のりりんの京都日和

京都府在住ののりりんの徒然ブログ

城とうどんと巡礼の国・その3

大浴場に入れる時間に合わせてきょうも早起き♪
朝風呂はやっぱイイ☆
今回の宿も食事なしの素泊まりですが、こんぴらさんの門前に朝からうどんを食べられるところはあるのかな?
一説にはうどん発祥の地はこのこんぴらさんという話もあるので、うどん県最後のうどんはこんぴらさんの門前で食べたい☆
調べると8時から開いてるお店があるらしいのでそこで朝食にしようかな?
で、こんぴらさんを参拝した後、丸亀に戻って会社の同僚から教えてもらった骨付鶏のお店で昼食をとって帰ろう。
そんな計画を立てて、いざこんぴらさん

こんぴらさんについては正直あまり詳しく知りません。
きのうまでの香川旅行と今までの神社仏閣参拝の経験で崇徳院と深くかかわりがあることだけはわかります。
京都にも安井金比羅宮があって、域内に崇徳院の廟所があります。
いくさに敗れて流刑となり、この地で魔王と化した崇徳院
日本という国をまるごと、王朝社会から武家社会へと変貌させたと信じられた日本最大の怨霊神。
こんぴらさんの不思議な「金」の文字に似た紋も京都でもよくみかけますが、何か謎めいた呪文のようにも思えてきます。
明治天皇の懇願で京都に戻り、分祀されて縁切り縁結びの社にもおられる。
京都だけでなく各地に分社があるこんぴらさんとはいったいどんな社なのでしょう。
はじめての参拝、ワクワクです♪
まずは門前町の散策から。
こんぴらさんは正式には金刀比羅宮
門前町が広く、古くから尊崇を受けてたくさんの参拝客が訪れてきたことがわかります。
高松城で撮ったことでん高松琴平電気鉄道)も地元住民だけでなく港からこんぴらさんを訪れる参拝客を運ぶための鉄道という側面も強いと思います。
こんぴらさん最寄りの琴平駅のすぐそこに大きな鳥居と高灯篭があってそれら参拝客を迎えます。
朝一番のいい風情です♪
で、おめあてのうどん屋は…開いてない(ーー;)
どうやら朝8時からオープンするのは土日だけのよう。
一応非常食としてコンビニでパンを買っておいて、早朝起きてすぐに食べてるので別にいいんですけど、最初に建てた計画がいきなりパー(^^;)
ま、いっかw。

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琴平駅と鳥居
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こんぴらさん門前町

さらに進むと石段。
本宮まで785段の石段を上ることになります(^^;)
途中不思議な斜めに傾いた細長い建物が。
備後国因之島浦々講中の寄進により船の下梁を利用して建てられたという灯明堂
夜間参拝する人のための釣灯篭がつるされています。
横を歩いてると平衡感覚がおかしくなる(@_@)

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灯明堂

ずんずん上って行ったら巨大な大門(おおもん)がそびえます。
脇にはお城の櫓のような鼓楼
ここまででまだ本宮までの半分も来てないって…(^^;)

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大門
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鼓楼

大門をくぐると一直線の参道。
桜の樹々が立ち並びますがいまは秋。
桜が咲くころに通るとさぞや美しいんでしょうね~☆
さらに進むとかわいいわんこの銅像が。
江戸時代に犬が飼い主の代わりにこんぴらさんをお参りする風習があり「こんぴら狗」と呼ばれたそうです。
その名残で今もペットのわんこ同伴の参拝OKだそうです。
さらに進むと社務所も兼ねた書院
唐破風が華麗な建物で、円山応挙の襖絵などがあるそうですが、現在は拝観できないとのこと。残念(^^;)

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書院(社務所

さらに進むと巨大な旭社
もともとこんぴらさん金刀比羅大権現というお寺だったそうで、ここが金堂だったそうです。
…が、参拝道が仕切られていて帰り道でしか間近にみられないみたいなので、またあとで。
賢木門という唐門をくぐって進むと本殿前の四段坂。
脇には遥拝所や末社がたくさん。
スサノオにオオドシヌシ、コトシロヌシと、名だたる神さま勢ぞろいです…が、そういや今は神無月(旧暦)、みんな出雲に行ってるからお留守でしょうかw。
…ん?事代主?
出雲大社大国主の長男、関西風に言うとえべっさんですね。
有名な神さまがこんなところにw。
そして石段を上りきると、おお☆
荘厳、華麗、そして大きな社がど~んと目の前に。
金刀比羅宮本宮到着!
向かって右手の展望台からは下界を一望する絶景。
ここまで上がってきたんですね~w。

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金刀比羅宮本宮
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本宮横の展望台からの眺め

マスクをつけながら石段を上ってきて息も上がっちゃって、休憩がてら本宮を参拝。
で、こんぴらさんとはなにものぞや?と思って立て札をみると。
ご祭神 大物主神(=大国主神)」!?
ええええええ!?
無知というのはやはり罪なことです。
ここに至るまで知らなかったとは何とも恥じ入るばかりです。
出雲大社が大好きでに何度も参拝してて、去年の秋にも参拝してて。
国譲りというエピソードを神話から歴史へと移り変わるはざまの物語と考えて、日本という国の歴史と信仰に深く影響を及ぼしたと思い続けてきた大国さま。
その大国さまがこんぴらさんだったということをココこの場で知りました。
こんぴらさんのご祭神、少しでも事前に調べてたら容易にわかったであろうことなのに(^^;)
だから本宮手前の石段に大国主の舅さまのスサノオと子どもの事代主の社があったんですね☆
そしてなんと「崇徳院を合祀」とあります。
大国主崇徳院はここで同居されているということですか!?
ボクが個人的に日本の信仰において最も重要と思ってきた2人(?)はここで一緒になっている。
(一方は神さま、もう一方は実在の人物なので「2人」と言っていいものなのかどうかw)
これはもうおろかなボクに対する神さまのお導きとしか思えないほどの衝撃。
去年の出雲大社参拝から信州・諏訪大社参拝、そして今回のうどん県探訪とこんぴらさん参拝。
これらが自分のライフワークともいうべき歴史探訪と合わせてすべてつながった、いや神さまに導かれてつないでもらったという気がした瞬間でした。
もう何と言っていいのか、知ってびっくりこんぴらさんなのです(^▽^;)

そんな衝撃を受けた本宮参拝ですが、まだ先があります。
ここまで導かれて奥宮を参拝しないわけにはいかない。
本宮展望台の脇からさらに進んでいくと、常盤神社
ご祭神はタケミカヅチ
大国主の次子・タケミナカタを諏訪に追いやったおっそろしい神さま。
奈良・春日大社のご祭神でもあります。
さらに進むと朱塗りの白峰神社
前日に参拝した白峯寺崇徳院の御陵が明治に至ってここに分祀されて、さらにここから分祀されて京都の白峯神宮が造営されたようです。
京都ともつながった☆

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白峰神社

さらに進むと菅原神社、天神さまですね。
日本三大怨霊といわれるうちの2つ、崇徳院菅原道真公の両方があるって…
その手前におっそろしいタケミカヅチ、そして大国主
なんてことを考えながら、最奥の厳魂神社(いづたまじんじゃ)に到着。
一番下から本宮まで785段、奥社まで合わせて1368段、上りきりました~☆
本宮の展望台よりさらに高い位置から下界を一望、これまた絶景です♪

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厳魂神社
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さらに高みから俯瞰

