門と天守
矢狭間塀
サトザクラ
追手門と天守

桜の開花は進んでいないものの、絶好の快晴で撮影できたのがうれしい☆
次の目的地に向かいましょう♪

つづく。