のりりんの京都日和

京都府在住ののりりんの徒然ブログ

京里山桜

前の3連休でやらかしちゃいました(^^;)
2日目にカメラのバッテリー切れで撤収して3日目にその続きでライトアップ桜を撮影したんですが…
あとになって知ったのが3日目の4月6日、滋賀・彦根城さくら満開の一報。
4月3日に開花と聞いていたのに、たっ3日で満開って(ーー;)
これじゃ次の休みでは遅すぎる。
去年からの「滋賀の年」の締めくくりが…
しかもその次の休みのあたりからしばらく雨の予報。
運を使い果たしたか、桜の後半戦は強制的に終了か…

そう思ってたきょう4月11日の天気は予報が覆って晴れ♪
さすがのりりん、晴れオトコ!
…あいかわらず気持ち悪いくらいw。
彦根城はあきらめるとして、どこに桜をみにいこう?
仁和寺御室桜半木の道の紅枝垂れ桜がそろそろみごろとのこと。
雨宝院のさくらも満開だとか。
これら全部周るのはキツいかもしれないけど、なんとか行けそうな気も。
えっ?京北町常照皇寺のさくらもみごろですって?
仁和寺から周山街道を北上して京北町、取って返して京都市街地のさくら…
いやいやいや、さすがにちょっとムチャでしょうw。

にしても、京北町へは長らく行ってないですね~。
前に行ったの何年前だっけ?
このブログに記事がないってことは2009年より前のことですね(^^;)
デジカメを使うようになって「京都の写真を撮る!」と思い立ったのが18年くらい前で、その際に徹底的に京都のさくらを追いかけたことがあります。
名のあるさくらを追いかけ、さらに早咲きから遅咲きまでどれくらいの期間京都でさくらを楽しむことができるか?みたいなw。
その終盤に京北町、常照皇寺の九重桜を撮影しに行きました。
写真も残ってないし、ブログ記事もありませんが、たぶんそれ以来。
京北町京都市編入されて1~3年以内じゃないかと思います(2005年京都市右京区編入)。
しかも常照皇寺以外を散策した記憶はありません。
京北町にはほかにさくらの名所はないのかな?
調べてみると、出るわ出るわw。
北桜百選」なんて京北町だけで選べるくらいたくさんあるそうです。
ならば、その京北町のさくらを行けるところまで行って、時間があれば京都市街に戻ってくるという計画にしましょう☆

また早起きの休日、夜明けごろに出発して京北町へ。
京都市街を突っ走って国道162号線、通称「周山街道」を北上します。
仁和寺をかすめて高雄三山となじみの道ですが、とりあえずそれらはスルーw。
京北町の道の駅「ウッディ京北」に到着したのは7時前、およそ1時間半の道のりです。
京都市街地からなら1時間ほどですね。
トイレ休憩を入れて、最初に向かったのは「京北桜百選」随一といわれる鯉が淵吊り橋の桜です。
弓削川にかかる吊り橋の脇にある大きな枝垂れ桜。
谷あいの道沿いに突如現れる枝垂れ桜の巨木と、その先にある吊り橋。
朝日を浴びて、山林をバックにそびえる枝垂れ桜はちょうど満開☆
すごい!
吊り橋の先は…これと言って特に何もありません(^^;)
古民家があるだけ。

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鯉ヶ淵吊り橋の桜
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鯉ヶ淵吊り橋の桜

続いては出逢い桜
郷社・八幡宮社の鳥居の奥にそびえる大きな枝垂桜で、この桜の下に集う人の縁を結ぶので「出逢い桜」と呼ばれています。
京都市内で最大ともいわれる枝垂桜だそうです。
こちらもみごとに満開☆

