のりりんの京都日和

京都府在住ののりりんの徒然ブログ

武射神事

京都の祭事を撮るっ!
年始にそう目標を掲げて、きょう。
上賀茂神社の恒例行事、武射神事を撮りに行ってまいりました。

だいたい境内のどこで執り行われるかをまず確認。
Web上で事前に過去の写真をみたところ、それほど多くの見物客がおしよせる行事ではなさそう。
10時半からはじまるとのことで、少し早めに行って見物客の様子をみながら先に神社の参拝をしておこうと計画しました。

朝8時ごろ上賀茂神社到着。
一の鳥居より外側にもうひとつ鳥居が新設されてますね☆
そのあたりの道路や歩道が新たに整備される計画だそうです。
一の鳥居が二の鳥居になって、二の鳥居が三の鳥居になるのかな?ややこしやw。
で、鳥居をくぐると広い芝生の広場が真っ白。
雪ではなく霜が降りてます。
キンと冷え込んだイイ天気の朝、身の引き締まる思いがする境内です。
朝早いおかげで参拝客もまだ少なく、今のうちにと境内を撮影♪
檜皮葺の社殿にも霜がおりてていい風情です。

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上賀茂神社・白い境内
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上賀茂神社楼門

境内をぐるり一周、参拝客も少ないので神事撮影のための場所取りはせずに開始1時間前くらいに戻ればいいかな?
そう考えてクルマで小休止。
9時半ごろ戻ると予想通り、少しずつ見物客が集まりだしていました。
10時半から神事参加者の本殿でのお祓い等の神事、表に出てこられたのは11時すぎ。
武射神事は平安時代に宮中の小正月に行われていた「射礼」と呼ばれる魔除けの行事が始まりとされています。
たまたま今回は日曜ですが、毎年1月16日と日付が固定された行事です。
馬に乗って矢を射る「騎射」に対して馬に乗らない徒歩での「歩射」が転じて「武射」とのことです。
始まるころにはけっこうな混雑になってきました(^^;)

最初に神職による鏑矢の射的。
鏑矢の音で射場を清めるために行われます。
続いて丹塗り矢による射的が執り行われます。
魔除けの霊力を持つ丹塗りの矢で裏に「鬼」とかかれた的を射て、鬼を退治し邪気を祓います。
丹塗り矢といえば、下鴨神社玉依姫命が丹塗り矢を拾って部屋に置いておいたらご懐妊したという神話があります。
そして生まれたのが上賀茂神社賀茂別雷神さま。
丹塗り矢は上賀茂神社の神さまのお父上ということになりますかねw。

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鏑矢の射的
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丹塗り矢の射的

最後に小笠原流近畿菱友会による「百手式」が奉納されます。
小笠原流鎌倉時代から続く弓馬術礼法の流儀で、特に流鏑馬神事などで広く知られています。
上賀茂神社では笠懸神事の際にも弓馬術を披露されますね☆
もともとは10人×5組が2回の射的で計100回ホントに的を射たそうです。
今は少し簡略化されて6人が3組、うち1組が女性の組です。
先頭から後尾、少しずつタイミングをずらして五月雨式に射る仕儀が流れるようで美しく厳かです。

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百手式
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百手式
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百手式

ところで、今回が新しく購入したCANONの70-200 f4レンズによる初の撮影となりました。
軽量で扱いやすく、オートフォーカスも軽快で早いので今後のこうした祭事等の撮影に活躍してくれることでしょう♪

帰りに北山通り、久しぶりにわが母校の近所にある「ラーメンタンポポ」で「チャーシューメン」鶏ガラ醤油スープに背油・一味という銀閣寺系の老舗、チャーシューが知らないうちに厚切りに進化してました(^▽^)ウマウマ~☆

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チャーシューメン@ラーメンタンポポ

晴天の中、正月らしい雅で厳かな神事を拝観できて、新年からいいことありそうな気分になれました♪
上賀茂神社の神さまはこうした武芸や馬術の見物が好きだそうで、1年を通してそうした武芸奉納の神事がいくつか執り行われます。
前述の笠懸神事のほか徒然草にも記載のある賀茂競馬もあります。
できればことしこの両方の祭事も拝観したいものです♪
特に賀茂競馬はまだ一度も拝観してないのでみてみたいなぁ☆