のりりんの京都日和

京都府在住ののりりんの徒然ブログ

亀岡探訪

先日和歌山に行った際に鷲ヶ峰コスモスパークに足を運びましたが、惜しいことに曇天。
やわらかい光に揺れるコスモスもそれはそれで悪くはないんですが、個人的にはやっぱり青空に向かって咲くコスモスが好き。
今シーズンもう一回くらいコスモスを撮りに行きたいな~と思いました。
で、京都でコスモスといってまず思い浮かべるのが亀岡の夢コスモス園
もうずいぶん前から2、3度は行ったことがあるんですが、純粋にコスモスの花の美しさを楽しむには最適のスポットです。
ついでに亀岡の名所等にも行ってみよう…改めて考えると、亀岡って京都のとなり町だというのに今まであんまり知らず、それほど足も運んでなかったことに気づきました。
亀岡再発見の散策、行ってみよう♪

まず最初に。
そういや2、3日前は雨だったなぁ…
丹波」と言われるほど亀岡は霧の多い町。
すなわち山上からなら雲海がみられるってこと。
去年兵庫の竹田城や岡山・備中松山城に行ったときに学んだ雲海のタイミングからいくと出そうな気配。
コスモス園に行く前に雲海がみられるスポットに行ってみたいんだけど…
調べるとかめおか霧のテラスという展望スポットがあるらしい☆
じゃあ早朝から出撃しますか♪
ウチから亀岡へは京滋BP~京都縦貫道を突っ走れば3~40分ほどで行くことができます。
夜明け前に着けるように朝4時ごろに出発、亀岡のひとつ手前の篠ICから一般道です。
クルマで走ってるときは霧は出てなかったけど、暗い中懐中電灯片手にテラスに行ってみると、おぉ霧が出てる出てる♪
日の出は方向的にみえないけど、だんだん茜色に染まっていくグラデーションがとってもキレイ☆
はじめはボク一人でテラス貸し切り状態だったけど、6時半くらいの日の出の時刻くらいになると徐々に人が増えてきました。
テラスはともかく駐車場は3、4台分くらいしかないのであふれちゃってるよ(^^;)
そしてそのころになるとさらに濃くなる雲海、みごとです☆

暁の雲海
暁の雲海
幻想的な雲海の風景
雲海と早朝の青空と

絶景を堪能した後は夢コスモス園へ。
色とりどり、品種も多彩なコスモスは咲き具合もイイ感じでまさにみごろ☆
雲海を撮影してた時はさすがに寒かったですが、陽が昇って霧も晴れるとかなり強い日差しで汗ばむ陽気(^^;)
でも絶好の快晴とコスモスの彩り、これがみたかったんだ~!
例年創作カカシが展示されてますが、今回興味をそそられたのは展示品より案内カカシw。

夢コスモス園
コスモスいっぱい
青空コスモス
案内表示カカシはカールおじさん

さて、このあとは神社参拝。
これまで亀岡で神社仏閣といっても夢コスモス園のすぐ近くの西国三十三所観音霊場穴太寺くらいしか参拝したことがありませんでした。
今回は亀岡でも特に有名な神社に参拝しよう♪
…でもその前に、霧が晴れるのを待ってコスモス園に入って写真撮りまくったのでもう11時前。
次の行き先の方向に11時にオープンするラーメン店があるので少し早めに昼食w。
おいしい塩らーめん 波の花(亀岡店)」で「塩味玉鶏ちゃーしゅーめん」あっさりやさしい塩味スープに食べやすい中太麺とたっぷり鶏チャーシュー(^▽^)ウマ~♪

塩味玉鶏ちゃーしゅーめん@おいしい塩らーめん 波の花(亀岡店)

