のりりんの京都日和

京都府在住ののりりんの徒然ブログ

信州桜旅・その4

明けて8日、最終日です。
翌日は日勤で仕事なので、できるだけ早く帰りたい(^^;)
なのでこの日も早起きです。
朝風呂は展望露天風呂♪
ここも貸し切り状態…とはさすがにいきませんでしたが、明るくなってからだと景色がよくみえます。
星空もステキでしたが、早朝の青空、諏訪湖の風景が最高☆
しかし寒いな~。
キンと冷える春の朝はそのあとの澄んだ青空を予想させてくれて大好きですがw。
朝食バイキングでまたいっぱいご飯を食べて。

宿を出て、帰り道の途上にある桜の名所を2、3か所めぐりながら帰宅するつもりでしたが、やっぱりきのうの諏訪湖の小島の鳥居が気になる。
なんか呼ばれてる気がするw。
それに、次に信州にいつ旅行に来れるか。
一生来れないかもしれない。
そう考えると、迷ったらやっぱり行くべきと思い、諏訪大社を参拝することにしました。
ちなみに諏訪湖の鳥居と諏訪大社に何か関係あるのか、全く未確認ですw。
諏訪大社には以前イトコと信州に来た時参拝したことがあります。
上社前宮本宮下社春宮秋宮の計4つの社があります。
4つでどれが重要・貴重とか決められた参拝の順番とかはなくいずれも同格で、いずれも同じ建御名方神タケミナカタノカミ)さまとその妻・八坂刀売神 (ヤサカトメノカミ)さまを祀っています。
ただ、ネットで調べたところ、地元のご老人には上社前宮から周るのが作法とおっしゃる方もいるらしいとのこと。
それなら早速上社前宮から行ってみましょう♪

4つの中で一番質素な雰囲気の上社前宮。
山に向かってひっそり社がたたずんでいます。
清浄な空気感、いい雰囲気です♪

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諏訪大社・上社前宮と御柱

社の四方には御柱が建てられています。
7年に1度の御柱祭は次回は来年だそうです。
イトコと来た時はちょうど御柱祭の翌日だったのを覚えています。
ということは、前に来たのは13年前ってことですね(^^;)
山から御柱となる樹を伐り斜面から落とす。
荒々しい祭は京都の祭事とは違って勇壮。
山と樹の柱を神さまとするプリミティブな崇拝。
奈良の大神神社には本殿がなく三輪山がご神体ですが、この諏訪大社も前宮を除いて本殿はありません。
上社本宮のご神体は守屋山という山。
下社は春宮がイチイの樹、秋宮はスギの樹とされています。
前宮は上社本宮の摂社で、社殿の部材は伊勢神宮から運ばれたものだそうです。
ふむふむ。

続いて本宮。
前宮よりひらけた場所にあり、参拝者用の駐車場等も大きく設置されていますね。
幣拝殿が立派で美しい☆
…しかし大国主遥拝殿が修復工事中で、みられなくて残念(^^;)

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諏訪大社・上社本宮、幣拝殿

出雲大社大国主神は諏訪の建御名方の父です。
古事記』によると、出雲での国譲りの際、同じ大国主の子の事代主神コトシロヌシノカミ)が承諾したのに対して建御名方はこれに抗い、そして敗れ、信州まで逃亡してきました。
追手の御雷(タケミカズチノカミ)に殺されそうになりましたが、この地から出ないこと、父と事代主に背かないこと、アマテラスの子孫の神を奉ることを約束して赦され、この地に鎮座する諏訪大社の神さまになりました。
去年秋に出雲大社と事代主を祀る美保神社にも参拝しました。
諏訪湖の鳥居に呼ばれてる気がしたというのはあながち気のせいではないのかもしれませんw。
やっぱり参拝することにしてよかった☆
去年秋の島根旅行と今回の信州旅行がつながった思いがします。

諏訪湖の南側の上社から北側の下社へ。
まず秋宮。
上社本宮よりさらに立派ですね。
拝殿の前の狛犬は青銅製では日本最大だそうです。
特に幣拝殿の彫刻が何とも美しい☆
…前に参拝したことあるはずなのに全然記憶がない(^^;)
上社だけしか行ってなかったんだっけか?ってくらいw。

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諏訪大社・下社拝殿
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諏訪大社・下社幣拝殿

最後に春宮。
今が春だけに春宮をシメにしましたw。
こちらも負けず劣らずの華麗な幣拝殿です☆
秋宮の方が少し境内が広いかな?

