のりりんの京都日和

京都府在住ののりりんの徒然ブログ

神戸の朝と昼と夕暮れ

特に用事もないのにきょうから4連休w。
しかも京都はその4日間いずれもくもり予報。
実家に帰る計画をしているので、こりゃ4日間荷物整理かなぁ…なんて思ってたんですが、大阪・兵庫・和歌山方面は晴れるみたい。
部屋の整理もしなくちゃいけないけど、4日間の内の1日くらいは散策に出たい♪
さてどこに行こう?
おととしは奈良の年、去年は滋賀の年で、ことしは兵庫の年と決めています。
滋賀で桜を撮って去年からの滋賀の年を締めくくろうと思ってたんですが、先に兵庫の年を始めちゃおう☆
兵庫といってもかなり広いですが、まずはやはり神戸からはじめよう。

まず撮りたいと思ったのが夜景、摩耶山掬星台
日本三大夜景の一つに数えられる絶景スポットです。
以前に一度夜景撮影にトライしましたが真夏でもやっとした夜景になっちゃったので、冬の空気が澄んだところで撮りたい。
夜景でもうひとつ明石海峡大橋
双方少し離れてるから一晩で両方はやってやれないことはないけどちょっとムチャかな?
あと神戸の神社にも参拝したい。
生田神社、湊川神社長田神社…有名な神社がたくさんあるけどひとつも参拝したことがない(^^;)
兵庫県の国宝建造物のうち神戸にあるのが太山寺で、これを中心に行程を決めよう。
京都から大阪をスルーして神戸でも西の方に行くとなるとどうしても走りにくい渋滞エリアを通ることになります。
それを避けるためには…あ、いいこと思いついた☆

というわけで、思いっきり早朝の4時半にウチを出て最初に向かったのは掬星台
今の時期ならかなり右手から日が昇るから、夜景だけでなく朝焼けも楽しめるかも。
さらに明石海峡大橋へは夕景夜景の時間帯に行ける♪
そう考えて暗いうちから京滋BP~名神高速阪神高速と乗り継いで神戸に向かいます。
渋滞もなくすいすい♪
ナビでは6時前には着く案内でしたが、六甲山のくねくね山道で想定以上の時間がかかっちゃって、さらに駐車場が掬星台から500mも離れてて、到着した6時過ぎにはにはすでに徐々に夜が明けて来ちゃいました(^^;)
まあでもいい天気で空気も澄んでてみごとな朝焼け♪
夜景の絶景スポットは朝焼けの絶景スポットでもありました☆

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掬星台の朝焼け

日の出までみようかな~と思ったんですがそれはやめにして、次の目的地へ。
神戸三ノ宮の市街地のど真ん中にある生田神社
繁華街のど真ん中ですが、朝7時から参拝できるというので街が混雑する前に参拝しちゃおう。
神戸を代表する古社のひとつで、生田神社の社領=神戸(かんべ)が神戸市中央区一帯にあったといわれ、これが神戸(こうべ)の街の名の由来といわれています。
以前仕事でもよく来ていた神戸の街ですが一度も参拝したことがありませんでした(^^;)
神功皇后三韓征伐の帰途に神戸で船が動かなくなったので占ったところ、稚日女尊(わかひるめのみこと)が現れ「活田長峡国に居りたい」と申されたので祀ったのが始まりとされているとっても歴史が古い神社です。
この稚日女尊の名は「稚く瑞々しい日の女神」を意味していて、天照大神の幼名とも妹とも和魂でもあるといわれています。
なかなか興味深い女神さまですね。
縁結びにご利益があるというので念入りに参拝しとこうw。
もともとは今の新神戸駅付近の砂山(いさごやま)に鎮座していましたが、平安時代初期の洪水で社殿が傾くなどの被害が出たため現在の地に移されたそうです。
その後も洪水や空襲、そして阪神淡路大震災などで被害を被りましたがその都度復興されてきたたことから「蘇る神」としても尊崇を受けようになっているそうです。
摂社末社もたくさんあるほか、「生田の森」と呼ばれる鎮守の森があって街中の喧噪を忘れさせてくれるような静かで清らかな空間でした。

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生田神社
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生田の森

続いて太山寺へ。
ここまでイイ天気でしたが少しくもってきたかな?
兵庫県にある国宝建造物11件のうち、唯一神戸市内にあるのが太山寺本堂です。
仁王門から石畳を進むと茅葺屋根の塔頭があって、中門を経て石段の上に本堂があります。
弘安8(1285)年の火災で前の建物が焼失し、永仁年間(1293~99年)に再建されたそうです。
シンプルな外観ですが、仏教の大衆化に伴って新しい仏殿の形式ができてきた時期のものとして大変貴重な建造物として国宝に指定されています。
三重塔阿弥陀堂も立派な建物ですね~。

