のりりんの京都日和

京都府在住ののりりんの徒然ブログ

京の冬の旅、久しぶり

12月の前半から年を越して今まで、連休というものが全くありませんでした(^^;)
例年そうなんですが、今の部署は12月から2月に勤務が立て込むことが多くって。
1日だけ休みだと、その間に色々やっておかなくっちゃいけないことがあったりして「写真を撮りに行こう♪」とならないんですよね~。

で、久しぶりの連休。
心が荒んでいるのか、石庭や襖絵なんかをみにいきたいという衝動にかられました。
どこに行こうか考えてたら、そういえば「京の冬の旅・非公開文化財特別公開」の最中だということに気づきました。
こりゃちょうどいい、久しぶりに行ってみよう♪

向かったのは妙心寺
3つの塔頭寺院が特別公開中で、いずれも襖絵が楽しめるとのこと。
広大な境内を少し散策してから、まず向かったのは天球院
姫路城を建てた池田輝政の妹・天久院が創建した塔頭寺院です。
狩野永徳の後継者と目される狩野派の大家・狩野山楽の生誕460年を記念しての公開だそうです。
山門をくぐって、建物の入り口付近に蝋梅が満開。
冬の日差しに黄色く輝く花びらに春を感じさせてくれる香りです。
石庭・襖絵が目当てなのに参拝前にしばし足をとめて花を楽しみました♪

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ろうばい@妙心寺天球院
で、天球院方丈には山楽の絢爛豪華な金地障壁画「竹虎図」「梅に遊禽図」「籬草花図」が納められています。
今みられるのは、なんでもものすごいデジカメで撮影してプリントアウトしたレプリカなんだとか。
大学生らしきガイドのお兄さんが一生懸命案内してくれました。
「竹虎図」の虎の表情がネコっぽくってかわいい♪
いずれも見事な襖絵でした☆

続いて、麟祥院
だいぶ前に参拝したことがある、春日局が三代将軍家光の菩提を弔うために創建した塔頭寺院です。
8年ぶりの公開ということで、きっとその時に参拝したんでしょうw。
こちらは海北友雪水墨画雲龍」などをみることができます。
じっくりみてると絵をかく筆跡がまるで書のように迷いなくズバッとかかれているんですよね。
その勢いがあるからこその迫力の龍。
最初から巨大な絵の大きさ・形がイメージできているのかな?
すごいなぁ☆

そして龍泉菴
妙心寺の中でも屈指の広さを持つ塔頭寺院妙心寺四派のひとつ「龍泉派」の本菴です。
坪庭や石庭にはまだ雪が残っています。
雪が降ったのっていつだったっけ?
冬の石庭は影が長く趣があって好きなんですが、さらに雪が残っているのをみられたのはラッキーでした♪
障壁画は新しく、1999年に日本画家・由里本出(ゆりもといずる)によって描かれた彩り豊かな襖絵が納められています。
菩提樹や沙羅の大樹の枝葉、根が方丈の和の室内をぐるりと包むような、不思議な美しさ。
博物館に額に入って掲げられた絵画もいいですが、こういうのもいいなぁ♪
ほかにも寺宝の狩野探幽観音・龍虎図」や長谷川等伯枯木猿猴」などもみられて、そこいらの博物館・美術館顔負けの眼福でした☆

3つの塔頭で襖絵・石庭を堪能したあと、法堂の龍さんにも会っていこうかと思いましたがやめにして、「京の冬の旅」恒例、3つ廻ったらちょっと一服。
花園会館でお抹茶とお茶菓子をいただきほっこり♪

帰りは妙心寺通り沿いにあるラーメン店「麺屋MIYAKO」で「あっさりチャーシューメン・からあげセット」ほんのりダシが香るやさしいお味のスープに中太ちぢれ麺、しゃぶしゃぶのような薄切りチャーシューもやわらかで(^▽^)ウマウマ~☆

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あっさりチャーシューメン・からあげセット@麺屋MIYAKO

たくさんの美術品に石庭をみられて当初の目的達成の一日だったのでした♪
2月に入ったら早々に節分で連休をいただいています。
またいつもの八坂神社で(^ー^)