のりりんの京都日和

京都府在住ののりりんの徒然ブログ

吉野へ

ころころ変わる秋の天候にどうなることかと心配してましたが、きょうは日中はイイ天気になるとのこと。
ことしの秋の奈良散策を締めくくる気で、吉野に行きました♪

奈良の秋花から紅葉と国宝建造物を追い求めて走り回ってきたこの秋。
残りわずかの国宝建造物を拝観すべく、行きたいと思ってた場所が2つ。
ひとつは葛城、當麻寺
関西花の寺を巡った際に参拝したことがあります。
もうひとつが吉野、金峯山寺
きのう當麻寺、きょう吉野の予定で考えていたんですが、きのうは天候の都合で當麻寺を取りやめにしました。
で、きょうどっちに行こうか思案して、未踏の吉野に行くことにしたというわけです。
當麻寺は今月末、行けたら行こうと思います。

京都から吉野へは…以前なら3時間くらいはかかると思ってましたが、そこかしこに高速道路ができて、意外とそんなに時間もかからず行くことができます。
第二京阪から近畿道南阪奈道路と高速を乗り継いで、橿原あたりまで1時間足らず。
橿原から吉野までは1時間弱。
合計2時間足らずで到着です。
便利になったものです♪
近鉄吉野駅近くから出てるロープウェイで吉野山を上っていこうと計画してたのですが、駐車場がイマイチよくわからん。
じゃあそのままクルマで上っちゃえw。
行きついたのは参拝しようと思ってた如意輪寺の駐車場。
そこから如意輪寺など全部すっ飛ばして金峯山寺まで行って戻ってくる、と。
しかし…
遠くに金峯山寺蔵王堂のものらしき大きな屋根がみえてますが、けっこう距離があるようにみえます。
もつのか、体力?
30分ほど歩いて到着しました金峯山寺蔵王
石段を上ったらいきなりお堂が出現しました。
ロープウェイからだと北側から入ることになりますが、南側から入るとお堂は南を向いているのでいきなり蔵王堂ということになるんですね☆

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金峯山寺蔵王

巨大な国宝の堂宇は今月末まで秘仏ご開帳中。
これまた巨大な蔵王権現三体。
圧倒される迫力です。
役行者による創建という金峯山寺修験道の総本山。
柔和な仏さまより厳めしい蔵王権現不動明王、四天王が似合う気がします。
愛染堂愛染明王も厳めしい。
堂の脇の石段を下りて、蔵王堂の裏手に進んでいくともうひとつの国宝・仁王門…は、修復工事中。
な~んだって~!?
これは残念(^^;)
修復が終わったらまた来なくちゃいけませんね。
さらに門前街が続くなだらかな坂を下って進むと(まがね)鳥居、さらに進んで黒門
ここまでが金峯山寺の域内ということになります。
黒門の脇のお店のおばちゃんが「金峯山寺の正面は南側だと思うの。この黒門は裏口になるはずよね」と教えてくださいました。
蔵王堂は南面していますが仁王門から銅鳥居、黒門は北向き。
確かに不思議な並びではあります。
蔵王堂の方に引き返して、南朝四帝と忠臣を祀る南朝妙法殿
昭和33年と新しい建造物ですが、六角の三重塔は不思議な美しさがあります。
さらに仏舎利宝殿
こちらも新しく、昭和42年にインド政府から贈呈された仏舎利が納められています。
その先に脳天大神とあります。
首から上の病平癒にご利益があるのだとか。
思いっきり下りの石段が延々続いています。
行ったらこれを戻ってくるのか…(^^;)
少したじろぎましたが、ままよ!
ずんずん下って行くと、神仏習合の風変わりなお堂。
狛犬ならぬ狛カエルw。
ふうふう言いながら来た石段を上ってふり出しに戻る、と。
新旧いろんなお堂があっておもしろいですね☆

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金峯山寺南朝妙法殿
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仏舎利宝殿
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脳天大神龍王殿

続いては吉水神社
天武天皇時代に建てられた修験道の僧坊でしたが、南朝の皇居が置かれ、明治期に神仏分離が行われて神社になったそうです。
一目千本といわれる吉野桜を一望できる場所がありますが、今は秋、桜の葉もすべて散っています。
桜の咲くころはさぞや絶景でしょうね~☆

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(春ならば)一目千本の絶景

とりあえず拝殿に向かって二礼二拍手一礼…え?二礼「十七拍手」一礼がこの神社の作法ですって?
そうですか、やりましょう!
最近柏手を打つときは可能な限りいい音が出るように打つよう心がけていますw。
で、書院を参拝しようと受付に行くと、神職さんに「いい柏手でしたね」とおほめにあずかりました。
しっかりみて(聞いて?)らっしゃったんですか~(^^;)
神職さんの話では、本来二拍手は省略形で、もともとは神さまの数だけたくさん打つものだったとのこと。
二拍手は神さまの生みの親イザナギイザナミの二柱の分なのだとか。
そういえば、10月に行った出雲大社や宇佐八幡では四拍手。
なかなか興味深いものです♪
で、拝観した書院は最古の書院造建築で貴重なものです。
書院造というと京都の銀閣慈照寺東求堂(国宝)で完成をみた日本家屋の原型ですね。
あ、庭園の紅葉の向こうに蔵王堂の屋根がみえます。
みごとな借景ですね☆

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吉水神社書院
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蔵王堂の借景

後半につづく。