厳魂神社のご祭神は厳魂彦命という神さまですが、比較的最近の人(?)です。
戦国時代に生駒家の家臣の子に生まれ、高野山で修業したのちこんぴらさんの主となりましたが、慶長18年に「死して永く当山を守護せん」と言い残して、天狗になって姿を消したと伝えられます。
秀吉の家臣として高松を治めていた生駒氏は厳魂彦命が姿を消す1年ほど前に生駒騒動によって改易され、高松は幕府直轄となり、水戸徳川家松平頼重が藩主となりました。
生駒の関係者としてはさぞ無念であったことでしょう。
こんぴらさんの最奥で社を守護する天狗さま。
同じく天狗になったという崇徳院
オマケといっては失礼ですが、加えて大宰府に流されて天神さまになった菅原道真公。
三者ともその時々の人々がタタリをなすかもしれないと畏れた怨霊神。
それら怨霊神を冥界の王たる大国主と武勇の神さまであるタケミカヅチが封じ込めているのが金刀比羅宮の本宮から奥社の社の並びなのでは?
2人の天狗が山上から下界を睥睨するかのように岸壁の上に2つの天狗の面が。
天狗さまには今の下界はどのように映っていることでしょう。

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岸壁に天狗と烏天狗

そんなことを考えていると、またわんこに出くわしました。
中学生くらいの少年と、そのお母さんが連れています。
地元の人らしくお子さんが受験なので菅原神社に参拝しに来たそうです。
こんぴらさんにもおくわしいようで、奥社からの帰り道にしばらくご一緒していろいろ教えていただきました。
タタリ神でも手厚く祈りを捧げれば和魂になるということで、厳魂神社に対して本宮ととなりの大国主の奥さんの社である三穂津姫の間に睦魂神社という社があるので忘れず参拝するようご説明を受けました。
それは忘れてはいけませんね☆
本宮に戻って、本宮と三穂津姫社をつなぐ回廊の裏手にひっそりと睦魂神社がありました。
三穂津姫神社に祀られる三穂津姫高御産巣日神タカミムスビノカミ)の娘で、大国主が冥界に下った後、大国主の現世への未練を断つために嫁入りさせたといいます。
三穂津姫=美保つ姫で、島根・美保関の美保神社大国主の子・事代主(えべっさん)とともに祀られています。
またひとつつながった☆

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睦魂神社
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三穂津姫

最後に後回しになっていた旭社。
何とも巨大で荘厳、そして建物いっぱいに装飾があって華麗です。
…本宮や三穂津姫社もそうだけど、もう国宝でもいいんじゃね?
神仏分離以前、お寺だった時の金堂であり薬師如来十二神将金毘羅大権現として鎮座していたそうですが、現在は摂社として天御中主神高皇産霊神神皇産霊神を祀っています。
本宮を参拝した後に参拝する習わしがあるそうで、そのために規制が敷かれているみたいですね。
なぜそんな習わしがあるんでしょうね?
いろいろわかった金刀比羅宮ですが、まだまだナゾも多いですw。

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旭社
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旭社・その2

下界に降りてきたらもうハラぺこw。
朝行きたかったけど行けなかった老舗店「こんぴらうどん(参道店)」で「天ざるうどん」でおなかいっぱい♪
会社の同僚に薦めてもらった丸亀市内にある骨付鶏の「一鶴」はまたうどん県に来た時までおあずけ(^^;)

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天ざるうどん@こんぴらうどん(参道店)

さあ、帰ろう♪
いい夕焼けが撮れてないので夕暮れ時まで待ちたい気分もありましたが、さすがに翌日は早起きして日勤で出勤しないといけません。
名残り惜しさはあるものの、いろんなことを知ることができて大満足です☆
予定では瀬戸大橋を渡るだけ渡ったらあとは地道で京都まで走って行くつもり。
途中、瀬戸大橋の真ん中にある与島PAに寄ってお土産を物色しつつ、最後に一度もみてなかった日中の青い瀬戸内海を眺めました。

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瀬戸大橋、与島PA
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瀬戸内海

で、PAを出たとたんにすぐトイレに行きたくなっちゃってまた次のSAに立ち寄ってたら、もう下道で走るのが面倒になっちゃって、そのまま高速道路をウチの最寄りまで走って帰宅しちゃいました。
帰宅したのは夕方17時ごろ。
これ以上遅くなったら日常生活に支障をきたすと思うギリギリでしたね~(^^;)

本当に本当に、楽しいうどん県旅行でした♪
去年以来の旅行がなぜか全部つながっていく奇遇に快感すら覚える縁を感じました。
お城もみごとで讃州・香川のことが一気に好きになりました。
これまで参拝した神社の中では出雲大社が一番好きだったんですが、それに勝るとも劣らない魅力を金刀比羅宮に感じました。
瀬戸内海の景色も十分楽しめましたが、心残りはやはりいい夕陽に出会えなかったこと。
ほかにもいろいろ忘れ物をしてきた気もします。
人生の残りの時間でもう一度来られるかどうかと思うところもありますが、ぜひまたうどん県を訪れたい。
そう思うのでした☆

城とうどんと巡礼の国・その2

目覚ましなしでも朝6時に起きてしまうのりりん(^^;)
まあ、早寝したからよく寝たと思います♪
窓から真っ赤な朝の日差し。
…しまった、やっぱり日の出を撮りに行くんだった。
お宿のお風呂は残念ながらきょうは月に一度の休館日らしく、朝風呂には入れませんでした。
で、そそくさとチェックアウト。
その際、お宿の方と少しお話。
お宿のあるこの城山にも展望台があるらしい。
山頂展望台からは360度見渡せるだけでなく、山の中腹辺りにある電波塔?の展望台の眺めもイイらしい、
急ぐことはないので、ちょっと立ち寄ってみよう♪
まずは電波塔の展望台。
「綾北平野展望」とだけ立て札に書いてあります。
おお~、これはみごと☆
朝もやで遠くまで見渡せる感じではありませんが、幻想的な風景です。

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綾北平野展望

続いて城山山頂展望台。
駐車場から見晴らしのいいところまで少し歩くと大きな樹の下にわんこ1匹。
近づくとベンチに老夫婦がお散歩に来ていました。
わんこも若いころは毎日ここで散歩してたけど、わんこも私たちも後期高齢者になっちゃってたまにしか来なくなっちゃったと笑っておられました(^^;)

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わんこのいる風景
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城山山頂展望台からの眺め

展望台に「瀬戸内海の生い立ち」というパネルがあります。
瀬戸内海はもともと3つほどの山脈で中国地方とつながってたそうです。
何万年もの間に地盤の隆起と沈下を繰り返して、6000年ほど前に今の瀬戸内海の地形になった、と。
瀬戸内海の島々や起伏に富んだ香川の地形はその山脈のなごりなんですね☆
平地に突然近江富士のようなとんがった山がいくつも現れ、そして海へと連なる香川の風景はドライブしてるだけでも楽しいです♪

素泊まり宿で朝食がまだだったので朝うどんw。
早朝から開店してる「こだわり麺や(坂出川津店)」でシンプルに「かけうどん」これにかき揚げをのっけて(^ー^)ウマウマ~♪

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かけうどん+かき揚げ@こだわり麺や・坂出川津店

さて、城山をあとにして、丸亀城へ。
今回の旅のメインのひとつでもあります。
現存12天守のひとつで、「石の城」といわれる石垣の名城です。
豊臣秀吉の四国平定後、生駒親正によって築かれましたが、秀吉の死後、江戸期に入って一国一城令により、高松城が残され丸亀城は廃城となりました。
生駒氏が転封となり、代わってこの地を収めることになった山崎家治が城の再建を許され再建に着手、天守閣はその後の京極氏の時代に完成しました。
小さいながらも優美な天守閣、幾重にも重なる石垣が整然としていてみごとなお城です。
いたるところに櫓跡があって、ここに櫓が残ってたらもっとみごとだろうな~と想像しながら城内の坂、石段を上っていきます。
三の丸には紅葉が五分ほど色づいていて、二の丸には桜の樹がたくさんあります。
桜の季節もさぞかしキレイなんだろうな~♪
やっぱり丸亀城はイイ☆

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丸亀城戌亥櫓跡
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丸亀城天守

天守閣だけでも美しいのですが、個人的に石垣にそびえるこの位置からの天守閣が好きです♪

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石垣の上に天守

丸亀城の北側では現在石垣の修復工事が行われています。
巨大なクレーンを使っての現代の作業ですが、むかしの人はどうやってたんでしょうね?

