のりりんの京都日和

京都府在住ののりりんの徒然ブログ

火祭

noririn_06102013-10-22

全然写真撮影にいけてない今月、この日だけはと思っていたきょうは鞍馬の火祭
去年は時代祭に行ってから火祭にと思っていたのに時代祭だけで体力を使い果たしてしまって断念しました。
ことしこそはと今回は最初から時代祭をスルーして火祭オンリーで勝負。

きのうまでのハードワークをこなして、22・23日と休みをいただきました。
朝はのんびり出発して、お昼に一乗寺のラーメンストリートへ。
というのも、万が一叡山電鉄の最終に乗って帰ることを想定して、クルマを修学院の駅前に駐車するつもりだからです。
叡山電車の最終は修学院止まりですから。
一乗寺ラーメンストリートでは日ごろヨメが苦手そうな天一系こってりラーメンの「麺屋極鶏」で「黒だくチャーシュー」ただでさえ天一の倍は濃厚な鶏だくスープに自家製マー油が圧倒的な濃厚さですが、それでも麺が食べごたえを主張する逸品\(^▽^)/ウマー☆

さてそこからちょっと視察、曼殊院にぶらっと立ち寄って大好きなリンドウの花と紅葉の様子を確認。
ん〜、まだ咲いてないようですね。
紅葉ももちろん一部がほんのり色づいている程度です。
もちろん参拝が目的ではないので確認しただけで参拝せず。
またもうちょっとしたら参拝に来よう♪

で、叡山電鉄修学院駅から鞍馬へGO!
久しぶりだな〜。
駅に到着、鞍馬寺の山門に向かうと、門前のお店や住宅の前に大きな松明やかがり火の用意が着々と進んでいます。
大きな仁王門の石段には注連縄が設置され、お神輿が鎮座されています。
まあ、祭が始まる18:00にはまだまだ時間があるので、そのあたりは軽く見物して、こちらも久しぶり、ケーブルカーに乗って鞍馬寺参拝。
狛虎クンたちも久しぶりw。
本坊(金剛寿命院)前にある小さなお庭には秋明菊がキレイ咲いていました。
ことしは大好きなコスモスを撮りに行く機会がなく、秋明菊もあきらめかけていたのでこれはラッキー♪
鞍馬の山々を眺めながらのんびりひと通り参拝して歩いて下山します。
由岐神社にももちろん参拝。
なんてったって火祭りはこの由岐神社の祭礼ですから。
不思議な形の拝殿が特徴的ですね☆
さらに少し山を下ると魔王の滝。
おどろおどろしい名前です。
そういや奥の院に護法魔王尊を祀る魔王殿があるんだっけ。
きょうは行けないけど、いずれこっちにも行ってみなくちゃ。

とまあ、こんな調子で山を下って、ふり出しに戻る、と。
改めて門前の様子を見物して、夕暮れ時を待ちます。
すると散策仲間ご一行を発見☆
去年も祭を観覧されている人がいるのでいろいろ教えてもらいながらさらにお散歩。
民家では祇園祭の鉾町さながらに屏風や鎧なんかが飾られています。
こりゃおもしろい♪
そんな屏風祭の民家が比較的集中しているあたりで足を止め、火祭が始まるのを待つことにしました。
そろそろ疲れてきたしね〜w。

民家の前にかがり火が灯り、いよいよ火祭スタート。
徐々に近づいてくる「サイレイ、サイリョウ」の掛け声。
小さな松明を小さな子供たちが担いでいます。
小さい子では3、4歳くらいかな?熱くない?大丈夫?がんばれ〜☆
大きな松明はもちろん大人が複数で力強く運びます。
日も暮れて撮影はかなり困難ですが、かがり火と行き交う松明の炎が神秘的な祭です。

それにしても鞍馬という地は不思議な行事が多いですね。
6月の竹伐り会式は大蛇退治を模してのものですし、この火祭というのもかわってます。
古来より火には魔除けの力があるといいますし、やっぱり「魔王」と関係があるのかな?

間近で行き交う炎の熱さを感じながら撮影していると、沿道警備の警察官が交通整理をはじめました。
何でもこの先は巡回ルートを歩きながら出ないと祭の様子がみられないんだとか。
しかも迂回ルートに入ると祭の様子はまったくみられない上、混雑でなかなか前に進めません。
それは残念…
まあでも、明るいうちから屏風祭も楽しめたし、序盤に間近で松明を運ぶようすもみられたからもう十分。
そのまま鞍馬駅に向かって撤収することにしたのでありました。

帰りに晩ご飯はまたしても一乗寺近辺でラーメンw。
老舗店「東龍」で大盛り・チャーシュー増し・煮玉子入りの「欲張り東龍ラーメン」太ちぢれ麺にからむ黄金色のまったりスープは間違いなし(^▽^)ウマー☆

撮影には不向きな祭という印象ですが、沿道警備のおまわりさんがこうおっしゃってました。

もともと地元の人の内輪の祭で大勢の観衆が観覧するようにはなってないんですよ。それがかえってこうしてほかの祭と違った魅力を感じさせるんでしょうね。

確かにその通りかもしれません。
本来は京都の奥座敷のような鞍馬の地でひっそり執り行われてきた祭事が、昨今の京都ブームみたいなもののおかげで大観衆でごった返す祭になってしまったのかなぁ。
一度はみてみたいと思ってた鞍馬の火祭ですが、今後は地元の人たちの邪魔にならないように静かにみられるようになったらいいのにな、と思ったのでありました。