のりりんの京都日和

京都府在住ののりりんの徒然ブログ

山と海と桃太郎・その2

備中松山をあとにして、向かったのは総社市方面。

今回の旅のメインは「現存12天守備中松山城と、もうひとつ「国宝建造物」吉備津神社(本殿)です。
吉備津神社参拝はお宿から近いので翌日にするとして、神社についてちょっぴり事前調査しました。
ご祭神は言うまでもなく吉備津彦命
吉備津彦命の鬼退治の武勇伝は日本で最も有名なむかし話のひとつである桃太郎のお語の原型と言われています。
ボクが子どものころ放送してたアニメ「まんが日本むかしばなし」の第1話でしたねw。
で、吉備津彦命に退治された鬼「温羅(うら)」も神社に祀られてるとのこと。
鬼を神社で祀ってるって!?
そういえば京都にも「鵺大明神」だの「首塚大明神」だのがあるんだから不思議じゃない気がします。
その温羅という鬼に興味がわいてきました。
はい、妖怪大好きミステリースポット大好きののりりんです(^▽^;)

前置きが長くなりましたが、総社市にはその温羅が拠点を置いたという山城・鬼ノ城というのがあるらしい。
これは行っときたい♪
というわけで総社市に向かったのです♪

…と、その前に昼食。
鬼ノ城の近くにその名も「総社ラーメン鬼の城(おにのしろ)」というのがあるのでそちらへ。
名物メニュー「鬼びっくりらぁめん(醤油・チャーシュー増し)」どんなものが出て来るのかと思ったら大きめの鉢に赤色、とんがらしが2本突き出て鬼の角か?
辛さが(ひかえめ・普通・激辛)とあるので普通をチョイスしたものの…容赦なく辛い!そして量が多い!
麺と同じくらいもやし・ニラ・きくらげににんにくがたっぷり!
…完食するのに結構苦労しましたが(^▽^;)カラウマ~☆

鬼びっくりらぁめん(醤油)チャーシュー増し@総社ラーメン鬼の城

続いて鬼ノ城…と思いましたが、お城より近くに総社宮という神社があるので先にそっちに参拝しよう。
去年の香川旅行と同じで、神社の名前が市の名前になってるくらいなのでさぞかし立派な神社だろう、という安直な考えです(^^;)
境内に入ると、まず大きな池があって、その先に長い回廊があります。
でもその回廊からちょっと脇にそれて先に鳥居に。
鳥居より手前の2本の柱が気になりますねぇ。

総社宮の池
総社宮(鳥居)

回廊を歩いたり脇に出て末社なんかをみてまわったり。
で、回廊をさらに進んでいくと唐突に拝所=拝殿が。
二礼二拍手一礼、大きな注連縄が出雲大社をほうふつとさせます。
総社宮の主祭神大名持命(オオナムジノミコト)すなわち出雲大社大国主命と、奥さんの須世利姫命(スセリヒメノミコト)。
素通りできんと思ったのは大国主だからでもありますw。
創建時期は不明ってほど古い神社ですが、平安末期に赴任してきた国司が備中の国のすべての神社に巡拝し、その後その手間を省くために国府近くに国じゅうの神社を勧進して祀ったのが総社宮だそうです。正式には「備中国総社宮」ですね。
ここに来たら備中の神社すべてのご利益があるってことですかね~。ありがたや♪
で、回廊から脇に出て社殿を眺めます。
ん~、立派な本殿、かっちょいい☆

総社宮・回廊
総社宮・拝殿拝所の大注連縄
総社宮本殿(後方から)

改めて鬼ノ城へ。
正史には記載がありませんが、説話によると…
異国の鬼神・温羅が吉備国にやってきて新山(にいやま)に居城を構え、しばしば西国から都へ送る物資を奪ったり、婦女子を掠奪したので、人々は恐れおののいて「鬼ノ城」と呼び、都へ行ってその窮状を訴え出た、とのこと。
むかしからこの山に防塁、石垣があることからそれがむかし話と結合したようで、発掘調査によると山上の遺構は7世紀後半ごろに築かれたものだそうです。
645年大化の改新、663年が白村江の戦いで、7世紀後半というと各地に防人を置いて日本の防備を固めた時代ですね。
読み方はラーメン屋と違って(笑)「キノシロ」あるいは「キノジョウ」で、「キ」は百済語で「城」を意味するそうです。
「鬼」は説話にならってつけられた当て字ということでしょうか。
ということは、白村江の戦いで敗れて亡命してきた百済の人々がここに来て、その大陸からの最新技術で城を築いたと考えるのが妥当なのかな、と思います。
いまは「鬼城山」として国の史跡に指定され整備が進んでいます。
ビジターセンターから入ると山道ですが、学習広場という展望台まではバリアフリー化されていて車イスでも上っていくことができます。
シンボル的な復元建造物の西門と土塁の風景、そして岡山平野を一望できる絶景☆
せっかくだから一周してみよう♪
上って下って普通にトレッキング。
運動不足気味だったところから、先週竹田城~立雲峡で歩いて、ここまで備中松山城でもよく歩いてるので、慣れてきたみたいで結構歩けますw。
角楼から入って、山側を通って東の端の「屏風折れ」といわれる展望台まで行って、谷側で戻ります。
途中に北門、南門がありましたが、西門のような建造物はなく石垣のみです。
なんか下ってばっかだけど、最後思いっきり上らなくっちゃいけないんじゃ…なんて考えながら歩いてましたが、意外とすんなり西門に戻ってこれました♪
一周1時間ほどのトレッキングでした。