丸亀城を満喫してたらもうお昼。
丸亀市内で評判の有名店「中村うどん」でこれまたシンプルに「ざる風うどん」もっちりコシを残しつつやさしい食べ応えで(^▽^)ウマウマ~☆
何よりとってもリーズナブル☆
こりゃ毎日でも来れるわw。

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つけ風うどん@中村うどん

それにしても、香川に入ってここまでとにかく移動時間が想定よりも短い。
展望台にお城に神社仏閣。
さらに前日はアクシデントでオートバックス探したりしたけど、さくさく進んでいけます。
イメージできていなかったけど、香川は日本の全都道府県の中で一番狭い県。
思った以上にスポット間の距離が近いんですね☆
そうした感覚ができてきて、どこに行くにもそう時間がかからないと思い、行けたら行こうと思ってた県西部に足を延ばすことにしました。
四国八十八カ所第七十五番・善通寺
単純に「善通寺市」があるくらいだからさぞかし立派なお寺なんだろうな~と思って行ってみよう、とw。
そんなくだらない発想で行ったものの、予想以上に大きな立派なお寺。
弘法大師生誕地として京都の東寺、和歌山の高野山と並ぶ弘法大師三大霊跡に数えられるお寺。
弘法大師が唐より帰られて、父「善通(よしみち)」から寄進を受けた邸宅跡地に建てたのが善通寺です。
その父の名を取って善通寺というわけですね。
大きく東院の伽藍と西院の誕生院に分かれていて、駐車場から参拝すると西院から入ることになります。
和風建築の間にパゴダや現代的な宝塔がある不思議空間。
西院の本堂ともいえる御影堂(みえどう)。
西院は弘法大師空海が生まれた佐伯氏の邸宅跡に建てられました。
江戸時代までは別の寺院として善通寺を管理していたそうです。

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善通寺御影堂(西院)

一方の東院は真言宗のお寺らしい木造建築。
そして荘厳な金堂
創建期の建物は兵火によって焼失し、現在のものは江戸期に再建されたものです。
堂内のご本尊は大きな薬師如来さまで、金色に輝いています☆
五重塔は高さ43mで現存する五重塔で3番目に高いものだそうです。
1番は京都・東寺のものとして、2番目はどこなんだろ?w
京都のものと比べるとスリムな感じの五重塔です。
そして東院をぐるっと五百羅漢石像が取り囲んでいます。
西院がお堂がひしめいているのに対して東院は広々としています。
これも対照的でおもしろい♪

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善通寺金堂
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善通寺五重塔

お次も四国八十八カ所、第七十番・本山寺
こちらは国宝建造物を調べていて、本堂が国宝というので参拝。
ちなみに四国全体で国宝建造物は6件。
うち2つが香川にあるということです。
大きく「重要文化財」と掲げられた仁王門もさることながら、青い壁に囲まれた大門も印象的です。
仁王門が入り口で、大門はお遍路さんが次の七十一番札所(弥谷寺)に向けて旅立つ出発の門とのことです。
こちらにも立派な五重塔があります。
善通寺のものと似たスリムなスタイル、これが香川スタイルなのかな?
本堂は鎌倉時代に建造されたもので、ご本尊は厳めしい馬頭観音さま
そういえば、先日滋賀・栗東市の安養寺で四国八十八カ所巡りをしたときに馬頭観音さまがおられました☆
唯一厳めしいお姿なのでよく覚えています。
西国三十三所でもひとつだけ馬頭観音さまがおられます(京都・舞鶴、松尾寺)。
観音さまは六道にある人をそれぞれ6つのお姿でお救い下さる仏さま。
馬頭観音畜生道担当(?)です。
畜生道は六道の内の三悪道のひとつで「無智の者」が堕ちる道ですから、特に昨今は救いを求める人が増えている気がします。自分も含めて。
ボクは「無知の知」自分がおバカであることを自覚して日々学ぶことを誓う者。
驕る心を持たぬよう馬頭観音さまに厳めしい顔で見守っていただければと思う次第です(^^;)

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本山寺本堂・五重塔
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本山寺仁王門
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本山寺大門

あとは夕暮れを待って夕焼けをと考えていたんですが、このあたりから雲行きがビミョ~にあやしくなってきた(^^;)
雨が降ることはないでしょうが、雲が多くなってきて、キレイな夕焼けになるんだろうか?
夕焼けスポットと思ってたのは三豊市父母ケ浜
でもまだ少し時間があるから通過して、そのまま海沿いを南下。
観音寺市琴弾公園の砂浜にある銭形砂絵
砂浜に造られた巨大な寛永通宝の砂絵です。
子どものころみたテレドラマ『銭形平次』のオープニングでここでチャンバラをやるシーンがあったのをおぼろげながら覚えています。
ドラマのためにセットのように造られたと思っていましたがそうではなく、江戸時代にお殿さまがこの地に視察に来られるにあたって地元住民が歓迎の意味で造り上げたものなのだそうです。
東西120m、南北90mほどで、実は楕円形をしているそうです。
まあ、展望台から眺めるだけなので滞在時間は10~20分w。

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銭形砂絵

で、父母ヶ浜に戻りましたが、やっぱり西の空に雲が多いな~。
夕焼けにならなくても、とりあえず雰囲気だけでも撮影してみよう。
この父母ヶ浜はここ最近SNSで話題の撮影スポットです。
日本財団による「海と日本PROJECT in かがわ」キャンペーンで大々的に宣伝されたことがきっかけのようです。
鏡のような水面と空の間で人が水面を歩いているような写真。
それが話題となってみんなおんなじ写真を撮ろうとがんばってます。
ほとんど予備知識なく行くと…ふむふむ、なるほど☆
水面は実は海ではなく、干潮時に浜に残った水たまりなんですね。
水たまりの手前から向こう岸の人をできるだけ低位置から撮ると向こう岸の陸地の部分がほとんど写らないので水上を歩いてるようにみえるというカラクリ。
海じゃないから波もたたず、鏡のような水面に映る空と実際の空が幻想的な風景を生み出します。
夕焼け時などで人がシルエットになるくらい暗い方が陸地が目立たなくってなおよしというわけか☆
浜ではいろいろ試行錯誤してる若者のグループやカップルが多数。
…相方がいないボクにはあまり楽しめないかな(^^;)
夕焼け・夕陽にも期待できないから、ちょちょっと撮影して退散することにしました。
見知らぬ女性の後ろ姿だけ拝借w。

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父母ヶ浜
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父母ヶ浜にて

