のりりんの京都日和

京都府在住ののりりんの徒然ブログ

賀茂競馬

5月5日は端午の節句
京都では5月に入ると葵祭に関連する様々な祭事が執り行われます。
コロナ禍でことしもメインの15日の路頭の儀が中止になっちゃいましたが、賀茂競馬は催行されるとのこと。
ことしは念願の賀茂競馬をみにいけそうです☆

よいこの徒然草・第四十一段
noririn-0610.hatenablog.com

上は以前自分で『徒然草』の全訳をしていたときの記事(^▽^;)
徒然草の時代は鎌倉時代
賀茂競馬は、宮中の武徳殿で催行されていたものを1093(寛治7)年、堀河天皇の御代に上賀茂神社賀茂競馬会神事として移された、1000年近い歴史を持つ伝統行事です。
徒然草で読んでから、ずっと賀茂競馬をみにいってみたいと思っていました。
これまで5月は葵祭の日を優先してほかにあまり休日が取れませんでしたが、今回はぜひともと思い、葵祭よりこちらを優先して休日を取りました。
ただ、今回ははじめてということもあって、どういう位置からどんな風に撮れるのか、ロケハン的な気持ちで試し撮りしてみようという感じ。
ではいってみましょう♪

まずは朝早めに上賀茂神社に入ります。
有料の観覧席の受付が始まるのは11時半なので、それまでにまずは境内をひと巡り。
境内の芝生の広場に柴と竹で作られた埒(らち)が設置されてます。
10月の笠懸神事も同じ芝生広場で催行されますが、こんな飾りはありませんでしたね~。
コロナ禍で座席も例年より少なく制限されいて、立つこともできないそうなので、この埒が画角に入る前提で考えないといけないかな~?

賀茂競馬催行前の上賀茂神社

そんなことを考えながら、まだまだ時間はあるので摂社・大田神社へ。
数日前に大田の沢の杜若がみごろになっているらしい♪
ちょうど葵祭のタイミングでみごろになっていたことがありましたが、それ以来の参拝です。
もう何年前か忘れましたw。
みごろとの情報から少し日数が経ってるけど大丈夫かな~?

大田の沢の杜若
大田の沢の杜若

思ってた以上によく咲いてて満足満足♪
行き帰りの社家町の風情を楽しみつつ上賀茂神社に戻ります。
最近思うところがあって、京都の普通の街並みの風景の写真を撮りたいな~と思っていたのです♪
それはなぜか、またここで公表できるほどのものになればお知らせしようと思います(^^;)

社家町の街並み

で、上賀茂神社の境内を少し散策。
ことし1月に武射神事を観覧したとき以来の上賀茂神社拝観です(まだ4か月ほどしか経ってないw)。
現在国宝の本殿権殿が特別に拝観できるとのこと。
写真は撮影できませんが、国宝建造物巡りの一環としてこれは拝観せねばなりますまい!
上賀茂神社の本殿・権殿は神社建築の三間社流造の典型例といわれるものでとても美しい建物です。
金銀の狛犬が殿上に鎮座する姿はことしの正月に垣間見た下鴨神社と同じですが、上賀茂神社の特徴は狛犬の後ろの木造の壁に「影狛」と呼ばれる狛犬の絵が描かれている点。
これは下鴨神社にもほかの神社にもない、貴重なものですね☆
そして、その拝観中に賀茂競馬の前のご神事がまさに執り行われており、本殿が開扉される様をみることができました。
雅楽の演奏の中「ぎぎぃ~」という扉を開ける音まで音曲的です。

上賀茂神社楼門

ここまでで時刻は10時半。
あと1時間ほどで観覧席に入れますが、馬場の西側にしようか東側にしようか迷いますね~。
西側の観覧席は日差しを避けられるテントがありますが、馬を流し撮りしようと思うと絶対にテントの柱がジャマになる。
東側から撮るとそれなりに自由度はありそうだけど、背景に東側のテントが入っちゃう。
まあ、今回はロケハンのつもりだから一般的な東側の観覧席に入ろう。
場所を決めたら昼食。
歩いて行けるお店、どっかあったっけ?と思いながら神社の近所をぶらぶら。
門前のお好み焼き屋さん「しんぶ」に入ることにしました。
なんかかわいいおばあちゃんがお孫さんらしき若者とてんてこ舞いの忙しさの中で焼いてくれます(^▽^)ウマウマ~♪
でも「しんぶ」ってどういう意味?と忙しそうなおばあちゃんにきいてみましたが「屋号というだけで意味は知らない。100年続いてる店だけど」とのことでした。
漢字もないらしいんですが、神社の門前らしく「神武」とか「神舞」なんて字が似合いそうですね♪

お好み焼き・ミックス@お好み焼き しんぶ

午後2時すぎ、いよいよ賀茂競馬のはじまりです。
JRAの競馬とは違ってゲートもなく、2頭立てで2頭同時ではなく先に1頭(左方)、続いてもう1頭(右方)がスタートを切って、その差が縮まるかどうかで勝敗を決します。
東側の馬場の一番奥ののところで撮影して可能な限り正面にみえるようにと考えて、かつできるだけ2頭入るように撮影しますが、やはり埒がフレームに入っちゃって難しいですね。
もうトリミング前提で撮ることにしよう。

賀茂競馬
賀茂競馬
賀茂競馬

全部で10頭、5回の疾走でしたが、そのうち2回は埒の手前側ギリギリを走ってきたので馬体の半分くらい埒でみえなくなっちゃいました。
ぶっちゃけどっちが勝ったかはよくわかりませんし、あまり気になりませんw。
この賀茂競馬で走った馬と騎手「乗尻」は葵祭の路頭の儀にも巡行列の先頭で参加して、、巡行後の走馬の儀でも走ります。
1頭ずつ走る走馬の儀は何度も撮影してますが、2頭立てだとやはり撮影が難しいですね~。
でも、だからこそ撮りがある☆
そんなこんなで賀茂競馬は1時間程の催行で終了、帰路に就いたのでありました。

何しろはじめてだったものでなかなか勝手がわからず、馬場で執り行われる儀式等をロクに撮影できませんでした(^^;)
来年以降はもう少し段取りよく立ち回ってみたいものです。
それでも暑すぎるくらいの絶好の快晴、コロナ禍で中止続きの行事モノを撮影できて、とっても楽しかった☆
5月5日はこの賀茂競馬のほかにも藤森神社駈馬神事もある、来年以降もこの日は休み取っとくかなw。