のりりんの京都日和

京都府在住ののりりんの徒然ブログ

熊野詣・その2

熊野那智大社・速玉大社ときて、続いて熊野本宮大社へ。
新宮からおおよそ1時間ほどの道のりです。
途上、R42をクルマで走ってると、山の上の巨大な岩の脇に祠が建てられてるのがみえました。
あれが神倉神社のゴトビキ岩、御子速玉大神と熊野夫須美大神が降り立った場所だと知ったのはウチに帰ってきてからのこと(^^;)
そんなこととはつゆ知らず華麗にスルーして、瀞峡の清流を眺めながらのドライブが気分いい♪
(また宿題ができちゃったな…)

で、本宮大社に到着してさっそく参拝。
木製の鳥居が厳かな雰囲気。
那智大社ほどではないけど石段を上っていくと…あ、足が~!
今にもつりそうなくらいに疲労
ん~、やっぱり運動不足が祟ってます(--;)
まあ、それでも何とか上って参拝。
見覚えのある八咫烏の幟があります♪
大きな注連縄の掲げられた新門をくぐると、速玉大社同様整然と立ち並ぶ社殿。
ただし、速玉大社の朱色と違って古めかしい鈍色で、厳かさが増します。
速玉大社の時も感じましたが、この整然といくつも社殿が並んでる感じはほかの神社ではみたことがありませんね~☆
ご祭神がたくさん鎮座されてるからでしょうか?
熊野造と呼ばれる独特のものだそうです。
…しかし本宮大社も一度参拝したことがあるはずなんだけど、全然記憶に残ってません(^^;)
初めてみた気分、何でかなぁ?

熊野本宮大社・鳥居
熊野本宮大社・神門と八咫烏の幟
熊野本宮大社・神門の注連縄
熊野本宮大社・社殿

さらに少し離れたところに境外摂社の産田社、そして巨大な鳥居。
奈良の大神神社のものよりさらに大きそう。
鳥居の先に進むとこんもり樹々の生い茂った中に大斎原(おおゆはら)があります。
かつて本宮大社はこの場所にあって水害で多くの社を失い、残った上四社が現在の地に移設されました。
明治時代というのでそれほどむかしの話ではありません。
当時は「熊野坐神社(くまのいますじんじゃ)」という名だったそうで、ご祭神は熊野坐大神(家都美御子大神)でスサノオノミコト、だそうですが…
この熊野坐大神は唐の天台山から飛来したといわれています。
イザナギイザナミの子でアマテラスの弟でもあるスサノオと同じ神さまとは思えないんですが…
さらに進むと熊野川の河原に出ます。
河原には賽の河原よろしく石積みが無数に建てられてて三途の川を思わせる、美しいけど少々不気味な風景が広がっていました。

巨大な鳥居
大斎原の森
大斎原の祠
熊野川の河原

大斎原は「大湯原」でもあり、かつては湯立神事が行われていたんだとか。
湯立神事で思い出すのは吉備津神社
吉備津彦に退治された鬼の温羅のクビが地下にあってそれにお湯をかけて吉凶を占うという湯立神事です。
なんかこう、今まで参拝してきた神社の様々な知識や思い出がいろいろ去来します。
神門の注連縄をみたときに思い出したのが出雲大社でした。
境内の形式も社殿も似ても似つかないはずの出雲大社と似てる感じがする。
違う名前なのになぜか天つ神とされている三柱の神。
これ実は全く別の神さまを天つ神ということにして祀ってるのかもしれない。
出雲大社大国主命(オオナムジ)は立派な社殿に鎮座してるけどそっぽを向いてて、参拝者は大国主を参拝してるつもりでも実は別の神さま(天つ神)を拝んでる形。
それとちょっと違うけど、別の神さまを祀ってるのに天つ神を参拝してるように、ある意味騙されてるんではないか?
かつて熊野川の、どう考えても簡単に水害とかが起こりそうな河原にあったという本宮大社
中国・唐から飛来したというご祭神。
新宮・速玉大社も本宮に対しての新宮ではなく、全く別の意味での新宮だったことも、今さらながら気になってきました。
どう考えても熊野の神々とイザナギイザナミスサノオなどが同じ神さまと思えません。
もともと社殿があった大斎原の地下には掘り起こされたりすると都合が悪い何かが眠っているのかもしれない。
鬼の首ってほどのものではないのかもしれませんがw。
だから社が移された後もこうして大きな鳥居で守られた神域を残しているのかもしれない。
熊野権現とは、出雲大社のように、かつて天つ神=天皇の先祖に征服された神々(人々)なのかもしれない
そう考えるといろいろ腑に落ちる気がするのです。
日本一という巨大な鳥居に「霊験日本一」と、ことさらに日本一を強調するあたりも含めて。
また日本の神話と歴史のはざまの物語を垣間見た気がしました。
まあ、ただのボクの直感的妄想仮説なんですが(^▽^:)

