のりりんの京都日和

京都府在住ののりりんの徒然ブログ

ミステリースポットめぐり

noririn_06102012-10-06

朝から薄曇の空模様。
花かミステリーかと迷っていたきょうのお休みはミステリースポットめぐりに決定☆

本を購入して一番気になったスポット、それが洛北雲ヶ畑志明院です。
本の写真をみるだけで雰囲気が漂ってきそうな岩窟、これをみにいこう♪

堀川通りの先をまっすぐまっすぐ、山道になってもずんずん進むと雲ヶ畑
…ありゃ、道を間違った(−−;)
それでもあきらめずに引き返して、北山杉の間を縫って続くずんずん進んで、ありました♪
山の聖域の前に立ちはだかるような山門。
受付のおばあちゃんが出てきて、「山門の奥は修行場なので撮影禁止です。カメラをお預かりします」とのこと。
残念だけど、仕方ないですね(^^;)
とりあえず山門の写真を撮らせてもらって預けます。
…それにしても、聖域というか異界情緒(?)たっぷりです。
山門をくぐる前からびしびし雰囲気が伝わってくる感じ。
実は撮影したらこの世ならぬものがビシバシ写るから撮影禁止なんじゃないの?
そんなことを考えながら手ぶらで本堂への石段を登ります。
まずは本堂
その脇を通って龍神がひそむという飛龍の滝
そして護摩の岩屋
むき出しの岩壁に口をあけた暗闇はまさしく異界への出入り口のようです。
その暗闇をみつめていると、なんかこう中に引き込まれるような錯覚に陥ります。
ん〜、これはブキミw。
来た道を引き返してさらに石段を上がると根本中院
先ほどの護摩の岩屋よりも広い岩窟に小さなお堂。
菅原道真公の手によるという不動明王像があるそうですが、残念ながらみることはできません。
菅原道真公ってところがポイントですね(^^;)
そんな感じで異界をたっぷり堪能させていただきました♪

さて、この志明院に着く前に、何か気になる社の前を通り過ぎたのでそちらにも。
惟喬神社というそうです。
小さな神社ですが、惟仁親王、のちの清和天皇との政争に敗れて出家した惟喬親王を祀る神社。
これはミステリーですね♪
惟喬親王はこの雲ヶ畑にも滞在していた時期もあったということで、それで社が建てられたということらしいです。
無念とか怨みという話はないみたいですが、周囲の人が、実は怨んでたんではないだろうかと慮って神さまとして崇めると同時にお慰め申し上げた…そんな気がしてきます。

政争がらみで神さまになった皇族。
そう考えた時、京都で真っ先に思い浮かぶのが崇道神社です。
長岡京造営に絡んで暗殺された藤原種継、その首謀者のひとりいわれて無念の死を遂げた早良親王追号されて崇道天皇を祀る神社です。
雲ヶ畑からは少し離れていますがこちらにも行ってみよう♪
なだらかな一直線の上り坂に鳥居がみっつ。
参道の長さの割には社殿はこじんまりとしていますね。
盛り砂に榊が立てられて、こちらもいい(?)雰囲気ですw。

京都を京都たらしめた人といっていい早良親王
平安建都前夜の凶事が彼の祟りだったのかどうかは知る由もありませんが、少なくとも桓武天皇ほか多くの人々がそれを信じ、畏れ、京の都を魔除けシェルターのような街にしたということは疑う余地もない事実です。
早良親王も紛れもなく平安建都の功労者といっていいでしょう。
そして、むかしの人のこういった信仰心が今なお引き継がれ、現代に生きるボクたちの生活にも受け継がれ、生きている。
崇徳や早良親王といった怨霊だけでなく、あらゆる仏も神も決して昔話ではなく、生きているボクたちがいるからこそのものなのです。
それをもっと知りたくてボクはミステリースポットめぐりをしているんですね。

帰りは一乗寺のラーメンストリート「麺屋極鶏」で「黒だく・チャーシュー増し」鶏だく超濃厚スープに焦がしにんにくの黒がトッピングされて(^▽^)コレモウマー☆

さぁて、次はどんなミステリーが待っているんでしょうか(^^)