円教寺の性空上人は法華経を読み続けて功徳をかさね、六根清浄になられた方でありました。その性空上人が旅の途中に立ち寄った小屋でのこと、豆の殻を焚いて豆を煮る、その「つぶつぶ」という音を聞いては「親密であるべきお前達なのに、恨めしくも自分自身である豆を煮るという。なんともひどい目にあわせるものだなあ」とおっしゃったそうです。焼かれている豆殻の「はらはら」と鳴る音は「これは私の本心からすることではありません。焼かれるのはなんとも我慢のいかないことではありますが、私にはどうすることもできません。私をお恨みなさるな」と聞こえたということです。
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書写山円教寺、大好きなお寺のひとつです♪
その開祖・性空上人のお人柄を知ることのできる一節です。
豆つぶひとつに対しても心をくだく人だったんですねぇ(^^)