のりりんの京都日和

京都府在住ののりりんの徒然ブログ

朽木探検隊・その2

noririn_06102011-11-30

さて、ネネツキ…もといニニギ神社をあとにして、ここからは琵琶湖岸に向かいます。
白鬚神社は近江最古の神社といわれる琵琶湖沿いの神社。
湖水の中の鳥居がみごと。
鳥居から昇る初日の出がみてみたい〜☆
斜面を上がって奥の院、格子越しに中をのぞくとこのまま黄泉の国につながってるんじゃないかと思うような洞穴が…
んー、中を探検してみたいw。

さらにこの近所に鵜川四十八体仏という石仏群があるといいます。
神社のわき道をずんずん歩いて行くと、うっそうとしたジャングル…ってわけではないですが、倒木をくぐって小枝を踏んでバキバキいわせながら歩いていきます。
…が、みあたらない〜(−−;)
一度神社に戻って、探しなおし。
そういや最近機嫌の悪いウチのクルマのナビは機嫌がなおったかな?と思って起動すると、おお、ちゃんと観光地として登録されてる☆
というわけでクルマで少し移動するとちゃんと立て札もありました。
ん、周囲は墓地ですね。
鵜川四十八体仏は、戦国武将・六角義賢が亡くなった母を弔うために造ったといいます。
石仏はみな阿弥陀さまで、東の義賢の居城・観音寺城西国三十三所観音正寺のとなり)方を向いてるんだそうです。
琵琶湖を渡って西方極楽浄土へ、という思いなのでしょうか。

最後に向かったのは比叡山ドライブウェイのある山中越えの山道。
この道沿いに石仏がある…はずだったんですが、何度か行き来しても発見できず。
ん〜、残念(^^;)

その山中越えから京都市街に戻って今回の探検は終了となりました。
ちょっと喫茶店でよもやま話をしてから解散、またの探検を楽しみに

日ごろヨメさんと散策するときはどうしても華やかで大きな社寺にいくばかりですが、友達といくと全然知らない場所に行って新たな発見をすることができます。
「さかさ地蔵」なんて絶対知ることがなかっただろうし、こんもり(市杵嶋神社ほか)も風景としてみることはあっても社自体は華麗にスルーしてたことでしょう。
いや、実際スルーしてました(^^;)
知らなかったことを知ることほど楽しいことはありません☆
そして今回一番感じたのは、京都の貴族の優雅で華麗な神社仏閣とは対照的な、小さなほこらに石仏にこめられた素朴で篤い一般庶民の信仰の姿でした。
野辺にさらされて顔も判別できない磨崖仏に首も落っこちた石仏。
それを一生懸命直してお供えをして、大切に守り抜いてきた田舎の人たちの心。
都を追われた将軍を慰めようと庭を造る領主。
母を弔うために四十八もの石仏を造る戦国武将。
朽木の里はのどかな山間の風景だけでなくそんな日本人がとうに忘れてしまった優しくてあったかい心を呼び起こしてくれたように思えます。
これぞ日本の原風景☆

本当に楽しい一日でした。
お三方、本当にありがとうございました。
またボクを未知の世界に誘ってください☆