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諏訪大社・下社春宮
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諏訪大社・下社春宮幣拝殿

下社では8月1日と2月1日に遷座祭が執り行われ、神さまが春宮・秋宮を移動されるそうです。

諏訪大社のご神体は山と樹だということですが。
諏訪湖とその南北に位置する上社下社をみていると、どちらかというと諏訪湖そのものがご神体なんじゃないかと思えてきます。
むかしは高島城のあたりまで諏訪湖が広がっていたというので今よりもっと上社が南、下社が北という特徴も際立っていたことでしょう。
早春の諏訪湖の風物詩「御神渡り」。
上社の建御名方と下社にいる妻の八坂刀売が出逢うと起こるとも言われています。
温暖化で湖の氷は年々薄くなってきているといいます。
室町時代くらいから500年以上御神渡りがあったかなかったかの記録が残されているそうですが、それでも直近で2018年にあったそうです。
みられるものなら一度みてみたい☆
大神神社のご神体が山なら諏訪大社は湖。
神がかった諏訪湖のことを思うとそんな気がしてならないのです。
前に来た時よりも知識と経験を積んで参拝した諏訪大社はとても興味深く、全然違った印象を受けました。
改めて、参拝することにして本当によかった☆

昼食は諏訪湖のほとりになぜか横浜家系「ラーメンくじら家」で「チャーシューメン(並)」しっかり豚骨醤油の家系味と太ちぢれ麺に、こちらも家系王道トッピングの海苔・ほうれん草・うずら卵と、食べ応えバツグンのバラチャーシューたっぷり(^▽^)/ウマウマ~☆
信州に入る前に信州味噌ラーメン食べて、なぜか信州では味噌ラーメンを食べずじまいでしたw。

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チャーシューメン@ラーメンくじら家

ここからは帰り道。
小牧から来た道を戻りつつ桜の名所に立ち寄ります。
中曽根のエドヒガン
諏訪市より少し南、箕輪町にある樹齢1000年という一本桜で通称「権現桜」。
古すぎてエドヒガンザクラといいつつ実は品種は定かではないそうです。
立派な樹がまさに満開☆
…でも、周囲が普通に民家で電線、電柱なんかが近いですね(^^;)
そこが少しもったいない。
もちろん写真ではそんなところは写しませんけど。

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中曽根のエドヒガン「権現桜」

午後から少し雲が多くなってきましたね~。
もうちょっと行けるかな?

さらに南に下って冠雪残る駒ヶ岳をのぞむ駒ケ根市、光前寺
庭園の枝垂れ桜が名物で、こちらもみごとに満開☆

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光前寺の枝垂れ桜
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光前寺の枝垂れ桜・その2

当初境内に一本枝垂れ桜があるのかな~と思ってたんですがなんのなんの、庭園狭しとたくさんの枝垂れ桜、ソメイヨシノが植えらていました。
お寺そのものの歴史も古く、本堂等伽藍も立派です。
ただ、本坊庭園等の拝観は見合わせました(^^;)

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光前寺本堂

最後に阿智村黒船桜…と思いましたが、光前寺から1時間以上もかかるみたい。
すでに14時半を回っていて到着が16時くらいになりそう。
天気もあまりよくなく、日も暮れてきそうなのでやめにして、駒ケ根ICから高速道路に入って帰路につくことにしました。
高速に乗っかったらおよそ4時間で帰宅できます。

さらば、信州。
いっぱいいっぱい、美しい風景をありがとう。
がんばって咲いて、残っててくれた桜たちもありがとう。
行きたいと思ってたところはおおむね全部行くことができました♪
途中自分の判断ミスやうっかりで逃したところもあるような気がするけど(^^;)
松本城に行ったのが拝観終了ギリギリになったのが一番のミスでしたw。
去年島根に旅行に行った時も、これが最後の島根になるかもしれないと思いました。
信州も同じように最後の信州になるかもしれない。
そして、最後の一人旅だったらいいのにと思っています。
そんな思いから、悔やむことのないようできる限り走り回りました。
それでもやり残したこと、また来たいと思う気持ちがあります。
一人旅である必要はないかもしれません。
またいつか誰か大切な人と旅ができればいいな~と思うのでした☆