和歌の談話の中にあって、歌自体がよろしくないものほど期待はずれなものはありません。少しでも歌の道を心得た人であれば、不出来な歌をすぐれたものとして人に語ったりしません。
その道に詳しくもない者が話しているのはおかしくてたまらないし、尻の辺りが落ちつかないというか、聞いていられるものではありません。
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ボクには歌の心得はありませんが、いわゆる「知ったかぶり」に対する違和感というのはすべての道に共通するでしょうね。
知ったかぶりは学ぶこと、成長することを阻害するものだと思います。
知らないから、知りたいから人は学び、知ろうとするものですから。
せっかくなので、百人一首で一番好きな歌をひとつ。
ひさかたの 光のどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ (紀友則)