のりりんの京都日和

京都府在住ののりりんの徒然ブログ

そして巡行

7月24日、祇園祭は後祭の山鉾巡行花傘巡行
11日に前祭の鉾建てを見物してからおよそ2週間にわたって、フルスペックの祇園祭を楽しんできましたが、ことしはこれが最後。
コロナによる中止から、去年は山鉾巡行は催行されたものの花傘巡行は中止。

7月24日はボクにとって1年で最も過酷な1日でした。
でも、それにもましてたまらなく楽しい1日♪
ことしそれが帰ってくると思うと感慨もひとしおです。

前日の宵山で鉾町を歩き回って帰宅したのが23時過ぎで、巡行の場所取りのためににうんと早く起床。
時間にして4時間のインターバル(^^;)
前祭のように祝日とかじゃないし、それほど急ぐ必要はないのかもしれないな~とは思いつつ、久しぶりのフルスペック祇園祭なのでできることはやりつくす気で。
インターバルの間に宵山の写真をとりあえずPCにぶち込んでお風呂に入って、整理も何もせずに就寝。
(これがあとになって反省ポイントになるとは…)

草木も眠る丑三つ時にウチを出発、場所取りポイントは京都いちにぎやかな繁華街の交差点、四条河原町、南西角。
京都高島屋の前ですw。
例年だと花傘巡行を追っかけるために河原町御池の交差点で巡行を見物してましたが、ちょっと目線を変えてみたい。
それと、年々花傘巡行の扱いがぞんざいになってるのが気になってること。
前回4年前なんか、御池通りの交通規制をさっさと解除するために、まだ山鉾巡行で前の道が詰まってるのに花傘の列を河原町通りに押しやってボクがいた河原町御池の交差点付近は二重三重の行列どん詰まり状態に。
人の表情をしっかり撮りたいのにこれじゃどうしようもない。
こういうのをみてて、追い打ちをかけるように去年山鉾巡行はやったのに花傘巡行は中止。
以後、花傘巡行はいつまでやってくれるのかな~、もうやめちゃうんじゃないかな~と思うようになりました。
本来花傘巡行は、前祭と後祭が17日に統一された時に、それではいかんと始まった経緯があります。
お神輿の前にやるのが山鉾巡行、前祭と後祭それぞれやらなければ、と。
以来50年間後祭の巡行の代わりを務めてきたのが花傘巡行です。
それが前後元に戻ったということはぶっちゃけやる意義が失われたということ。
今回花傘巡行が催行されると聞いたときは正直ホっとしました。
四条河原町の交差点で見物しようと思ったのは、そんな大好きな花傘巡行が八坂神社から出発して、山鉾巡行の前に目の前を通ってくれるのを期待してという点があったからです。
もちろん山鉾巡行の辻回しを見物するにも最適の場所。
前祭の辻回しではあんまりいい写真が撮れなかったと感じてたので、そっちもきっちり撮ろう☆
予想通りこんな早朝(未明?)から場所取りしてる人はほとんどおらず(それでもちらほらいますがw)すんなり場所を決めることができました♪

そんな中でとある友人が「巡行をどこで見物するか迷ってる」とのこと。
ボクの場所はいい場所だけど、ひとりで黙々とみてるのもつまんないし、今ならもう一人分くらい取っとくくらいへっちゃら。
場所、用意しときましょうか」と声を掛けたら「お願いします!」。
こういう場所取りで会話の相手がいなくってさみしいなんてことはありませんが、ボク以上に祭に詳しい人や友人知人と一緒というのは珍しいのでこれでもう一つ楽しみが増えました♪
その友人は鯉山のファンで、早朝から山に鯉が載せられるところを見物してから来るとのこと。
さすがボク以上の祇園祭マニア、みるポイントがマニアックですw。
あとは祭が始まるまでひたすら待つのみ。
しかし花傘巡行は間違いなく催行されるらしいけど、八坂神社での舞踊奉納の情報が見当たりませんねぇ。
待ち時間にスマホで情報を確認しても神社の公式ページにも記載はないし、ほかでも「確認中」みたいなことがかいてあるばかり。
多分あるんだろうと思ってますが、それよりも大事な情報を発見。
花傘巡行のルートが変更になるらしい。
八坂神社ではなく、五条新町付近にある下京中学校からスタートして四条通りまで北上、四条通りを八坂神社まで西行するとのこと。
スタート時間から、山鉾巡行より先に河原町通りを通過するみたい。
思ってたのとは逆の方向から来るってことか?
でもそれじゃ追いかけるのはムリってことですねぇ…
そのあとになる山鉾巡行の交通規制で身動き取れないだろうし(^^;)
まあ、しょうがない。
この場所を選んだのは山鉾巡行の辻回しをしっかり撮りたいという思いもあったのだから、確実に撮りましょう!