鬼ノ城、土塁と西門(学習広場より)
鬼ノ城、北門
鬼ノ城、屏風折れ展望台からの風景
鬼ノ城、南門
鬼ノ城、西門と敷石

トレッキングを終えて15時半ごろ、そろそろ陽が傾いてきました。
ここから一気に南下して瀬戸内海に向かいます。
去年行った香川の対岸、瀬戸大橋の本州側の鷲羽山から夕焼けをみよう♪
総社市から倉敷市街地を通り過ぎて1時間ほどのドライブ、鷲羽山展望台に到着。
日没は17時半くらいかな?
ちょうど日没の方向に瀬戸内海の島があるから、海に沈む夕日にはならないですね。
でも夕日は海辺・水辺が大好き♪
西の空に少し雲が多いですねぇ…あしたの天気は大丈夫かな?
展望台にも観光客に地元カメラマンさんがけっこういますね~。
ちょっと話をすると、中高年くらいのお嬢さんは大阪・枚方から来たんですって?奇遇ですね~☆
さらにしばらくすると一気に小学生がいっぱいやってきて。
どうも修学旅行で立ち寄ったらしい。
しかもこちらも枚方からだそうで、広島からあすは倉敷美観地区に行くんだって。
先生と先ほどの女性が思いっきりジモトークで盛り上がってましたw。

瀬戸内海の夕陽(鷲羽山展望台)
瀬戸内海の夕陽(鷲羽山展望台)

というわけで、きょうの散策はここでようやくおしまい。
宿に行く前に夕食食べなくっちゃ。
でも、何にも考えてなかったなぁ…何食べよう?どこで食べよう?
そう考えながら宿の方面に向かって行って、途上にそそられる店があったら入ろうと思ったけど、どこもかしこもチェーン店ばかり。
困った挙句、倉敷の中心部、最大の観光スポットと言っていい倉敷美観地区あたりに行けば倉敷駅も近いし何とかなるかな?
というわけで、翌日行く予定にしてた倉敷美観地区へ。
夜景を撮るのもいいかな~とも思いましたが、もう時間もないし、店もみつからないしやめとこう(^^;)
ちょ~高級そうなお店以外はもう閉まっちゃってますねぇ…
そう思いながら駅の方面へ。
まあ、雰囲気だけ土地のものが食べられればいいかと、酒も飲まないのに居酒屋さんに入りました。
食べたのは「ホルモンうどん」に「たこ飯焼きおにぎり」。
ホルモンうどんとかもつ焼きそばなんかが岡山の名物B級グルメだそうで。
(ホルモンうどんは津山の名物だそうですがw)
焼きおにぎりはなくてもよかったんですが、ラーメンにうどんでごはんが恋しいな~と思って(^^;)
どちらも大変おいしゅうございました☆

ホルモンうどん & たこ飯焼きおにぎり@はなの舞・倉敷南口店

さて、それではお宿に向かいますか。
倉敷美観地区から30分ほど東の方吉備津方面へ。
スーパー銭湯も兼ねている「瀬戸大橋温泉やま幸」というホテル。
着いたらとにかくお風呂。
大浴場に露天風呂もあって広々してますが、仕事終わりのおじさんに部活帰りの学生さんでしょうか?けっこうな賑わいです。
クルマでよく走ったし山城中心によく歩いたのでゆっくり浸かって疲れを癒そう。
部屋に戻って、Instagramで食べ物写真アップしたりテレビをみたりしてましたが、23時ごろにはばたんきゅ~。
朝6時から朝風呂に入れるそうだから改めてお風呂に入ろう。
スーパー銭湯のお客さんはいないだろうしもうちょっとゆったり入れるかなぁ?
で、吉備津神社から…どこ行こう?

zzz…

まだつづく。