日が暮れて、夕食はラーメン「虎五右ヱ門」で「はまんどラーメン(チャーシュー増し)」魚介ダシの利いた醬油味のスープに豚背油でこってり感を追加、讃岐ラーメンの特徴の平打ち麺がからまって(^▽^)ウマウマ~☆
「はまんど」ってなんじゃらほい?と思ったら、このお店は「讃岐ラーメンはまんど」の系列店だそうです、

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はまんどラーメン(チャーシュー増し)@虎右ヱ門

きょうのお宿はこんぴらさん門前町、周辺は温泉街でにぎやかですね☆

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お宿からの眺め

あすこんぴらさんをお参りして今回の旅をシメようと思います。
温泉にしっぽりつかってここまでの疲れを癒しつつ、また早寝して備えるとしましょうか。zzz…

城とうどんと巡礼の国・その1

10月に急きょ旅行を延期して、11月の15、16、17日に改めて行くことにしました。

当初静岡に行って大井川鉄道のSLをみたいと思って計画した旅行。
でも、去年の秋に東の天候が悪く西に向かったという実績(?)があるので、西に行くとしたらどこに行くかも併せて考えていました。
東に行ったらまだ行ったことのない掛川城に行こうと思ってて。
西だったらと考えると、現存12天守のどこかに行きたいな~。
四国・愛媛の宇和島松山城と、香川の丸亀城
そういや香川県って通りがかりでしか行ったことなかったな~。
丸亀城にも行ったことあるけど、愛媛旅行の帰り道に立ち寄っただけ。
会社の同僚から「うどん食べに行きたい」とか「焼き鳥が名物」みたいな話を聞いて、西に行くなら香川にしようと決めました。
で、1週間前くらいまで天気予報とにらめっこ。
静岡も香川も天気がよさそう。
どっちにしようか…
悩んだ末、香川に行くことに決めました。
めあて以外の名所旧跡等をそれぞれ調べてて、香川の方がみてみたいと思えるポイントが多かったので。
3日間でどれだけ周れるか、天気予報通り晴れてくれるか、懸念はありますが、気になったポイントをできるだけ周ってみよう☆

天気予報では3日間の内15日と17日が好天で、16日だけコロコロ予報が変わるので少し怪しい。
雨は降らなさそうだけど…
朝焼けを撮影しようと思ったら15日の朝が一番狙い目っぽい。
前日の仕事を終えたあと朝焼けに間に合わせるとなると…
というわけで、14日の仕事終わり後いったん帰宅してすぐ出発することに決めました。
何という強行軍(^^;)

クルマで香川に行くには明石海峡大橋か瀬戸大橋を渡るかのいずれかになります。
しまなみ海道だと通り過ぎちゃうので除外。)
瀬戸大橋だと香川のど真ん中、明石海峡大橋だと徳島から香川に入っていくことになります。
明石海峡大橋を通るとしたら大阪・神戸というクルマで通りづらい箇所を2つも通らなければなりませんが、深夜だから渋滞等の心配はないでしょう。
色々調べて朝焼け撮影ポイントとして選んだ大串公園のあるさぬき市は瀬戸大橋より東側なので明石ルートの方が早い。
行きは明石ルートで高速を突っ切ってって、帰りは瀬戸ルートで橋を渡ったら地道でのんびり帰ろう。
それに合わせていきたい箇所を東から西へ周っていこう。
プランは決まった!

14日の仕事が終わって帰宅したのが21時半ごろ。
未明まで走るのにハラが減らない程度に食事をとってお風呂に入って出発したのが23時半。
高速で3時間も走ればつく予想、そこから日の出まで2~3時間は仮眠がとれるかな?
名神高速阪神高速神戸線明石海峡大橋で淡路島。
大鳴門橋で四国に入って、高松自動車道で香川へとひたすら爆走。
真っ暗闇で迷いそうになりますが、予定通り3時間ほどで無事大串公園に到着。
瀬戸内海にちょこんと突き出た半島にある公園で、海を隔てた北側には小豆島があります。
ここで朝日を狙おうと思った理由は、無料駐車場があって車中泊ができることと、東に海が開けていること、そして高台から瀬戸内海を一望できること。
さあ、期待通りの朝日がみられるかな~?
真っ暗で海も瀬戸内の島々も何もみえません(^^;)
でも星空が圧倒的にキレイ☆

おはよう世界、Good Morning World♪
目覚ましはBURNOUT SYNDROMESの「Good Morning World」です(^▽^;)
日の出前、空が明るくなりはじめるころに起床、2時間半くらい寝られたかな?
日が昇る前に周辺をロケハン、撮影ポイントを確認します。
徐々に明るくなる夜空、雲ひとつない晴天♪

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瀬戸内海の朝日(大串公園)

想定より南側から日が昇って、海からの日の出にはなりませんでしたが、いい朝日をみることができました。
今回の旅も幸先良いスタートです☆

11月の日の出は遅く、すぐ次に動き出さないといけません。
次に向かったのは栗林公園、朝8時から開園ということで、日の出後の行き先に決めました。
さすがに平日、通勤等でクルマも多いですね。
何てったって高松は香川、いや四国で一番都会の街ですし。
そんな高松市街の中心地に突如そびえる紫雲山の東麓にある栗林公園は、高松を治めた生駒氏の家臣の居宅庭園にはじまり、生駒氏の転封後、松平氏が藩主になってから大きく拡張された大名庭園でした。
明治維新後、一般に開放された公園となりました。
現在は庭の国宝ともいえる特別名勝に指定されています。
入り口付近の紅葉がキレイに色づいていて期待が膨らみます♪
一歩入ると「おお~っ!」と思わず歓声を上げたくなる見事な庭園。
広々とした庭園、バックにそびえる山の風景の雄大さ。
高松だけに(?)松がみごと。
岡山の後楽園や金沢の兼六園という日本三名園をはじめ大名庭園を各地でみてきていますが、それらに勝るとも劣らない美しさです☆
さつきや紅葉の島が浮かぶ池には回遊の舟も出ています。
掬月亭と呼ばれる和風建築も風景にマッチしてていい風情。
茶室がありますが、腰を落ち着けてしまうと動けなくなりそうな気がしたので、中に入るのはやめておきましたw。
紅葉の色づきは五分といったところでしょうか。
惜しいのは、紫雲山のある庭園の西側とは逆側に高層ビルが多いので、気をつけていても池の写り込みなんかでフレームに入っちゃうところですかね(^^;)

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栗林公園
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栗林公園・根上り五葉松と周遊船
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栗林公園・掬月亭

続いては高松城址・玉藻公園
天守閣はありませんが、ふたつの櫓があってみどころも多いお城です。
丸亀城とともに19年前に一度訪れたことがあります。
…しかしあんまりよく覚えてない(^^;)
高松港のすぐ近くにあったのは覚えてるんだけど…こんな近くに電車なんかは知ってたんだw。
せっかくだから撮り鉄

