のりりんの京都日和

京都府在住ののりりんの徒然ブログ

よいこの徒然草・第八十四段

法顕三蔵法師が天竺にたどりついた後、故郷の国の扇を見ては望郷の悲しみにとらわれ、病に臥しては漢の国の食事をご所望になったという話を聞き、「三蔵法師ともあろうお方が、天竺まで渡りながらもそのような弱気な姿を見せるとは」とある人がいったところ、弘融僧都は「心優しく人情あふれる三蔵さまらしいですね」と諭したそうです。高僧とは思えない奥ゆかしさを感じますね。

※「法顕」=中国東晋時代の僧。「三蔵」は経・律・論をインドから持ち帰り翻訳した高僧のこと。

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久しぶりの徒然草です。
最近かく機会がめっきり減っちゃって…

三蔵法師というと、孫悟空猪八戒沙悟浄シルクロードを旅したあの三蔵法師を思い浮かべますが、そのお方は唐の時代の「玄奘」三蔵のことで、上の法顕三蔵とは別人です。
玄奘三蔵に先駆けて陸路インドに渡りましたが、インドにいたるまでに6年の歳月がかかったとのことです。
そりゃあ望郷の念にとらわれることもあったことでしょう。