のりりんの京都日和

京都府在住ののりりんの徒然ブログ

よいこの徒然草・第四十五段・第四十六段

第四十五段
公世の二位さまのご兄弟で、良覚僧正というと、極めて短気な人でありました。
寺のかたわらに大きな榎があったので、人は彼を「榎の僧正」と呼びました。このあだ名が気に入らない僧正は、この木を切り倒してしまいました。しかし、残った切り株を指して今度は「切り株の僧正」と言われるようになりました。ますます頭にきた僧正は切り株を引っこ抜いて捨ててしまいましたが、その跡が大きな堀となったので、人は彼を「堀池の僧正」と呼ぶようになったのでした。

※「公世(きんよ)の二位」=藤原公世。長く官職なく位のみだったためにこう呼ばれた。

第四十六段
柳原の辺りに強盗法印と人々があだ名をつけた僧がありました。何度も強盗に襲われたために、この名を付けられたのだそうです。

※「柳原」=現京都市上京区上柳原町、下柳原北半町・南半町(烏丸通鞍馬口下ル)。

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徒然草、ヘンな坊さん列伝w。
今回はヘンなあだ名をつけられた坊さんたちですね。
「榎の僧正」のお話は、中学の国語の授業で紹介されて、授業でだったか自分で勝手にだったか、4ページくらいの簡単な絵本にしたのを覚えています♪