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高松城・艮櫓とことでん

で、城内散策。
別名「玉藻城」と呼ばれる高松城は、豊臣秀吉の四国平定後に生駒親正によって築かれ、江戸期に高松藩に入った松平家の居城として現在の形になりました。
「玉藻」とは万葉集柿本人麻呂讃岐国の枕詞として使った言葉だそうです。
日本三大海城」のひとつで、お堀に海水が引き込まれていることでも有名。
お堀にタイが泳いでるw。
前に来た時、天守台の上に「玉藻廟」という松平初代藩主を祀った神社みたいな建物があったのを覚えてるけど、石垣だけで建物も何もない(^^;)
何でかな~と思いつつ、城内をさらに進むと菊花展が催されていていい香りがします♪
鞘橋を渡って天守台。
展望デッキが整備されていて、礎石をみることができますが、玉藻廟のことはわかりません。
城内の植木を整備している方にうかがうと、高松城では天守閣を復元する計画があるそうで、玉藻廟の建物は近くの香川県ミュージアムの近くに移築されたそうです。
天守閣が復元されたらまた来なくちゃいけませんねこれは☆

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高松城天守
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高松城月見櫓

ここらでお昼時。
うどん県・香川に来たんだからうどんを…と思いましたが、やっぱり最初はラーメンw。
讃岐ラーメンってどんな感じ?との思いから店の名前に「讃岐」の文字があるお店がいいなぁ♪
で、高松市街の「ラーメン讃岐ロック」で「醤油チャーシュー」平打ち麺に味わい深い醤油スープ、ミディアムレアでローストビーフみたいなチャーシューも\(^▽^)/ウマウマ~☆
讃岐ラーメンは平打ち麺が特徴のようです♪

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醤油チャーシュー@ラーメン讃岐ロック

さて、午後からは香川県で特に興味を持った神社仏閣を参拝します。
最初は讃岐国一之宮・田村神社
できることなら全国の一之宮を参拝してみたいとの思いから。
ご祭神は「倭迹迹日百襲姫命(ヤマトトトヒモモソヒメノミコト)」ほか五柱。
百襲姫というと奈良・桜井市箸墓古墳に葬られている皇女で、何で讃岐に関係があるのかと思いますが、瀬戸内海の対岸・吉備=岡山を中心とした吉備津彦命に対する尊崇と関係があるようです。
百襲姫は吉備津彦の姉にあたります。
田村神社に桃太郎を導く百襲姫の像があります。
桃太郎の話は吉備津神社の伝承にある吉備津彦の鬼退治の話がベースになっているそうで、興味深い関係ですね♪
そんな田村神社の境内は七福神と十二支などの生き物がこれでもかと詰め込まれたおもちゃ箱みたいw。
中でも3mほどもある龍神が大迫力☆
子どもが喜びそうな場所だな~と思ってたら、七五三のお参りに訪れる家族連れの参拝者がたくさんみられました。

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田村神社本殿
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弁天さまの社(宮島社)
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龍神さま

続いて坂出市に入って神谷神社(かんだにじんじゃ)。
小さな神社ですが、本殿が国宝に指定されています。
残念ながら間近でみることはできませんが、造営年代が明らかな流造社殿の中では最古のものだそうです。
垣間見ですが、美しい社殿です☆

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神谷神社本殿

神谷神社からそう遠くないところにある四国八十八カ所霊場白峯寺
坂出市東部のこの辺りは五色台と呼ばれていて、そのうちの一つ白峰山にあるのが白峯寺で、ふもとの谷あいにあるのが神谷神社ということのようです。
当初五色台に展望台があって、そこに夕焼けの写真を撮りに行きたいと思って、その近隣の社寺を参拝しようと計画しました。
そしてこの白峯寺は紅葉の名所でもあるとのことなので参拝してみよう、と。
…白峯?
京都には白峯神宮があります。
ボクが日本史において最も興味を持っている人物の一人、崇徳天皇崇徳院)をご祭神とする神社。
保元の乱で敗れ、四国に流されて無念の死を遂げ、日本最大の怨霊神になった崇徳院
これはもしやと思ったら案の定、崇徳院の廟所があるのが白峯寺なのでした。
これはぜひとも参拝せねば!
四国八十八カ所第八十一番。
護摩堂から左に曲がって本堂に向かうと美しい紅葉☆
色づきもちょうどみごろという感じです。
石段を上っていくと本堂があります。
ご本尊は千手観音さま。
弘法大師が開き、のちに智証大師が白峯山頂に輝く瑞光を見て登頂、霊木で千手観世音菩薩を刻んで本尊として仏堂を創建したとのことです。
その後、配流された崇徳院崩御された際、この寺の上の稚児嶽で荼毘に付されて陵墓が造らたそうです。
白峯神宮はこの白峯山・白峯寺からその名があるんですね☆
日本最大の怨霊になってしまった崇徳院にまつわる歴史を思いながら美しい紅葉を堪能しました。

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白峯寺の紅葉
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鐘楼と紅葉

一生懸命写真を撮ってたら、なんとカメラのバッテリー切れ表示(;゜Д゜)ガーン
3つも持ってきたのに何で全部切れる~!?
…まあ、確かにアホみたいにいっぱい写真撮ってるけどw。
バッテリーがヘタってきてるんだろうか、十分充電できてなかったのか…
宿に着いたら充電しようと思って当然充電器は持ってきてるけど、まさか宿に着く前に、夕焼けの写真撮る前に3つ目までダウンとは。とほほ。
…そういや高松からこっちに来る途上でオートバックスをみかけたっけ。
まだ午後3時、急いで駆け込んでインバーター買えば何とか少しくらい充電できるんじゃないか?
ホントはもっと境内を隅々まで撮影したかったんだけど早めに切り上げて、急きょ高松に逆戻り。
往復40分ほどで五色台に戻ってくることができました♪

で、五色台の展望台へ。
…なんか廃れてる(ーー;)
駐車場はキレイだけど、展望台によくある展望双眼鏡が雑草で埋もれてる。
駐車場から徒歩で数百m歩いて展望広場に上がってみると四方を雑草で囲まれて展望も何もあったもんじゃない。
ネットで瀬戸大橋をのぞむ瀬戸内海の写真が掲載されてたのをみて、ここで夕焼けをみようと思ったのに(ーー;)
しかたない、時間がないけど場所を変えよう。
山を下って何とか海沿いに…と思ってクルマを走らせてたら、少し眺望が開けたところを発見、瀬戸大橋もみえる♪
お日さまはすでに山影に隠れちゃってますが、日没後のあかね色をちょっとだけ撮影。
イレギュラーでバタバタしましたが、まあよしとしておきましょう(^^;)

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五色台からの瀬戸内海の夕焼け

ここでようやくうどん県のうどん…と思ったんですが、大半のお店はお昼のみで夜営業してないところが多いみたいですね(^^;)
そんな中でも夜営業しているお店をみつけることができました♪
いきいきうどん坂出店」で「温玉肉ぶっかけうどん」ぶっちゃけチェーン店の丸亀製麺とか香の川製麵と同等かな~という感じですが別にまずいわけではない、いや普通においしいのでよしとしましょう(^ー^)ウマ~♪

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温玉肉ぶっかけうどん@いきいきうどん坂出店

お宿は坂出市内の「城山温泉」という日帰り銭湯も兼ねた温泉宿で素泊まり。
大衆演芸舞台なんかもやってるんですね~☆
こういうの一度みてみたいと思ってたんですが、今回はやめておきました(^^;)ツギアルノカナ~
展望大浴場の温泉でゆったりほっこり、くらげになった気分でゆらゆら。
なんせ前日の仕事終わりから車中泊、そして日の出から日暮れまで走り回ってたからな~。
特に夕暮れ間際にバタバタ大変だったし、あした以降に疲れが残らないように。
逆に、夜は話す相手もいないしお風呂に入る以外は何もやることがない(^^;)
夜9時には眠たくなってきてさっさと寝ちゃいました。
さすがに日の出スポットまでは考えてないし、起きるまでゆっくり寝とこうw。
日ごろ休みでも目覚ましかけてるくらいだから、旅先くらいこういうのもいいでしょう。
翌朝は8時くらいから活動すればいいかなぁ?…zzz