午前10時過ぎ、まず花傘巡行が左手から。
鯉山ほかの出発を見送った友人とは少し前に合流、間に合った☆
先頭は子ども神輿ですね…と、早い早い、歩くの早い~!
交通規制で信号がないからか、山鉾巡行と鉢合わせにならないためなのか、行列がすいすい進んで通り過ぎていきます。
これじゃ追っかけるの大変だ~(^^;)
それでもできるだけ人の表情がわかる写真を撮りたい。
どうしてもという時は最悪写真をトリミングしちゃおうw。

花傘巡行、子ども神輿
花笠巫女
獅子舞(金獅子)
駒長稚児

さらに花笠娘織商鉾、こちらも通過するのが早い!
立ち止まるということがほとんどないので、個人趣味ショットはちょっと難しいかw。

花笠娘の列
花笠娘さん
織商鉾

続いて花街の芸舞妓さんたち。
ことしは4花街揃い踏みですか~!
先頭は祇園…あ、いとしの佑ちゃんみっけ☆
しかし山車の柱がジャマでうまく撮れん~!
必死のパッチで撮って、何とか横顔1枚だけ(^^;)
でも撮れててよかった♪

祇園東の雛佑ちゃん

さらに先斗町祇園甲部宮川町と続きます。
祇園甲部はことしの八坂神社の節分祭に登場した豆結ちゃんがいますね☆
…しかし雛佑ちゃんと同じ前列向かって左側、山車の柱が…(^^;)

先斗町の山車
祇園甲部の山車(カメラ目線?豆結ちゃん)
宮川町の山車

ありゃ?
後続に鷺踊り万灯踊りの子どもたちが来ませんね~。
やっぱり短縮バージョンですね(^^;)
というわけであっという間に花傘巡行が過ぎて、続けざまに逆方向から山鉾巡行が交差点にやってきました。
場所は絶好、強烈な日差しも快晴の中、次々と山鉾がやってきます。
くじ取らず1番の橋弁慶山に、同じくくじ取らず2番の南観音山が最初の曳き山。

橋弁慶山
南観音山、辻回し
南観音山、音頭取り

どんどん行きましょう、ことしのくじ1番は浄妙山、つい斜めにしたくなっちゃうw。
八幡山鯉山で燃える友人を尻目にボクはイリアスの胴掛け・見送りがお気に入り♪

浄妙山
八幡山
鯉山
鯉山の「イリアス

そして来ました来ました、ボランティアで友人が参加してる北観音山

北観音山、辻回し
北観音山、囃子方
北観音山

お気に入りの真夏の桜・黒主山、回す回す、3回転w。
役行者も負けじと2回転w。
鈴鹿のご神体人形、ここまできっちり撮影できたのははじめてかも。
やっぱりいい場所だ♪

回る黒主山
黒主山
回る役行者
役行者
鈴鹿

復活からことし2年目、ぴっかぴかの鷹山、わんこもがんばってるね~w。

鷹山
鷹山、音頭取り
鷹山、囃子方とご神体、中央にわんこ

最後に唯一の鉾・大船鉾
やっぱりかっちょいい!

