のりりんの京都日和

京都府在住ののりりんの徒然ブログ

大和路の梅雨花

ことしに入ってここまであんまり季節の花を楽しむことができずにもう1年の半分が過ぎようとしています(^^;)
6月に入って、いつ入梅の宣言が出されてもおかしくない時期ですが、まだ何とか持ちこたえてくれてます。
行けるときに行けるだけ散策に出かけよう♪
きょうは午前中あんまり天気が良くないみたいだけど、梅雨時の花だから曇天もまたよし、かなw。

梅雨時の花といってボクが撮りたいと思うのは、まずは紫陽花、そして花しょうぶです。
ぶっちゃけ紫陽花ならウチから近い所でもたくさん名所があるのであんまり苦労はないんですが、花しょうぶはなかなか…
京都では平安神宮梅宮大社、勧修寺あたりが有名ですかね?
去年、おととしは大阪の花しょうぶ園に散策に行きました。
ことしはどこに行こう?
奈良方面に行こう♪
奈良の花しょうぶの名所といって思い起こすのは柳生の花しょうぶ園滝谷花しょうぶ園
ちと遠いなぁ…
日勤と日勤の合間の休日だとあんまり遠出したくないんですけど(^^;)
ん?
馬見丘陵公園にも「菖蒲園」があるの?
おや、あじさい園もあるらしい☆
近いってほどじゃないけど、ほかの場所にも展開しやすそうな場所だから、行ってみることにしよう☆

ここ最近、生駒以南の奈良方面に行くときには定番になってきた第二京阪とその側道(新・国道1号線)。
でも渋滞を避けるためにめっちゃ朝早く出発w。
高速を使わなくっても1時間半くらいで到着できます…が、馬見丘陵公園の駐車場の開門は…朝8時ですって(^^;)
8時まで近くのほかの駐車場でしばし待機(っていうか車内で二度寝w)。
改めて公園に入ってさっそく菖蒲園へ。
馬見丘陵公園は、奈良県香芝市広陵町・河合町など2市3町にまたがる馬見丘陵の古墳群や自然を守るために開設された広大な公園です。
公園内の菖蒲園には約3000㎡の敷地に、約100品種3万本の花しょうぶが植えられているとのこと。
色とりどりの花しょうぶ、なかなかみごたえがあります☆
5月末ごろからみごろになるとのことで、そろそろ終盤かな?
朝一番で公園の職員さん10人余りが花の剪定をされていますね~。
あじさいより花しょうぶを優先して散策するのは、あじさいより花の旬が短いからというのもあります。
園内の屋根のある休憩所に花しょうぶという花の解説がありました。
以前から花しょうぶの「江戸系」「肥後系」って何なのか気になってましたが、その解説があったのがうれしい☆
元々野生の「ハナショウブ(野花菖蒲)」があって、江戸時代中期に旗本の松平左金吾(菖翁)が品種を育成したのが「江戸系」。
それを肥後藩主・細川斉護が譲り受け、領国内で主に室内観賞用に栽培したのが「肥後系」。
それらとは別に同じく江戸中期に伊勢松坂の紀州藩士・吉井定五郎が栽培をはじめたのが「伊勢系」だそうです。
また、江戸初期に現在の山形県有井市でノハナショウブの形が変わったものを集めて栽培していたものを「有井系」と呼ぶようになったそうです。
さらに明治になって日本から江戸系・肥後系のものがアメリカに輸出され、海外でも品種改良がなされた「外国種」もあるとのこと。
なかなか奥が深いな花しょうぶ(^^;)
ボク的には、梅雨(ことしはまだ入梅してないけど)のじめっとした季節に咲く花しょうぶは水辺を舞う胡蝶のように優雅で、鬱陶しい季節の一服の清涼剤のように思えて好きな花です♪

馬見丘陵公園の菖蒲園
「沖の白波」肥後系
「東鹿子」江戸系
「織姫」伊勢系
「出羽娘」長井系

いい勉強になりました♪
これでより一層花しょうぶを愛でることができます♪
続いてあじさい園へ。
こちらはそれほど大きくないようです。
集中して植えられているところと、そこから延びる遊歩道の両脇に。
ちょっと雑草が多くって紫陽花が目立たない(^^;)

馬見丘陵公園の紫陽花
あじさい
がくあじさい

その遊歩道を抜けると一部復元されたナガレ山古墳に出ます。
半分ほどは草生したままの状態、もう半分は完成した当初こうであっただろうという形状で、石が敷き詰められ、円筒型の埴輪も並べられています。
整ったキレイな形の前方後円墳ですね☆
…航空写真や地図でみなくっちゃわかんないけど(^^;)
ボク個人的に、今まであんまり古墳の写真を撮ってこなかったのはそれが理由だったりします。
普通の視線でみてもこんもり樹々の生い茂った丘とお堀?池?でしかないのでw。
ちなみにこのナガレ山古墳、埋葬者は誰だか不明だそうです。

ナガレ山古墳(馬見丘陵公園)

昼食は公園のすぐ近くにある「麺屋幻海」で「鰹牛鶏豚骨うまみ醤油ラーメン・チャーシュー増し」いろんな味をブレンドしたスープはみためはあわあわカプチーノでもその下はのりりん好みの味わい深い醤油味、鶏ムネ・鶏モモと豚バラの三種のチャーシューに歯ごたえのいい中太麺も\(^▽^)/ウマウマ~☆
…なんかラーメン久しぶりな気がするのは気のせいかな?(^^;)

鰹牛鶏豚骨うまみ醤油ラーメン@麺屋幻海

さて、馬見丘陵公園では紫陽花の写真はそこそこにしといて、次に向かうのは矢田寺
奈良で1、2を争う紫陽花の名所です☆
正式には金剛山といい、大和十三仏のひとつに数えられるお地蔵さんのお寺で、大海人皇子天武天皇)が壬申の乱において戦勝祈願に上られた山に即位後寺を建てさせたのが起源という古刹。
昭和40年ごろからお地蔵さんの持つ宝珠に花の形が似ているということで紫陽花を植えはじめたそうで、いまや60品種・1万株という紫陽花が境内のいたるところに植えられ、この時期一気に華やぎます。
久しぶり、2度目の参拝ですが、やっぱりここの紫陽花はみごとですね~☆
花の多さもさることながら、密度がすごい!
境内のせせらぎをまたぐようなあじさい園、全く違う種類の紫陽花がとなり合わせに色とりどり♪
品種紹介のエリアもあってこちらも勉強になりますw。
なかなか覚えられんけど(^^;)

矢田寺の紫陽花(山門)
矢田寺の紫陽花
矢田寺の紫陽花(春日社)
お地蔵さんと紫陽花
紫陽花の小径
うずあじさい

あ、塔頭の大門坊の入り口の沙羅(夏椿)も花が咲いてる☆
お釈迦さまの入滅時に咲いたという沙羅双樹にのなぞらえられる花もこの季節の大好きな花のひとつです♪
…アップで撮ることができる場所には咲いてなかったのがちょっと残念だったけど(^^;)

沙羅の花と扁額(大門坊)

というわけで、きょうの散策はこれにておしまい。
間もなく入梅
今月はきょう以降散策に出られそうな日がなさそうなので花しょうぶと紫陽花をセットで楽しむことにしました。
梅雨を通り越して真夏の暑さですが、その先はじめっと鬱陶しい季節。
花しょうぶと紫陽花の涼しげな色合いがみなさんに涼風をとどけてくれればいいんですが(^▽^;)