つづく。

湖国の紅葉

15日から延期していた旅行に行く予定です。
散々迷って、うどん県・香川に行ってきます♪

…が、その前に。
ことしの秋は湖国・滋賀の紅葉を堪能すると決めていました。
そろそろ各地みごろになってきた☆
紅葉は待ってくれないので、旅行の前に行けるだけ行っとこう♪

今回は湖南三山
湖南三山は、滋賀・湖南市にある3つの寺院の総称で、平成16年に石部町甲西町が合併して湖南市が発足したのを機にそう呼ばれるようになりました。
いずれも奈良時代に建立された天台宗の古刹です。
何年か前に参拝したことがありますが、紅葉シーズンにぜひ参拝してみたいと思っていました。
三山すべてに国宝建造物もあるので、紅葉も建造物もじっくりみてみたい♪
前回参拝したときの逆ルートにしてみよう。

ということで、まず向かったのは常楽寺
前回三山でここを午後に参拝して、国宝の本堂も三重塔もものすごい逆光になったのを覚えています。
だから朝一番に参拝しようと考えました。
朝9時の開門と同時に入ると、ちょうど日が射して荘厳な堂宇を照らしています。
参拝客はボクも含めてほんの数人。
そして美しい紅葉。
ネット上の情報では紅葉は色づきはじめとありましたがなんのなんの、立派にみごろです。
これは期待以上だ~☆
前回は紅葉シーズンではなかったので堂内の参拝もできませんでしたが、今回は参拝できます。
ご本尊は千手観音さまだそうですがこれは秘仏
固く閉ざされた厨子の左右に二十八部衆の仏像がみごとです。
石段を上って三重塔へ。
三重塔の脇から西国三十三所石仏めぐりの散策道があります。
…前に来た時こんなのあったっけ?
歩いていくとなじみのお寺の名が刻まれた石仏があります。
実際の三十三所の仏さまとは形が違うようですね(^^;)
本堂裏の山をぐるっと回る道で境内を俯瞰できます。
ここにも紅葉がたくさんありますが、最近整備されたような雰囲気。
どうだんつつじも植えられて、こちらも鮮やかに色づいていました。
湖南三山と呼ばれるようになる前は基本非公開だったという常楽寺、これからさらに紅葉の名所としてにぎわいを増すかもしれませんね☆

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常楽寺本堂
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紅葉
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常楽寺三重塔と紅葉を俯瞰

続いて、長寿寺
常楽寺から1kmあまりのところにあります。
常楽寺が「西寺(にしでら)」と呼ばれるのに対して長寿寺は「東寺(ひがしでら)」と呼ばれるそうです。
少し谷あいの地にあるので最初から日当たりのことは気にせずに参拝。
山門から本堂までの参道にいろんな置物があるのが楽しいお寺ですが、その参道の日当たりのよい場所にひときわ色づきのいい紅葉☆
国宝の本堂は檜皮葺の屋根の曲線が美しく荘厳、ですがやっぱり日陰ですね(^^;)
初夏の新緑シーズンなんかに来たらいい具合に日が当たるのかな?
ご本尊は子安地蔵さまですがこれまた秘仏
左右に大きめのお釈迦さまと阿弥陀さまがおられます。
お地蔵さまもみてみたい☆
本堂に向かって右奥の小さなお堂にも阿弥陀さまがおられます。
本堂のものより大きい丈六の仏像、定朝様の穏やかな表情の仏さまは平安末期のものの特徴ですが、製作時期ははっきりしないそうです。
その脇に三重塔の写真が展示されています。
係の人にうかがうと、近江八幡摠見寺の三重塔の写真とのこと。
長寿寺の本堂に向かって左の鎮守社・白山神社のさらに左側の高台にかつて三重塔が建っていたそうです。
それを織田信長安土城建造の際、城内の摠見寺に移築したのだそうです。
近江八幡の神社仏閣も今後散策したいと思っているのでこれは確認したいですね☆

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長寿寺本堂
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長寿寺参道の紅葉

3つ目に善水寺
前の2つとは少し離れた場所にあります。
奈良時代元明天皇の御代に創建されたという古刹です。
伝教大師最澄延暦寺建立のための用材を探して甲賀を訪れた際、材木を運ぼうとしても日照り続きで付近を流れる横田川(野洲川)の河水が乏しく思うように運べなかったといいます。
そのため雨ごいをしていたところ、一筋の光が目に射し込み、その光に誘われるまま進むとこの寺にたどり着き、池の中から薬師仏をみつけました。
この薬師さまを本尊に雨ごいを続けたところ大雨が一昼夜続いて無事材木を運ぶことができたそうな。めでたしめでたし。
さらに、桓武天皇が病を患った際、伝教大師が薬師さまがみつかった池の水を祈祷し天皇に献上するとたちどころに平癒されたことから「善水寺」の寺号を賜ったそうです。
そんな霊験あらたかな池は国宝の本堂の脇の庭園として今も水をたたえています。
個人的に、三山で一番好きなお寺です。
そして、前に参拝した甲賀のお寺とのつながりまで知ることができてとってもうれしいです♪
ご本尊の薬師さまは秘仏ですが、厨子の両脇の四天王・十二神将像など多くの仏像をみることができます。
堂内に大きな金剛力士像があるのも特徴的ですね。
昭和28年の大雨でもともとあった仁王門が流されてしまったそうです。
紅葉はというと、こちらもちょうどみごろ☆
さざんかやどうだんつつじもキレイです。

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善水寺本堂
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錦秋の彩り

三山三様、いずれもみごとな紅葉をみることができました♪
三山を周ってちょうどお昼時。
昼食は湖南市街にある「麺屋昊鶏(そらどり)」で「昊鶏魚介麺(炙りチャーシュー増し)」超濃厚鶏白湯スープに魚介味を加えたクリーミーなスープに香ばしい炙りチャーシューが\(^▽^)/コリャウマ~☆
トッピングに青ネギではなく玉ねぎってのもおもしろいですね♪

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昊鶏魚介麺・炙りチャーシュー増し@麺屋昊鶏

とりあえずきょうの目的は達成しましたが、まだ時間にも余裕があるのでもう少し散策を続けましょう。
湖南から栗東市に入って安養寺
ネット上で紅葉スポットとして紹介されていて知った場所です。
奈良時代聖武天皇の御代に良弁僧正が開いたという古刹ですが、弘法大師によって真言宗に改宗したそうです。
参道の紅葉はまだ色づきはじめという感じですね。
参拝は自由ですが、庭園拝観や四国八十八カ所巡りをする際には志納が必要とのこと。
…だれもいないや(^^;)
寺務所で志納料をと思っても、そもそも寺務所がどこかよくわからん。
あ、志納箱発見☆
ここにいれればいいのかな?
というわけで、まずは四国八十八カ所巡り。
朝に常楽寺西国三十三所巡りして、ご利益いっぱいですねw。
ほの暗い森の中、ひとつひとつ石像があるのを巡ります。
基本は各寺のご本尊仏と弘法大師が並んだ石像ですが、たまに大きめのご本尊仏がありますね。なんでだろ?
元の四国八十八カ所を巡ったことがあれば理由がわかるのかもしれませんが(^^;)
八十八全部巡ったら最後にたくさんの仏さまの石像が迎えてくれました☆
続いて庭園。
さつきのまぁるい植え込みが特徴的で、その庭園の中に紅一点、どうだんつつじの植え込みがあって彩りを添えています。
さぁ帰ろうと思ったところにご住職らしきお坊さん(けっこうお若い)。
志納料を志納箱に入れて誰にも告げずに参拝した点お伝えしてお寺をあとにしました。