大船鉾、辻回し
大船鉾

やっぱり山鉾巡行の辻回しをしっかりみるために選んだ場所は正解でした☆
全部みせられないのが残念なくらい(^▽^;)
ここで友人とわかれてボクは八坂神社へ、友人は北観音山の会所に急ぎ向かって出迎えるとのこと。
お疲れさま~、いっしょに巡行を見物できてうれしかった☆
また京都のどこかでお会いしましょうw。

というわけで、八坂神社
12時から花傘巡行・舞踊奉納が開始とのことで、すでに始まっていました(^^;)
ちなみに山鉾巡行四条河原町で鷹山が辻回しを終えて大船鉾が差し掛かってきた時点で11時半でした。

八坂神社

で、さっそく舞殿に向かうとすでに先斗町の奉納舞がはじまってます。
なだれ込みで参戦!
二重三重の見物客の混雑ですが、これまでに結構慣れてきたミラーレス頭上掲げ撮影(と勝手に命名)で後方から対応。
でも望遠レンズで長時間これをやるのはけっこうキツい(^^:)
ちゃんと撮れてるかもウチに帰ってPCで確認しなくっちゃわかりませんねw。
(ちゃんと撮れてた成果が下の写真ですw。)

先斗町の奉納舞「歌舞伎踊り」
先斗町の奉納舞「歌舞伎踊り」

続いて祇園甲部宮川町
祇園東は終わってたか…残念。

祇園甲部の奉納舞「雀踊り」
祇園甲部の奉納舞「雀踊り」
宮川町の奉納舞「コンチキ音頭」
宮川町の奉納舞「コンチキ音頭」

息をつく間もなく、ここで鷺踊り、続いて万灯踊りの子どもたち登場!
巡行に参加してなかったから奉納舞もないのかな~と思ったけど、みられてうれしい☆
なんか子どもたちのお父ちゃんにでもなった気分で見物です(^▽^;)

鷺踊り
鷺踊り
万灯踊り
万灯踊り

奉納舞があるのかどうかもわからないままだったけど、八坂神社に来てよかった☆
見逃したところもあるけど、久しぶりに奉納舞がみられて本当にうれしい☆
4年も間隔が開いちゃったけど、ここから10年、いや100年と末永く続いてほしいものです。
…が。
撮影してる最中にメインで使ってたR7のメモリーがいっぱいに(ーー;)
16GBを2つ使い切っちゃって、あわててサブの7D Mark2のメモリー、CFとSDのうちのSDを抜き取ってR7に差し込んで対処。
しかも、前日の宵山の写真がまだちゃんとPCに移し切れてなかったことが発覚。
奉納舞は撮影しきったものの、もうどこにどの写真が入ってるのかよくわかんないくらいしっちゃかめっちゃかに。
そう、冒頭述べた反省ポイントとは、その日撮影した写真を全部PCに移し切れてるかどうかをちゃんと確認してなかった点なのです(^^;)
ついでにメモリーがほとんどなくなって、夕方まで八坂神社に居座って還幸祭のお神輿をみようかな~、どうしようかな~と思ってたのも断念。
一応緊急用にマイクロSD+アダプタが2つほどあるので撮影を続けることもできなくはなかったんですが、そもそも花傘巡行・山鉾巡行から八坂神社まで競歩のように歩いて、そのままなだれ込みで奉納舞の撮影、そして当然のように猛烈な酷暑でもうヘトヘト。
ことしの祇園祭はここで終了ということにして撤収することにしたのでありました。

ここまで祇園祭の前祭・後祭をフルで撮影したのは何年振りか…いやはじめてだったのかもしれません。
前祭と後祭にわかれて、友人が後祭でボランティアに入ることになったので、どちらかというと前祭は天気が良くなかったらもう行かないみたいな感じで流してました。
前後にわかれる前は24日は花傘だけだったからそれほど過酷ではなかったし。
最後ホントにヘトヘトになりましたが、4年ぶりの花傘巡行催行でフルスペックの祇園祭はやっぱり最高に楽しかった♪
少しでも多くの人にこの楽しさを知ってもらいたいというのと、参加されてる人たちの思いが少しでも伝わるようにと一生懸命写真を撮影しました。
何を好き好んで必死でやってんだと自分で思いますが、それはやはり「愛」なんだと思ってます。
齢50をこえて、若かりし頃師匠に教えられた「カメラは愛だ!」を多少なりとも実感できるようになった、そんな気がするのであります。
また来年、ことしほど必死にならないかもしれないし、体力も徐々に衰えてくるけれど、やっぱり祭を楽しみたいと思うのでした☆