のりりんの京都日和

京都府在住ののりりんの徒然ブログ

ハプスブルク

noririn_06102010-01-20

京都国立博物館で開催されている『The ハプスブルク』展。
年始から近鉄京都駅でも大々的に広告が掲載されていました。
西洋絵画ではフランシスコ・デ・ゴヤが大好きなのりりんですが、宮廷画家の先輩としてゴヤに多大な影響を与えたのがディエゴ・ベラスケスという画家。
そのベラスケスの作品であり、今回の展覧会の目玉のひとつ「白衣の王女 マルガリータテレサ」をみたくて展覧会に行くことにしました☆

春を思わせる暖かないい天気です♪
それにしても久しぶりの美術鑑賞w。
ヨメを誘ってもいつも「興味ない、つまんない」とのつれない返事(−−;)
構図のとり方とか、写真撮影にも参考になると思うのになぁ…
開門の9:30の少し前に博物館に着きましたが、すでに少し行列ができています。
やっぱり人気の展覧会のようです。
平日に来ることにしてよかった☆

双頭の鷲の家紋で知られるハプスブルク家は旧オーストリア帝国の王家です。
オーストリア王が神聖ローマ皇帝を兼ね、さらにスペイン国王をも兼ねる中世末期、宗教改革の時代がその全盛期でした。
絵画だけでなく芸術全般を推奨し多くの芸術家のパトロンとして芸術史に足跡を残しました。
フランス革命時のフランス王妃だったマリー・アントワネットハプスブルク家出身であり、フランスに嫁入りする前、ウィーン宮廷で4歳のモーツァルトが彼女にプロポーズしたというのはあまりに有名なお話。
ちなみに今回の展覧会のもうひとつの目玉作品『11歳の女帝 マリア・テレジア』のマリア・テレジアがアントワネットのお母さんです。
激動の近世ヨーロッパ史の真っ只中の人々。
肖像画が多い展覧会なのでそういった歴史背景も念頭においてみるのもより深みが増すというもの…でしょうかw。


まずは明治天皇オーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ1世に送ったという世界初公開の画帖と蒔絵棚の展示、当時の日本の風俗などが描かれています。
続いてイタリア絵画とスペイン絵画、主に宗教画です。
おや、みおぼえのあるタッチと思ったらゴヤの絵もありますね☆
男王の肖像画ですが、その風貌・表情にその人の内面をも描くといわれるゴヤらしい絵です。

さらに進むと中央室、美しい肖像画
みたかったマルガリータテレサ王女。
ベラスケスはこの愛らしい王女の肖像を3点描いていますが、展示されているのはそのうちの一番基本となる画。
ラス・メニーナス(女官たち)』では同じテレサ王女を描いていますが、加えて彼女の周りの人々を遊び心たっぷりに配したことで、肖像画であって肖像画でない、いや肖像画の枠を超えた彼の最高傑作。
展示されている絵の王女の表情も少々緊張気味の表情が七五三の記念撮影の女の子みたいで愛らしい☆
もう1点ベラスケスの作品『皇太子フェリペ・プロスペロ』幼くして急逝した愛らしい幼子の表情が寂しげでもあります。
さらに絶世の美女として知られる『オーストリア皇妃エリザベート』。
何もいうことはありません、美しすぎます☆
絵の前でしばしみとれてフリ−ズw。
さらに前述の『11歳の女帝 マリア・テレジア』。
映画『アマデウス』にも登場するモーツァルトパトロン、ヨーゼフ2世やマリー・アントワネットの母であり、斜陽のオーストリアをその外交手腕で切り盛りした歴史上もっとも賢明な女性のひとりだと個人的に思います。
そのイメージにぴったりハマる、幼いながらも美しい中にも聡明なまなざしが描かれています。


さらに進むとドイツ絵画、フランドル・オランダ絵画。
オランダといえばアニメ『フランダースの犬』で有名なルーベンスレンブラントといった巨匠たち。
ルーベンスの『悔悛のマグダラのマリアと姉マルタ』動と静の女性2人が印象的です。
最後にオーストリア皇帝たちが愛用した食器などの工芸品の展示です。


いやいや至福の時間。
これだけ巨匠の作品が一堂に会する展覧会も珍しいかもしれません
マルガリータ王女やエリザベート王妃など4点の絵はがきを購入、その余韻を楽しみました☆

さて、ここからは先日購入したレンズの試し撮りも兼ねて博物館周辺をぶらっと散策♪
博物館の庭園をロダンの『考える人』中心に撮影♪
さらに向かいの三十三間堂
極私的に京都で一番仏像が好きなお寺のひとつ。
さらに博物館の裏手、豊国神社方広寺
撮影した感触としては、新しいレンズはオートフォーカスも軽快でかなり良好☆
普通の風景写真では絞り開放で撮影することは少ないのでf2.8という明るさはそれほど必要ない気もしますが、今後ライトアップやストロボ撮影などで威力を発揮するでしょう☆


帰りはお約束のラーメンw。
国道1号線と外環状線の横大路交差点近くの「弁慶ラーメン」で「弁慶ラーメン肉増し」濃厚とんこつ醤油味に薄切りチャーシューがたっぷり、中太で少々ちぢれた麺が(^▽^)ウマー☆


午後には帰宅したというのに、まぁ長文になっちゃいましたw。
歴史ある美しい美術品を鑑賞してラーメンを食べてるのがボクにとって最高の楽しみなんですね、やっぱり(^^)