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出逢い桜

「出逢い桜」から2、3分ほど歩くと祇園の夜桜の子桜があります。
祇園の夜桜』すなわち円山公園の枝垂れ桜の子桜で、桜守の15代佐野藤右衛門によって植樹されたんだとか。
普通の民家の庭先に咲く紅枝垂れ桜、円山公園のものより色が濃い気がしますね。
てか、円山公園の枝垂れ桜って紅枝垂れだったっけ?
咲き具合は七分といった感じでみごろでした☆

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祇園の夜桜』の子桜
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祇園の夜桜』の子桜

ここまで3つ京北町の路傍にそびえるさくらの樹々をみて、どれも負けず劣らずとってもみごとなさくらなんですが、惜しむらくは周りに電線が多くって写真が撮りづらい。
もうちょっと整備して電線の地中化なんかを進めてもらいたいものですね(^^;)
で、朝も8時を過ぎて、お寺の参拝もできる時間が近づいてきました。
常照皇寺に向かいます。
南北朝時代北朝初代天皇光厳上皇が出家し、丹波山国庄を訪れた際にその地にあった成就寺という無住の寺を改めて開創したのが常照皇寺のはじまりです。
前述の九重桜や、京都御所から枝分けされたという左近の桜などで有名なさくらの名所でもあります。
開門の30分前くらいに到着したので、境内拝観の前に門前の紅枝垂れ桜を撮影。
前に来た時はまだ若い樹だったのが結構な大きさになってますね~♪
幹の太さも高さも倍くらいの大きさになった印象で、時の流れを感じます(^^;)

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常照皇寺門前の紅枝垂れ桜

ここまでのさくら散策ではボク以外にさくらにカメラを向ける人はみませんでしたが、さすが名所だけあってここには数人カメラを持った参拝客がいて開門を待ってるので、9時より少々早めに開門していただけました。
まずは方丈内を拝観、庭園と名だたるさくらの樹々を建物の中から鑑賞します。
天然記念物にも指定されている九重桜は2本の子桜とともに満開から少し葉が出てきていますね。
左近の桜は満開☆
もう1本、御車返しの桜はまだ咲きはじめでした。
続いて庭に降りてさくらの樹々の間の石畳を歩きます。
さくらの樹に包まれるような庭園、時折吹く風に花吹雪。
一刻千金の美しさです☆

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常照皇寺の桜
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九重桜(親樹)
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左近の桜
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御車返しの桜(咲きはじめ)
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常照皇寺の桜

お次は福徳寺
和銅4年(711年)聖武天皇の勅願で行基によって創建された古刹ですが戦国時代に一度廃絶し、現在の建物は江戸時代以降に再興されたものです。
このお寺の境内にあるのがかすみ桜と呼ばれるヒガンシダレの巨樹。
380年前に植えられたとの伝説があるそうです。
淡い桜色が満開で、紅枝垂れ桜とも違ってまたいい☆
しゃがんで這いつくばってみあげて撮影。
美しい桜にみとれてあとずさりしてたら、つまずいて尻もちついちゃいました(^▽^;)
ほかに参拝客がいれば恥ずかしいところですが、ボク以外は誰もおらず。
美しい枝垂れ桜をひとり占めして楽しみました。
かすみ桜だけでなく、境内には大きな桜の樹がいくつもあり、いずれもみごろでした♪
事前に連絡しておけば堂内の重要文化財の木造薬師如来坐像等を拝観できるそうなんですが、それはまたの機会に(^^;)

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福徳寺のかすみ桜
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福徳寺のかすみ桜
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かすみ桜と庭園