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安養寺薬師堂
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安養寺四国八十八カ所巡り(大日如来
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安養寺庭園

このあたりで朝から快晴だった空も少し雲が出てきました。
やっぱり紅葉は日差しを浴びているのをみるのが好きなので、ここらで撤収帰宅することにしました。

15日から香川に旅行。
20年ぶりくらいになる四国旅行は丸亀城高松城址を中心に考えていますが、最後に安養寺で四国八十八カ所巡りをしたのも何かの縁かもしれません。
うまく周れるかわかりませんが、四国八十八カ所の寺院も参拝できたらな~と思うのでした☆

<まとめ>滋賀の国宝建造物

大津市
園城寺三井寺
金堂

新羅善神堂

勧学院客殿(写真撮影不可)

勧学院

光浄院客殿(写真撮影不可)

(光浄院)

延暦寺
根本中堂

(修復工事中)

石山寺
本堂

多宝塔

日吉大社
西本殿・拝殿

東本殿・拝殿

野洲市
御上神社
本殿

〇大笹原神社
本殿

湖南市
常楽寺
本堂

三重塔

〇長寿寺
本堂

善水寺
本堂

彦根市
彦根城
天守閣、附櫓及び多門櫓(1件2棟)

長浜市
宝厳寺
唐門

〇都久夫須麻神社
本殿

愛荘町
金剛輪寺
本堂

甲良町
西明寺
本堂

三重塔

竜王町
〇苗村神社
西本殿

22件23棟

<まとめ>京都の国宝建造物 - のりりんの京都日和
<まとめ>奈良の国宝建造物 - のりりんの京都日和
<まとめ>兵庫の国宝建造物 - のりりんの京都日和
<まとめ>和歌山の国宝建造物 - のりりんの京都日和
<まとめ>大阪の国宝建造物 - のりりんの京都日和

甲賀探訪

滋賀県の国宝建造物撮影がひと段落。
それでもことしは湖国・滋賀をメインに散策すると決めています。
お次は紅葉の名所をとことん調べよう☆

有名どころはこれまでに行ったことがあります。
比叡山三井寺石山寺湖東三山永源寺…これだけでもけっこう多いですね~。
ほかにはどこかあるのかな?
全国の紅葉の情報を紹介してくれるサイトがいくつかありますが、そこに挙がってるもので知らない場所は…という具合に、滋賀県の紅葉スポット、特に神社仏閣の名所をメインに網羅しちゃおう♪
改めて調べるとまだまだ行ったことのない神社仏閣たくさんありますね~。

で、夜勤明けのきょう。
翌日の休日よりこっちの方が天気がよさそうなので、多少ムリしても行っちゃいましょう♪
キツかったら早めに退散したらいいやw。

向かったのは琵琶湖からは少し離れた甲賀市
平成の大合併甲賀郡から市になったのが2004年。
忍者の里として知られているだけでなく、三重・京都と隣接して東海道が東西に通る交通の要衝。
聖武天皇の時に造営された紫香楽宮があって陶磁器も有名な信楽町甲賀市に属します。
そんな甲賀市で紅葉の名所と名高い(らしい)のが広徳寺
伝教大師最澄延暦寺建立の際に用材を求めてここを訪れると、山頂に光明輝き紫色の雲がたなびくのを見て頂上に登っところ、丈余の岩に稲妻が発し、その中に大青面金剛の霊姿を感得したので、像を自作して祀ったのがこのお寺のはじまりとされています。
延暦寺より前のとっても古いお寺ですが、お堂は2013年に火災で焼失して2017年に再建されたものです。
ご本尊も通常はみることができないようですね。
それでもお寺周辺は紅葉に覆われていて、色づくと山全体が真っ赤に染まるとのことです…が、まだ五分も紅葉してませんでした。
内陸部でしかも山の上なので色づきも早いかな~と思ったんですが(^^;)
それでも一部でいい色づきのものもあるし、イチョウもキレイに色づいてるので十分楽しめました♪
展望台からの眺めもすばらしい☆

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庚申山広徳寺
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紅葉・イチョウとさざんかのコラボ
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展望台からの眺め

広徳寺へは国道307号線から信楽高原鉄道の踏切りをこえて細い山道を上っていくんですが、せっかくだから下りた時にでも信楽高原鉄道を撮ってみよう。
都合よく走ってきてくれるかな?
ささっとスマホで確認したら1時間に1本程度しか走ってないみたいだけどw、15分くらい待てば来るみたい♪

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信楽高原鉄道

ちょっと正面すぎたかな?
まだまだ撮り鉄ビギナーです(^^;)

ここらでお昼。
甲賀市から少し湖南市に入って「麺屋蒼空豚(そらとん)」で「三重の醤油麺(炙りチャーシュー増し)」濃い口たまり醤油のスッキリしたスープに極細麵がするする、炙りチャーシューも香り高くて\(^▽^)/ウマウマ~☆

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三重の醤油麺・炙りチャーシュー増し@麺屋蒼空豚(そらとん)

お次はお店から国道1号線を東に向かって大池寺
こちらは一度参拝したことがありますが、紅葉シーズンではなかったので、紅葉が色づく時期に参拝したいと思ってたお寺です。
このお寺も天平年間に行基菩薩がこの地を訪れた際、日照りに悩む農民のため、灌漑用水として「心」という字の形に4つの池を掘り、その中央に寺を建立したのがはじまりとされる古刹ですが、戦国時代に兵火で境内すべてが焼失してしまったそうです。
その後江戸期に入って禅宗のお寺として再興され現在に至っています。
堂宇の周り全部といっていいくらい庭園が整備されていますが、何といっても小掘遠州の作庭という枯山水庭園「蓬莱庭園」がみごと。
大蛇のようにうねるさつきの大刈り込み、バックに紅葉の樹が…こちらもまだ色づきはじめ~五分程度の色づきですね(^^;)
境内全体でも五分といった色づきです。
庭園が美しいので十分みごたえがあります☆

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大池寺、入り口の庭園
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大池寺蓬莱庭園

で、本堂内のご本尊のお釈迦さまを参拝。
行基菩薩が一彫りごとに三拝したという「一刀三礼の釈迦」という丈六の坐像ですが、それほど古いもののようにみえませんね。
興福寺中金堂の仏さまみたいに修復されたのかな?
小さな堂内でみる丈六の仏像は迫力を感じます。
…ん?
お堂の隅に「甲賀三大仏」ってチラシが置いてある。
なになに、大池寺のお釈迦さまのほかに2カ所、それぞれ丈六の薬師さまと阿弥陀さまが祀られてるとな?
ここまで2カ所で紅葉は楽しめたので、この三大仏の残る2つもみにいこう☆
いずれも参拝したことがないお寺だし、次にいつ来れるかもわからないしw。

