のりりんの京都日和

京都府在住ののりりんの徒然ブログ

3月11日

首相、政府主催追悼式で「強靱な国づくり」誓う(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130311-OYT1T00833.htm

東日本大震災から2年。
犠牲者の皆様のご冥福を改めてお祈りするとともに、被災地の復興と今なお避難生活を続ける方々の一日も早い帰郷を祈念いたします。

原発事故報告書」の真実とウソ』(塩谷善雄、文春新書)
…という本をこの数日で読みました。
政府事故調査委員会、国会事故調査委員会、民間の独立事故検証委員会、そして東京電力の社内調査委員会。
この4つを読み比べて検証する内容です。
新聞・テレビなどではこれらをみくらべてその違いを検証するようなものをまるでみなかったので(報道があったかどうか知らないという意味です)、なかなか興味深い内容でした。

今も事故収束のメドすらたっていない原発事故。
未だに放射線を撒き散らしている福島第一原発
先日ニュースで福島県内の子供3人が甲状腺がんと診断され、また7人に疑いがあると報告されたという記事をみました。
原発事故の影響とは考えにくいなどとふざけた見解が出ていましたが、チェルノブイリ周辺で多発している以外では、小児甲状腺がんは極めてまれな病気で100万人に1〜3人の割合でしか症例がないといわれています。
事故が原因ではないとしたら、福島では事故が起こる前から放射線がだだ漏れだったとでもいいたいんでしょうか?
除染作業中に作業員が急死したという話もボクが知っている限りで4人いるそうです。

これが将来、水俣病四日市ぜんそくなどを上回る、今後何十年にもわたる公害訴訟になるであろうことは想像に難くありません。
電力会社や国がどんなに放射能汚染を隠蔽しようと、病気になる人は増え続けることでしょう。
原発事故を防げなかったこと、被害を過小評価して汚染区域に人を入れたこと。
判断が間違いだったから病気が蔓延した、それ以外に理由はないでしょう。
大切なことは、間違わないことではなく、間違いを素直に認めて改めることです。
でないと事故の教訓など何も残らないことでしょう。

上記書籍を読んでいると、事故調査委員会の報告書からその素直さは読み取れません。
必死に責任を回避したり、特定人物に責任転嫁するばかりのもののように感じました。
だとすると、第二・第三の事故がいずれ起こります。
同じ過ちが繰り返されるとしたら、先の震災で失われた尊い犠牲が無駄になります。

決してそのようなことのないように見守ることが、我々生きている者の責務だとボクは信じます。