のりりんの京都日和

京都府在住ののりりんの徒然ブログ

季節の花と国宝と

29、30日とまた連休です。
元々雨、くもりみたいな天気予報でしたが、2日ほど前から両日とも晴れる予報に。
…ホント最近の天気予報はアテにならんなぁ(^^;)
どちらかというと30日の方が天気がイイみたいだけど、10月はじめは日勤、早起きの必要があるので、きょう29日におでかけしよう♪
…でもどこに?
例年より少し早めに咲きはじめた彼岸花の旬を逸し、コスモスにはまだ早い感。
そういう時は国宝建造物巡りがイイですね☆

というわけで向かったのは綾部。
写真撮影できる京都の国宝建造物で唯一まだ参拝したことのない光明寺
長岡京市にも光明寺というお寺がありますがそれではありません。ややこしやw。
ウチからけっこう距離がありますが、京都縦貫道でびゅ~っと行けば2時間ほどで到着できます。
しかし山奥ですね~。
光明寺聖徳太子の創建といわれる古刹で、境内の二王門が国宝に指定されています。
二王門は鎌倉時代の建造物ですが、ほかの堂宇は2度ほど兵火に焼かれており、その中で残っている貴重なものだそうです。
到着して、駐車場から石段を上れば本堂、参道を下ると二王門があります。
途中あやしく上下に動く物体がいくつも…!?
…と思ったら、朝食中のシカさんたちがボクに気付いて逃げ去った姿でした(^^;)
それほど山深い境内、さすが観音霊場w。

光明寺境内からの眺め

そんな中に真新しい丹塗りの二王門。
平成30年から3年にわたって修復工事があったそうです。
中世から残る二重門は極めて稀少で、さらに戦後間もない昭和25年に解体修理された際に明確に建築年代が判明した点も貴重とのこと。
阿吽の仁王像も真っ赤ですw。

光明寺二王門
光明寺二王門、金剛力士像(吽形)

ご本尊の千手観音さまは秘仏で33年に1度ご開帳されるそうですが、本堂の中を覗いてみても真っ暗で厨子すらみえませんw。
ちなみに本堂は江戸時代、天保年間の再建だそうです。
緑深い境内はボク以外に参拝客どころか人の気配もなくとても静か。
シカさんたちは・・・もういないかw。

光明寺本堂


さて、この後はどこに行こうかな?
特に考えてなかったんだけど…
せっかく綾部まで来たんだから、もっと「森の京都」を堪能しようということで、美山に向かいました。
綾部からクルマで山間部を走って1時間ほど。
到着したのは10時半くらい。
かやぶきの里に入る少し前にトイレ休憩もかねて「道の駅 美山 ふれあい広場」でいっぷく。
美山牛乳のソフトクリームを買い食い(^ー^)ウマ~♪
で、かやぶきの里に到着。
まず迎えてくれたのは一面真っ白のそばの花☆
先日の福井であまりしっかり撮影できなかったのでこれはうれしい♪
そしてそば畑の脇には真っ赤な彼岸花、まだまだキレイに咲いていてこれまたうれしい☆

美山かやぶきの里、そば畑
彼岸花

実は美山のかやぶきの里、訪れるのは初めてです。
数年前に白川郷に行きましたが、それとはまた違った風情がありますね☆
あちらは完全に観光地って感じでかやぶき屋根の建物がそのままカフェとか土産物屋さんとかになってるものばかり立ち並んでましたが、美山は普通に人が暮らしてる雰囲気です。
もちろんお店なんかに改造されてるものもありますが、軒や脇の畑で普通に住民のみなさんが農作業をされてたりして。
そしてそば畑や彼岸花だけでなくこの季節のお花が満載♪
コスモスに秋明菊に秋海棠、そしてフジバカマも咲きはじめで花いっぱい☆
…アサギマダラはまだですねw。
かやぶき屋根の民家をバックに撮るのは…ちょっとむずかしい(^^;)

かやぶき屋根とコスモス
かやぶき屋根と秋明菊

そんな感じで撮影してたらもうお昼時。
さすがに美山にラーメン屋さんはないし、せっかくそば畑で花をめでたので、かやぶき屋根の「お食事処 きたむら」でこの時期限定の「もりそば」に天ぷら盛り合わせを添えて。
いい香りのそばに旬の野菜と鶏の天ぷらがたまりません(^▽^)ウマウマ~☆