薬師如来坐像を安置するのは櫟野寺(らくやじ)。
お堂はコンクリート造りの真新しい建物で、宝物殿と直結しています。
境内に紅葉の樹もたくさんありますね☆
どうやらご本尊は薬師さまではなく観音さま(十六面観音座像)とのこと。
秘仏ですが、ちょうどご開帳中らしいのでこれは参拝せねばなりますまい♪
受付を済ませて堂内へ。
まずは薬師さま。
元々は末寺のご本尊だったものだそうで、平安後期の定朝様の丈六仏。
やわらかい表情に金箔の剥落が時代を感じさせます。
で、おとなりに秘仏の観音さま。
広徳寺と同じように、伝教大師延暦寺建立のための用材を求めてこの地を訪れた際に、櫟(いちい)の巨木に霊夢を感じ一刀三礼のもと立木に刻まれたと伝わるもので、我が国最大の坐仏の観音さまだそうです。
(ちなみに立像では長谷寺の観音さまが最大。)
宝物殿にはほかにもたくさん仏像があり、みごたえがあります。
少し目がつりあがった感じのお顔立ちが甲賀流なんだとか。

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櫟野寺

陽が傾いてきてしまいました。急ぎましょう。
3つめの十楽寺
こちらのお寺は仏さまを安置するお堂だけがあるという感じの小さなお寺です。
が、堂内にはど~んと大きな丈六の阿弥陀如来さま。
元は天台宗のお寺でしたが、戦国時代の兵火で焼失してしまったそうです。
その際ご本尊の等身大ほどの大きさの阿弥陀さまは地元住民の手で難を逃れたそうです。
その後江戸期に入って再興された際に丈六の大きな阿弥陀さまが安置され、大小2つの阿弥陀さまをご本尊として祀る「二尊院」として知恩院直轄末寺の念仏道場になったそうです。
小さなお堂の中にはほかにも様々な仏像が安置されています。
中でも摩耶夫人(まやぶにん)立像は脇から釈迦如来が生まれている最中の様子を象ったもので、法隆寺とここにしかない貴重なものなのだそうです。
小さなお寺ですが、知恩院法隆寺というなじみのお寺の名前が突然出てきて、これまでたくさんお寺を参拝してきたことをうれしく感じることができました。
積み重ねてきた知識がいろんなところでつながる喜び、ちょっとした快感です☆

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十楽寺

最後に櫟野寺から十楽寺に向かう途中に紅葉がキレイそうな大原ダム貯水池に立ち寄りました。
ん~、いい風景♪

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大原貯水池の紅葉と斜陽
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大原貯水池

夜勤明けというのに不思議と疲れはなく、日没前まで走り回ってしまいました。
夕焼けもキレイだったんですが、何も想定してなかったのでスルー。
大原貯水池からすぐ近くに第二名神甲賀土山ICがあるのでささっと乗っかって帰路につきました。
今後琵琶湖畔あたりで夕焼けが撮れたらいいんですが、とりあえず今後の課題ということで。
そんなこと考えたら、滋賀でいい夜景も撮れないかな~というところまでよくばってしまうのりりんなのでありました(^^;)

湖国の秋

11月になりました♪
このひと月は余暇にイイ天気だったら全部お出かけする気構えです。
…まあ、先月くらいからずっとそうなんですがw。

この秋は滋賀県を満喫すると決めています。
きょうはどこにいこっかな~♪
紅葉もそろそろ色づきはじめていますが、まずは行ったことのない場所に行きたい。
そういえばまだ浮御堂に行ったことがなかった。
文字通り琵琶湖に浮かぶお堂、せっかくだから朝焼けをねらってみるか?
そう考えて、草木も眠る丑三つ時に起床、早朝から出発☆

大津・堅田琵琶湖大橋をのぞむ琵琶湖畔にある浮御堂は満月寺というお寺の境内に属します。
夜明け前に到着してるのでお寺の参拝などできるはずもなく、またいずれ(^^;)
お堂の北側と南側にも湖岸に出ることができますが、真東より少し南側から日が出ると思い、北側から撮ってみましょう。
うっすら夜が明けてきたら、ちょうど真東に近江富士があるみたい。
何かしら縁があるのか、興味深い場所ですね☆
…しかし東の空は少し雲が多い…
あかね雲もありましたが、いい朝焼けにはなりませんでした。残念。
前に白髭神社で朝焼けをねらいましたが、なかなかうまくいきませんね(^^;)

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浮御堂の朝

さて、ここから滋賀県でも屈指の紅葉の名所、湖東三山に向かいます。
琵琶湖大橋を渡ってのんびりドライブ…ですが、朝の通勤ラッシュ時間にぶち当たって少し時間がかかりすぎますね(^^;)
1時間半くらいかかっちゃいました。
で、到着したのは金剛輪寺
琵琶湖の東に並んだ三山の真ん中です。
何度か参拝していますが、ここの国宝の本堂をきっちり撮った写真があまりないので今回湖東三山に参拝しようと思ったきっかけのお寺なのです。
改めて参拝してお堂を眺めると、写真がない理由がなんとなくわかります(^^;)
山の上で、しかも樹々に覆われて全体を見渡すことができない立地。
三重塔(重要文化財)も同じで、樹々の隙間からしかみることができません。
しかも午前中は逆光気味。
これまで紅葉を撮るのが目的でお堂そのものの写真は二の次にしてたこともあって、あんまり撮ってなかったんですね(^^;)
今回は資料的にお堂全体を撮る気で来たので、とりあえず撮影。
次に来るときは午後の方がいいかなぁ?
紅葉の方は情報通りまだ色づきはじめ、参拝客も少なめでした。

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金剛輪寺本堂
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本堂脇のもみじ

続いて西明寺
個人的に三山の中で一番好きなお寺です♪
本堂と三重塔が国宝に指定されています。
ここも毎回午前中に参拝すると、本堂はいいんですが三重塔が逆光になるので少し遅らせる意味で2番目に参拝したんですが、やっぱり逆光(^^;)
金剛輪寺と合わせて午後でないとダメですかね~?
で、お約束の角度から何とか逆光を避けて撮影。

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西明寺三重塔

紅葉はというと、金剛輪寺より少し紅葉の色づきが進んでいる感じですが、それでもやっぱり色づきはじめ程度ですね。
こんな感じのまだら色の紅葉もけっこう好きです♪

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まだら色紅葉

ここらでお昼時、西明寺から少し北に向かうともう彦根市
彦根市の南のはずれ「弦乃月」で「油そば・弦乃月ブレンド」7種の醤油をブレンドしたというスープは香り高く、麺もチャーシューも絶品\(^▽^)/コリャウマウマ~☆
そういや明け方にみた下弦の月はキレイだったな~w。
彦根もラーメン激戦地区になってきましたね~。
またおいしい店をみつけてしまったw。
…しかし、店舗に入ったのが12時前で、お店を出たらもう「案内終了」の看板が。
1日に入れるお客さんは何組くらいなんだろうか(^^;)

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油そば・弦乃月ブレンド@自家製麺と定食 弦乃月

お次は一番南側の百済寺
ここには国宝建造物はありませんが、美しい庭園と四天王像・十二神将像などの仏像が見事なお寺です。
本堂の唐破風が特徴的で、国宝に指定されてもおかしくないと思うんですがね~w。
こちらも紅葉は色づきはじめ、いい風情です。

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本坊喜見院庭園
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紅葉

湖西の浮御堂から湖東三山三様のみどころを満喫して、もう1カ所くらい行こうかとも思いましたが、少し雲も多くなってきたので今回は撤収することにしました。
いずれも紅葉は色づきはじめでしたが、場所によってはいい色づきのものもあって楽しめました♪
今シーズンの紅葉の盛りのころにもう1度、できれば2度くらいは滋賀県を散策しようと考えています。
延期してる旅行にも行きたいんですが…(^^;)