のりりんの京都日和

京都府在住ののりりんの徒然ブログ

日本の選択

きのう参議院選挙の投開票が行われ、報道の通り自民党が圧勝しました。

ボク個人的には前日の20日に期日前を済ませ、当日から今朝まで仕事でニュース速報、選挙特番の類はほとんどみませんでした。
結果はみるまでもないと思ってましたし。
まあ、民主党議席自民党がごっつぁんした感じですね。
それ以外の党の議席はほとんど変化なしでしたし。

ぶっちゃけますと、不本意ながら選挙区で自民党の候補者に投票しました。

アベノミクスの恩恵が庶民まで行きとどいていないといっても、日本経済にとっては株価上昇と円安による恩恵は少なからずあるだろうし、その点は評価せざるを得ない。
まだまだこれからではありますが、もう少し長い目で現政権を見守る必要があるのではないか。
逆に民主党政権公約の撤回が多すぎて何を言っても信用できない。
その他の政党は一生懸命独自色を演出しようとしたけれどどれもいまひとつ。
印象深かったのは共産党社民党で、ここでも社民党の表を共産党が食った形になったようです。
社民党=旧社会党が与党になったとたんにこれまでの党是を翻したのと今回の民主党がダブってみえます。
政権公約をあからさまに翻すと議席を失うという流れはいいことだと思います。
共産党という選択肢も一時考えましたが、「共産」主義をいまだに掲げる政党をどうしても認めることができませんでした。

ほかに選択肢がない。
でも、自分の選挙区の候補者の中で、唯一自民党の候補者が政党に関係なく「人」として好感が持てる、信頼に足る人だと思ったので、極めて消極的な手段で投票先を決めたのです。

いまや誰も自分の考えを代弁してくれる政治家なんて日本には存在しないとすら思えてきます。
投票率の低さは多くの人がそのように同じように考えているからなのかもしれません。

現政権の政策に信認を与えたなんて考えはこれっぽっちもありません。
でも、政権を獲った人々は「信認を得た」と誇らしげに宣言するでしょう。
それが歯がゆくてたまりません。
今までこれほど苦々しい気分で投票に行き、選挙結果をみたことはありません。

消費税は間違いなく来年増税になるでしょう。
給料がそんな短期間に劇的に上がるはずないんだから、また何か生活を切り詰めることを考えなければいけません。
原発は福島の事故の収束もみないまま次々と再稼動されるでしょう。
選挙後早速東電が隠していた放射能流出を公表しているのが本当に頭にきます。
TPPに参加して日本は独立国としての権利をまたひとつ失うでしょう。
明治政府が関税自主権を取り戻すのにどれだけ苦労したか、歴史を学んでいないのでしょうか。
給付減額・先延ばし、徴収料値上げと、年金破綻のツケが次々と国民に襲いかかることでしょう。
我々現役世代は年金を受け取れるのかどうか、はなはだ心配です。
せめてもの救いは参議院に関しては改憲勢力憲法改正に必要な三分の二にとどかなかったことくらいでしょうか。

ボクは自民党に投票することで、これらのことが実施されるのに賛同・協力したことなるのです。
何と心苦しいことでしょう。
それだけ民主党政権の嘘を許せなかったということなんですけど。

衆院解散がなければ、このあとむこう3年は選挙は行われません。
経済を立て直すことを最優先課題とする現政権が逆に経済を悪化させたとき、政権与党は次の選挙でかつての社民党民主党のようになることを肝に銘じて下さい。
ただし、利権を復活させて弱者を救済しないのであれば経済復興などどうでもいいことです。
死に物狂いで仕事をしてるのにロクに給料ももらえない若者たちが絶望しない日本経済になるようにあらゆる手を尽くして下さい。
子供たちの未来を守って下さい。
そのために経済・財政再建を優先するのだといわれれば、ボクは納得します。

今後の日本という国のありようを今まで以上に注意深くみることにします。