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太山寺本堂
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太山寺三重塔

藤原鎌足の孫にあたる藤原宇合の開基といい、支院41ヶ坊、末寺8ヶ寺・末社6ヶ社に僧兵を有する大伽藍だったそうですが、神戸市内といっても山林に囲まれた静かな境内です。
参拝客はボクひとりw。
太山寺川にかかる二重の太鼓橋(閼伽井橋)を渡ると奥の院
三途の川のイメージを感じます。
ごつごつとした岩に石仏が祀らているのがいい風情。

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太山寺川と閼伽井橋
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石仏

さて、続いて向かったのは、生田神社から太山寺に向かう途中に一度通り過ぎた須磨寺
特に行く予定にしていたわけではありませんが、素通りはもったいない気がしたので参拝してみましたw。
須磨寺は通称で正式には福祥寺というそうです。
平安時代和田岬の海中より出現した観音像を安置するために淳和天皇の勅願で建立されたお寺(北峰寺)が、その後仁和2(886)年に光孝天皇の勅命により現在の地に移されたそうです。
建物は真新しい雰囲気のものが立ち並んでいますね。
多くのお堂が平成になってから修復、復元されているそうです。
書院が一番古そうな雰囲気にみえますね。
太山寺とは対照的な感じです。

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須磨寺(本堂)

源平合戦の旧跡でもあり、一の谷の合戦の際に源義経がこの寺に陣を置いたといわれています。
鵯越の坂落としによる奇襲で源氏が劇的な勝利を挙げた一の谷の合戦の一幕『平家物語』「敦盛最期」の熊谷直実平敦盛の姿が源平の庭に再現されています。
ちなみに熊谷直実は戦のあと出家して法然上人の弟子となり京都(長岡京市)に光明寺を開いたことでもなじみ深い人物です。
人間五十年、下天の内を比ぶれば、夢幻の如くなり
織田信長桶狭間の合戦の前に舞ったという幸若舞の「敦盛」の有名な詞です。
そういやボクもことしで50になりますが、下天は夢幻かどうかw。
須磨寺は歴史上の人物に思いをはせるきっかけが多い場所ですね☆

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熊谷直実平敦盛

ここらで昼食は同じ須磨区内で、須磨区役所の近所の「麺屋㐂八(きはち)」で少し迷って「特製塩らぁめん」うす口あっさり塩味に細めの麺、特製トッピングの2種類のチャーシューに煮卵も\(^▽^)/ウマウマ~☆
気分で塩らぁめんにしましたが、名物の羅臼昆布水のつけ麺も食べたかった…また来よう♪

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特製塩らぁめん@麺屋㐂八

さて、これからどうしようか…
生田神社が元々あったという新神戸駅近く、布引の滝を撮りに行くことを考えましたが、須磨から新神戸、そして夜景を楽しもうと思ってる明石海峡大橋に戻るというのはかなり行程にムリがある。
いっそさっさと明石海峡大橋に行っちゃって、日が暮れるまでクルマで昼寝でもするかw。
明石海峡大橋のたもと、垂水公園に着いたのが13時半くらい。
本命は夕焼けですが、先に昼間バージョンを撮影。
瀬戸内海を眺めつつ、釣りを楽しむ人、わんこと散歩してる人、のどかな公園風景です。
公園にはレトロな洋館のような建物がいくつもありますね~。知らんかった(^^;)
なになに、孫文記念館
そんなものもあったんですね~☆

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孫文記念館と明石海峡大橋

クルマに戻ってしばしうたた寝
最近よく使う日の出日の入りナビで日没の方角を確認したら、ちょうど明石海峡大橋の下に沈む夕日がみれそうな感じ。
花も草木も彩りが少ない季節だけど、日の出日の入りがいい場所に来てくれます♪
16時半くらいに再度スタンバイ。
少し雲が多いけど、あすも神戸はイイ天気の予報。
みえてくれ日輪!
そう思って夕日を待ちます。

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橋の下の日没
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黄昏のレインボーブリッジ

完全に日が暮れて夜になるのを待とうかとも思いましたが、この夕日とグラデーションをみて満足しちゃいましたw。
さあ、ウチに帰ろう♪
ことしを兵庫の年と決めてのぞんだ最初の散策、午前中に少し雲が多かったのがちょっぴり残念でしたが、十分満足のいく一日でした☆
年内あと3,4回は兵庫に行く気です。
春の桜、秋の紅葉…
少し距離があるうえ大阪をまたぐので行き帰りの道の混雑が特に大変ですが、この調子で1年ほどかけて兵庫県を満喫したいと思います♪