で、向かった先は出雲大神宮
丹波国一之宮です。
いうまでもなくご祭神は大国主命と、お妃さまの三穂津姫を祀ってるんですか?
ってことはこんぴらさん金刀毘羅宮)と同じですね☆
三穂津姫命は高皇産霊神タカミムスビノカミ)の娘で大国主の「あの世」におけるお妃さまです。
なろほど、それで「縁結び日本一」かw。
そう考えると、まず出雲大社に呼ばれて、その後こんぴらさんに呼ばれて、その続きでこの出雲大神宮に呼ばれたのかもしれない(^^;)
去年参拝した岡山の総社宮も大国主でしたっけ。
丹波の地は出雲と大和両勢力の境界、国譲りの橋渡しの地という意味があるらしく、その所以として出雲から勧進され建立されたのがこの出雲大神宮とのこと。
拝殿・本殿がありますが、ご神体は御蔭山という山。
山自体が国常立尊(クニノトコタチノミコト)がお鎮まりになる御神体として信仰があったのは、社殿創建より遡ること1万年以上も前といわれています。
神社としての形を整えたのが崇道天皇で、神社の形になったのは平城京建都の前年の709年だそうです。
山に上っていくと、大きな石にはことごとく注連縄がかけられており、中でも巨大なものを磐座として崇めています。
このあたりはもっとも古い神社の形式で、奈良の大神神社に似ていますね。
本殿に参拝した後、上社がある山道を上っていくと、末社崇道天皇社は小さな社だけど、春日社には社がなくって磐座だけが柵で囲われています(もちろんタケミカヅチを祀っています)。
こんなのほかではみたことないな~。
巨石といえば大国主、国造りの際に持ち上げただの動かしただのという巨石が各地にありますしw(神戸・有馬温泉とか)。
上社は残念ながら修復工事中。
山のさらに上に磐座が…と思ったら、社務所で申請しないとそっちには行けないの?
しまった、何も考えずにずんずん上ってきちゃったから知らんかった(^^;)
まあいいや、もう一つの磐座、そして御蔭の滝という龍神さまの滝。
社殿の方には夫婦岩と呼ばれる奇岩に湧き水の真名井の湧き水。
山を崇め、巨石を崇め、岩から湧き出る水を崇めるプリミティブな信仰。
この神社も確かに日本で一番古い部類の神社だと感じます。

出雲大神宮
岩から染み出る湧き水(真名井)
春日社(磐座)
磐座
御蔭の滝
御蔭山

続いて、鍬山神社
実は霧のテラスから近いので先にこっちに来た方が効率が良かったんだけど、まだ霧が晴れてなかったので後回しにしてました(^^;)
こちらも大国主命を祀る神社で、紅葉の名所として有名です。
神代のむかし、丹波は広大な湖で人々の生活も苦しかったのを大国主が鍬を持ってきて保津峡を開削してこの地を干拓して肥沃な農地にしたとのこと。
大国主への尊崇と、使った鍬が山のように積み上がったことから「鍬山神社」と呼んで崇拝したのがこの神社のはじまりだそうです。
出雲大神宮に負けず劣らず古い歴史を持つ神社のようですね。
さっそく参拝。
参道脇の紅葉が色づき始めてますね~☆
紅葉シーズンになったらもっと参拝客も多いんだろうな~(^^;)
二の鳥居をくぐって…なんかブルーシートに覆われてるモノがある。
社殿の修復かな?写真撮影にはジャマですね~。
…なんて思ってたら、大きな神輿が二基、鍬山宮ととなりの八幡宮の前に置いてあってそれを覆ってあります。
そういえば道すがら「亀岡祭」のポスターをみかけましたが、神幸祭があさって20日にあるんですね☆
しまった、社殿をじっくりみるという意味ではタイミングが悪かった(^^;)
神輿のブルーシートをよけつつ社殿を拝観すると、左手の鍬山宮と右手の八幡宮、ほとんど同じ形状の社が2つ並んでます。
八幡神さまは、平安末期に神社の西の面降山(天岡山)に降臨したため鍬山宮のとなりに祀ったそうです。
実はこの両神さまは不仲だそうで、一時八幡神をほかに移したそうですが、今は間を池で隔てられているものの仲良く(?)並んで鎮座されていますw。
2つ社が並んでるところとか社を正面からとか撮影したかったけど、ちょっと残念(^^;)

鍬山神社
鍬山宮
八幡宮
八幡宮前の神輿
淡色紅葉

雲海からコスモス、そして亀岡の主要な2つの神社を参拝して、きょうはこれで撤収。
亀岡祭は23日宵々山、24日宵宮、そして25日に本祭だそうですが、残念ながら今年はみに行ける機会がありません。
鍬山神社におられた方(会長さんと呼ばれてたけど偉い人?)にもいろいろ教えていただきましたが、ひと言でいうと「ミニ祇園祭」だってw。
それはぜひ一度見物してみたいものです。
山鉾の名に鍬山、八幡山のほかにも稲荷山とか蛭子山とかがあるらしく、鍬山神社と別の神社に縁がありそうな気もします。
まだまだみどころが多そうな亀岡の街。
今回も宿題を残しちゃったし、近いうちに改めて散策したいなぁ☆