さて、今回の主目的だった熊野三山参拝を果たしました。
まだ昼過ぎくらいの時間。
もうひとつの目当てである海の日の出と日没、日没にはまだ時間があります。
調べたところ、白浜方面、上富田町彼岸花の名所があるとのことなので、そっちに行ってみよう♪
で、白浜あたりで日没を狙ってみようと思い立ちました。
本宮大社からR311号を西へ。
富田川のほとりにある名もない駐車場。
ん?ここ?
確かにいくらか彼岸花が咲いてますが国道沿いにちらほら、しかもほとんどみごろ過ぎ。
遅かっただけなのか、ことしに限って花が少ないのか、もともとこんなもんなのか…(^^;)
写真を撮るまででもないな~と思って、早々に白浜方面に向かうことにしました。
もう少し熊野関連の名所、さっきの神倉神社とか熊野古道のポイントとか、寄り道してきてもよかったかな~と思いましたが後の祭。
行き先は千畳敷海岸。
国の名勝に指定されています。
温泉でも有名な白浜は平日だというのに観光客が多いですね~。
海水浴をしてもよさそうな暑さですが、若者のグループが多いのは本気で海水浴でもしてきたとか?
新婚さんのウェディングの記念写真なんかも見受けられますね☆
で、日の暮れてくるまでしばし休憩。
久しぶりの丸一日散策でかなり疲れちゃったな~(^^;)
日が傾いてきて再起動。
やっぱり海の景色は好きだな~♪
でも、西の空に雲が多いなぁ…
うまく日没みえるかな~?
午後6時ごろまで海を眺めてましたが、時折天使の通り道みたいな雲間の光はみえたものの、結局日没は雲に隠れてみえませんでした。
残念!

千畳敷と海の風景
ウェディング記念写真の2人を横撮り
若者たちを横撮り
金色の海
夕暮れの海

さあ、撤収しよう。
帰りに夕食、千畳敷近くのホテルに隣接した「SHIRAHAMA KEY NOODLE だきしめ鯛」で「汁あり鯛担麺・チャーシュー増し(1辛)」洋食のようにオシャレに盛付けられ、鯛を混ぜたミンチをトッピングした担々麺はクリーミー&スパイシー、追加トッピングのチャーシューは生ハムのようでやわらか(^▽^)ウマウマ~☆

汁あり鯛担麺・チャーシュー増し(1辛)@SHIRAHAMA KEY NOODLE だきしめ鯛

朝焼け・夕焼けは少し残念だったけど、これも一期一会。
久しぶりの遠出と丸一日散策、そして久しぶりに参拝した熊野三山でしたが、ほとんど初めての参拝と同じくらいの新鮮な驚きに満ちていました☆
瀞峡とか古座川とかもゆっくりみてみたいと思ってたんだけどな~。
それに「和歌山の年」を設定してないこともあって和歌山の国宝建造物もまだコンプリートできていません。
関西といってもちょっと遠い熊野・南紀方面、たくさん宿題を残してきちゃった気がします。
ことし中はちょっとムリかもしれないけど、またできるだけ近いうちに。

次に遠出する予定は11月、恒例の秋の旅行。
第一候補は福山・尾道方面、ひょっとしたら愛媛に行くかもしれません。
今回がはじめての遠出・車中泊となった二代目ソリオくんでしたが終始快適でした♪
いい場所があったら記念撮影したかったんだけど、またの機会に(^^;)