のりりんの京都日和

京都府在住ののりりんの徒然ブログ

よいこの徒然草・第六十八段

noririn_06102012-09-08

筑紫の国になにがしという押領使がおりました。この者は大根を優れた万能薬と信じて長年にわたり毎朝二本ずつ焼いて食べていました。
ある日、押領使の館を人の少ない時間を見計らって賊が取り囲み攻め込んでくるという事件がありました。その時、館の中から二人の武士がどこからともなく現れ、命を惜しむことなく奮戦して見事に賊を追い返してみせたのでした。押領使はこれを不思議に思い「日頃ここにおいでになるともみえない方々なのにこのように戦ってくださったのは、一体どういったお二人なのですか」と尋ねたところ「あなたに長い間信頼され、毎朝必ず食べていただいておりました大根でありますよ」と言って消えてしまったそうです。
深い信心を持っていると、このような恩徳に授かることもあるのでしょう。

※「押領使」=地方で国司・郡司から選任され、凶徒の鎮圧の任務にあたる臨時の武官。

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大根役者ならぬ大根武者w。
ホントの話なんでしょうか?
どこからともなくやってきて、そして消えたというのが「そうみえた」だけだとしたら、押領使を慕う人がシャレで「私は大根」といったのかもしれません。

どうなんでしょうねw。

※写真は京都・山科聖天の提灯です。