のりりんの京都日和

京都府在住ののりりんの徒然ブログ

よいこの徒然草・第八十三段

竹林院の入道・左大臣公衡公は、太政大臣に昇進されようというとき、何の支障もおありではないでしょうに「これまでに例がないわけでもない。左大臣までで十分だ」と職を辞して出家してしまいました。洞院の左大臣実泰公はこれに感銘を受け、同じく昇進することを望まなかったといいます。
「亢竜の悔あり」という言葉があります。月は満ちて欠け、盛りがあれば必ず衰えがあります。先に行き詰ってしまえば破綻が近づいているという道理です。

※「左大臣」…正・従一位の官位に相当する。朝廷の最高機関である太政官の事実上の最高位(太政大臣は常任の官ではなく名誉職の色合いが強い)。
「竹林院の…」=西園寺公衡。1309年に左大臣就任、6月に辞職した。
「桐院の…」=藤原実泰。1318年に左大臣に就き、22年に辞任。翌年再度就任したがさらに翌年また辞任した。
「亢竜(こうりゅう)の悔いあり」=『易経』のことば。昇りつめた竜は下るしかないため悔いを残すという意味。

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実はことし最初の徒然草ですw。

位人臣登り詰めた偉い人たちのお話。
ボクなんかとてもとても、まだまだこれからですから♪