のりりんの京都日和

京都府在住ののりりんの徒然ブログ

4日で2冊

ここ最近活字中毒を発症して立て続けに2冊の本を読破しました。

1冊は、先日も話していた経済の本。

資本主義崩壊の首謀者たち

資本主義崩壊の首謀者たち (集英社新書)

資本主義崩壊の首謀者たち (集英社新書)

ソ連崩壊後20年で巻き起こった昨今の金融恐慌を「資本主義の崩壊」ととらえ、その原因となったアメリカ資本主義の腐敗を解説した本です。
思いっきり名指しでその元凶の人物を批判しています。
いまさらながら驚くのは、それらの人々が空前のバカ大統領・ブッシュではなくさらに前のクリントン民主党政権当時から政府中枢にいたということ。
そして、かれらはブッシュ共和党政権でも、そして現在のオバマ政権でも同様に政府や金融の中枢に居座っているという事実。
改めて「アメリカとはこんな国だったのか」とみせつけられる思いです。

現在の経済情勢とアメリカ資本主義を知る上で大変ためになる本だと思います。

続いて、

日本を滅ぼす「自分バカ」

日本を滅ぼす「自分バカ」 (PHP新書)

日本を滅ぼす「自分バカ」 (PHP新書)

駅で仕事をしてて、よく思うことがあります。
「この人は何でこんなにも怒れるのか?」
人身事故で予定通りに列車が到着しないのは確かにイライラすることではありますが、駅員に怒りをぶちまけてもどうしようもないと思うわけです。
遅れた時間が取り戻せるわけでもなく。
「列車遅延を予測して早めに予定を立てればよかった」、もっと端的に「運が悪かった」という風に簡単に片付けられないのはなぜなんでしょう?
しかも直接遅延の原因を作った者ではなくたまたま降りた駅に居合わせた駅員にぶちまけても何の進展もないことを理解できないんでしょうか?

昨今、論理もへったくれもなく一方的に他人(家族なども含む)を非難・攻撃する人が増えているようです。
一言で言えば「自分中心主義」。
「自己溺愛者」といってもいいかもしれません。
自分の気分がよければ他人はどうでもいい、しかも自分の欠点や誤りをそのどうでもいい他人に指摘されないように居丈高に、威圧的になる人々。
この本は「クレーマー」や「モンスター」といわれるそうした人々の心理を鋭く見抜いていると思いました。
昨今の社会現象を紹介しながらの論理の進め方が大変説得力があります。
「バカ」を連呼するので読んでて痛快で結構笑えますw。

この2冊、オススメです☆