のりりんの京都日和

京都府在住ののりりんの徒然ブログ

ぐるっと天橋立・その1

6月5~7日で3連休をもらいました。
7日はいつもの母の通院サポートではありますが、久しぶりのまとまった連休です♪
5月に職場の同僚がヒザを壊して戦線離脱、その補勤。
そしてその同僚は療養に時間がかかることから会社側と何やら妙なやり取りの末、退職することになってしまいました。
(別に会社がおかしなことを言ったわけではないようなんですが…)
ともあれそんなわけで、6月もタイトな勤務確定(^^;)
その直前に英気を養う連休なのです。
3月の旅行以降ここまであんまり遠出できなかったから、少し遠くまで足を延ばそう☆

ことしに入ってからずっと天橋立周辺を散策したいと思っていました。
まずは丹後国一之宮・元伊勢籠神社に参拝したい。
久しぶりにいろいろご縁のある成相寺にも参拝したい、などなど。
1月に友人と出かける計画をしていましたが警報級の大雪、次いでボクの体調不良と、2度も断念した経緯があります。
6月、入梅間近ということで今回は友人とスケジュール調整できず、単独行動でいくことにしました。

最初に友人と行くことを想定せず考えていた計画では、早朝の朝焼け・日の出くらいからスタートするつもりでした。
その計画に立ち戻って行動しよう♪
…と思ったんですが、なんせ一番日の出が遅い時期からいまは夏至の直前、一番日の出が早い時期。
もちろん日の出の方向も全然違います。
夜勤で仕事しててわかってるのは、朝4時にはもう夜が明けてくるってこと。
3時半にはスタンバイする必要があるなぁ(^^;)
前日の夜に出て車中泊する方がよさそうですね。

そう考えて前日の夜の22時ごろに出発する気満々で身構えてたんですが…
6月5日の天気予報、くもりのち晴れ、しかも朝方小雨が降ることもある、と(--;)
くもりでも出かけるのはいいとしても、こりゃ絶対朝焼けにはならんなぁ…
というわけで夜の出発は取りやめて、急きょ翌日早朝出発することにしたのでありました。
そろそろ明るくなりはじめる朝4時起床、4時半出発。
ウチのあたり(京都南部)はイイ天気みたい。
京都縦貫道で宮津方面へ…と思ったら、園部から宮津まで夜間通行止め!?
そのへん全然確認してなかった(--;)
園部から一般道で宮津に行くこともできますが、園部の一歩手前の南丹PAに着いた時点で5時半くらいだったので、そこで休憩して通行止めが解除されるまで時間をつぶすことにしました。
ん~、きょうはあんまり計画通りスムーズにいかないなぁ…
まあ、行き当たりばったりはいつものことですが(^^;)

日の出をみるなら天橋立周辺、海沿いの駐車場で車中泊となりますがそれは取りやめにしたので、いきなり元伊勢籠神社に参拝からスタート。
到着したのは8時くらい、参拝客もまばらです。
はるかむかしの神代の時代、国生みを終えたイザナミが下界の住まいに降りるために梯子を作ったものの、寝ている間に倒れてしまったのが天橋立だそうです。
そのイザナミの下界の住まいが真名井原の「匏宮(よさみや)」すなわち現在の籠神社とその摂社・奥宮の真名井神社だそうです。
そういう意味で天橋立は籠神社とセットでコンプリートのハズなのに、天橋立には何度か訪れているものの籠神社には今まで一度も参拝したことがありませんでした(^^;)
白い石造の太鼓橋に参道、入り口付近は真新しい感じがしますね~。
あ、夏越祓の茅の輪がある♪
まだ6月に入ったばっかりだけど、とりあえず「夏越の祓いする人は 千歳のいのち延ぶというなり」と三度茅の輪をくぐります。
で、その先の神門。
門をくぐった先は残念ながら写真撮影禁止(^^;)
荘厳で静謐な域内に拝殿と本殿、そしてたくさん末社が立ち並んでいます。
イザナミの宮だった真名井原は、その後に豊受大神を祀る社となりました。
その後、天照大神が大和から一時的にこの地に遷されたのちに伊勢神宮に祀られることになりました。
天照大神が「独りだと食事がさみしいので真名井原の豊受大神をお呼びなさい」と時の天皇雄略天皇の枕元に立っておっしゃるので、伊勢神宮に外宮を設けて祀られることになりました。
籠神社が「元伊勢」といわれる所以です。
豊受大神の「受(うけ)」とは食事のことで「豊かな食」という意味。
豊受大神が稲作をはじめられた地が「田庭」と呼ばれ「田場」「丹波」へと変遷したというのが丹波の地名の由来という説があります。
京都縦貫道のPAと併設の道の駅「丹後王国 食のみやこ」の名は豊受大神の鎮座する地という伝説・神話からのものだったんですね☆
ちなみにこの豊受大神は食・豊穣から稲作の神さまとしてお稲荷さん(宇迦之御魂神)とも同一視されます。
籠神社の末社にお稲荷さんの社(真名井稲荷神社)もありますね☆
豊受大神が伊勢に旅立たれたのち、現在に至るまで代々宮司を務める海部氏の氏神でもある彦火明命(ヒコホアカリノミコト)が籠神社本殿の主祭神として祀られています。
またの名「饒速日命ニギハヤヒノミコト)」の方がボク的には耳なじみのある名前ですかね~。

元伊勢籠神社
茅の輪
ここから先は写真撮影不可

籠神社から北北東に数百m離れたところに籠神社の境外摂社の奥宮・真名井神社があります。
(鬼門の方角にあることは帰宅して改めて地図で確認してわかりました。)
境内に入ったところに岩から湧き出る「真名井」があります。
籠神社海部氏の先祖・天村雲命(アメノムラクモノミコト、「天押雲根命=アメノオシクモとも)が天孫降臨の際に神々が使われる「天の真名井の水」を黄金の鉢に入れ天上から持ってきたという御神水です。
そこにイザナミが宮殿を設け、豊受が鎮座した、と。
五穀豊穣の源は美しい水、ということでしょうか。
その水を守るのは阿吽の狛犬ならぬ狛龍。
辰年のことし、正月に伏見稲荷の伏見神宝神社に参拝してから籠神社(真名井神社)に参拝したいと思ってたのは龍神さまのお導きだった…のかもw。

真名井神社
真名井
狛龍

こちらも本殿へと続く石段から先は写真撮影禁止。残念(^^;)
籠神社の本殿以上にパワースポット感がみなぎる真名井神社の本殿と、その奥の磐座。
まさに神の領域という雰囲気です☆

※写真撮影不可ですが、籠神社のHPに写真が掲載されていますので、そちらをご参照ください。
www.motoise.jp

ここまで長くなっちゃったので、その2に続く。