もりそば & 天ぷら盛り合わせ@お食事処きたむら

ここでもう帰ってもいいかな~と思ったんですが、せっかく遠くまで来たのにもったいない気がしてきました。
どうせなら前回の福井散策の続きをしよう♪
向かったのは小浜市明通寺
福井県には国宝建造物が2つ、その2つともこの明通寺の建造物です。
雪深い地域なのによく残っていましたね☆
ちなみに北陸地方の他県の国宝はというと、富山に3件、新潟、石川はゼロです。
美山からまた1時間ほどクルマを走らせて到着。
杉の木立のの奥の山門がいい雰囲気です♪
門をくぐると右手に客殿がありますが「お帰り道」とあるのであとで行くとしてw。
まっすぐ進むと急な石段と緩やかな坂を交えた石段の2ルート。
その先に本堂がみえてきて、山門同様いい雰囲気♪

木立の奥の山門
石段の先に本堂

明通寺は初代征夷大将軍坂上田村麻呂蝦夷討伐後にその蝦夷を慰めるために建てたといわれています。
京都の清水寺と同じようなお寺なんですね☆
境内の本堂と三重塔が国宝に指定されています。
ともに質実としたいでたち、檜皮葺の屋根が美しい建物です。
…しかし午後は三重塔が逆光になっちゃうんですね(^^;)
美しい建物なので、機会があったらもう一度午前中に撮影しに来よう。
で、本堂の中に入ると係の人がいろいろ説明してくださいます。
中央にご本尊の薬師如来坐像、左右に日光・月光菩薩…ではなく右に降三世明王、左に深沙大将
いずれも身の丈以上の大きいものです。
そして1m足らずの厳めしい十二神将が左右に6体ずつ、こちらは薬師如来像の周りによくある配置。
しかしこの2つの像は珍しいですね。
五大明王の中でも不動明王ではなくどちらかというとマイナー(失礼!)な降三世明王、しかもこんな大きな像はみたことがありません。
そして深沙(じんじゃ)大将なんて聞いたこともなかった。
ご説明によると玄奘三蔵が天竺に赴いた際に彼を助けた神さまで「西遊記」の沙悟浄のモデルなんだとか。
そういわれると沙悟浄っぽい雰囲気が…気のせいですかね?(^^;)
最後に客殿方面へ。
客殿前は庭園になっていて、大きな桜の樹やつつじやさつきの植え込みがあります。
境内には紅葉の樹も多いので、春や晩秋、季節を変えて参拝するのもよさそうですね☆

明通寺本堂と三重塔
客殿前の庭園

ここまで来ちゃったら海がみたいなぁ。
海に沈む夕日がみたいなぁ。
そう思って海沿いを目指します。
どうせなら三方五湖くらいまで行っちゃおう♪
まだフィルムカメラ使ってた時以来の三方五湖ですが…
夕暮れが近づくにつれて空に雲が多くなってきちゃいました。
特に東~南側の空はほとんどくもり空。
それでも西の空は晴れてるので夕焼けにはなりそうなんですが…
ここまで来る予定じゃなかったしあまり下調べしてなかったこともあって、三方五湖周辺ではいい夕焼けスポットがみつかりませんでした。
三方五湖の景観を楽しむ有料道路「レインボーライン」からだと三方五湖は東側。
あしたもイイ天気らしいからイイ夕焼けになるんじゃないかな~と期待したんですが、残念(^^;)
日暮れ前の風景だけ楽しんできました。
これももっとイイ天気の時にまた改めて撮りたいなぁ☆

三方五湖レインボーライン展望台からの眺め
三方五湖レインボーライン展望台からの眺め

最後に夕食にラーメンw。
小浜まで戻って「こく亭」で「こくチャーシュー」豚骨醤油に背油の濃い口スープに細めの麺、箸で持ち上げるとほろほろくずれるやわらかチャーシューに加えてネギ入れ放題で(^▽^)ウマ~☆

こくチャーシュー@こく亭

というわけで西の空に夕陽をみながら撤収となりました。
真西に陽が沈むこの時期に福井で海に沈む夕焼けをみようと思うと敦賀より東に行った方がいいのかなぁ?
でなければ京都側、丹後半島より西側ってことになりそう(^^;)
まあ、かなり行き当たりばったりで走り回った一日、準備もロクにしてなかったので仕方ないですねw。

今回は特に美山でたくさん花を撮影しました。
R7…ピント合わせづらい(^^;)
ついでに、ファインダーと液晶の明るさの変化につられて明るさが決めにくい(^^;)
晴天ならだいたい絞りやシャッタースピードの数字だけでどのくらいの明るさになるか見当がつくのであまり気にしませんが、ファインダーの調整をもうちょっとやるべきですね。
今後の課題をまた残しちゃったのでありました(^^;)

※更新しました
noririn-0610.hatenablog.com

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