まだまだ行きましょう、宝泉寺
平安末期、荒廃していた高雄・神護寺を中興した文覚上人により創建されたという古刹です。
再興された神護寺山内に文覚上人が設けた宝泉院という塔頭寺院南北朝時代にこの地に移設され、その際に寺号も宝泉寺と改められたそうです。
ちなみに現在は仁和寺の傘下の真言宗のお寺になっているとのこと。
真新しい朱塗りの門をくぐると大きな紅枝垂れ桜が七分咲きくらいの咲き具合☆
となりに山茱萸、足元には水仙と、ことしみられなかった早春の花々がまだ残ってる♪
この花がこのお寺の名物なのかな~と思ったら、「さくら苑はこちら」とかかれた立て札。
その立て札をたよりに進むと、お堂の脇のものより大きな紅枝垂れ桜がさらに3本ほど。
お寺の裏手の斜面を庭園化する作業が進められているらしく、新しい樹もたくさん植えられていました。
今後さらにさくらの名所として発展することでしょう☆
たくさんのさくらの樹がある中で、ひときわ紅色が濃い、でも枝垂れじゃない樹をみつけました。
開花時期的に陽光桜とも違う気がするんだけど、どういうさくらの樹なのかな?
庭園内にあるよもぎ餅とさんしょ味噌の売店のおばあちゃんにうかがうと、前の住職の奥さんのお墓に植えられた樹で、府立植物園の方に調べてもらったら「楊貴妃」といわれたそうです。
楊貴妃」って札のかかった樹を京都でみた記憶がありますが、八重でもう少し淡い色だったような…
まあ、植物園の方が言うんだから間違いないでしょうw。
鮮やかな色が青空にはえてまさに楊貴妃のように美しい花ですね☆

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宝泉寺の紅枝垂れ桜
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宝泉寺の紅枝垂れ桜
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楊貴妃

これで今回京北町で調べたさくらはコンプリートしました。
あとひとつ、黒田百年桜というのがあるらしい。
なんでもひとつの樹に一重咲きと八重咲きの花が入り混じって咲くそうなんですが、まだつぼみとのこと(^^;)
ことしはムリでもまたみてみたいなぁ♪
それにしても京北町のさくらはすごい☆
西に東に走ってる道すがらにもたくさんさくらがあって、しかも京都市街地から1週間ほど時間をさかのぼってしまったかのようにみごとに満開の樹ばかり!
特に紅枝垂れ桜はあと数日はみごろが続きそうな気配です。
ことしこれまでにさくらを見逃した!という方はぜひ京北町に行ってみてくださいw。

お昼は京北町名物「キャプテンラーメン」で「いのししチャーシューメンいの鹿餃子第一旭やラーメン藤に似たあっさり鶏ガラしょう油味のスープに豚よりヘルシーでコレステロールを抑える効果があるといういのししバラのチャーシューが(^▽^)/ウマウマ~☆
餃子も猪肉と鹿肉、地元の野菜で作られているそうで、ジビエ満喫でした♪

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いのししチャーシューメン&いの鹿餃子@キャプテンラーメン

京北町に向かう時から高雄近辺にさしかかったら撮っておこうと思ってたのが高雄三山・西明寺の山の斜面。
さくらとつつじのピンク色で山が覆われるこの風景をみるのも久しぶりだ♪
ん~、絶景かな☆

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さくらとつつじで覆われる山

高雄のお寺には参拝せず、周山街道京都市街に戻りますが、このあたりで西の空から薄雲が広がりはじめました。
仁和寺はおととし参拝した時と同等以上のコンディションなら参拝しようかな~と思ってましたが、これでは難しいですね(^^;)
さくらといえば青空、花といえば日射しの下で撮るのが大好きなのりりん、きょうはこれにて撤収することにしました。

あす以降天気があまりよくないようなので、ことしのさくらはこれで終了となりそうです。
残念ですが、もともときょうも雨の予報だったのがここまで運良く晴れてくれたんだから、あんまり欲張ってはいけませんね。
きょうの晴れに感謝です☆
毎年「しづ心なく」さくらシーズンを駆け回るのりりん、ことしは引越し作業で3月後半に散策に出られなかった反動で、特に4月にバタバタしちゃいました(^^;)
さくらのシーズンから、新緑と百花繚乱の季節へ。
じっとしてられない、落ち着きのない生活(性格?)はキリがないのでしたw。